高2の頃に実践した勉強法〜世界史〜

こんにちは佐藤寛司です。
この記事では僕が高2のときに実践していた、東大に向けての勉強法を紹介しようと思います。
受験生の参考になれば幸いです。

全て書いてると長くなるので科目ごとに記事を分けることにしました。
この記事では世界史について紹介しようと思います。

・使用した教材
忙しい人のために使用した教材と使用した時期について簡単にまとめます。
・具体的な流れ
詳しい使い方、使用目的などを知りたい方に向けて、おおよそ時系列でどのように勉強を進めたかを書こうと思います。


【使用した教材】

(教科書類)

・詳説世界史B(山川出版)★★★★★

トップシェアの教科書です。東京書籍もありますが、悩んだら山川にすべきだと思います。まあ学校で配られると思います。

・世界史ニューステージ世界史詳覧(浜島書店)★★★★★

他の資料集をあまり見たことはありませんが、極めて完成された資料集だと思います。世界史が得意だったのもこの本のおかげだと言えます。とりあえず自分で使って良さを体感してほしいです。

・世界史用語集(山川出版)★★★★★

用語集を使わない受験生もいると思いますが、僕は圧倒的に使うべきだと思います。教科書に載っていない詳細な情報も参照できますし、論述の小ネタになったりします。周辺の項目を読むことでさらに理解が深まります。そういえば最近の電子辞書には入ってるんでしたっけ。。。

(参考書)

世界史講義録(春〜夏)★★★★★

僕が個人的に使っていたインターネットのページですが、世界史を嫌いにならずに続けられたのもこれを読んだからかなあと思ったりします。教科書から始めるのが億劫な人が導入として読むと本当にいいです。

・30日スピードマスター世界史問題集世界史B(秋ごろ)★★★☆☆

手早く知識確認を済ませたい人におすすめです。まあ使わなくてもいいと思います。

・ナビゲータ世界史(秋)★★☆☆☆

教科書に代わる解説書として筆頭に上がる参考書ですが、僕は教科書で事足りたので要らないと思っています。四冊もあるし高くないですか?

・山川 世界史一問一答★★★★☆

山川の一問一答です。東進やZ会のもあるみたいで後から見たらそっちの方がデザインがかっこよかったので僕もそっちにすればよかったと思いました。だからといってこの本が悪かったわけではありません。やはり一問一答での知識確認は必要ですね。

・流れ図で攻略詳説世界史B(秋〜)★★★★★

フローチャートで世界史の流れをつかめる本です。本当に見やすくて頭に入ります。是非持っておくべきだと感じます。

・分野別世界史問題集(5)(秋)★☆☆☆☆

文化史対策で買いましたが、内容が薄くて完全に無駄な出費でした。結局あきらめて資料集をひたすら見つめ続けました。結局そんなに文化史は出なかったので安心です。

・時代と流れのつかめる用語問題集世界史B (シグマベスト)(秋)★★☆☆☆

流れをつかむことにハマっていたので買いましたが、流れ図で攻略で十分でした。

・段階式世界史論述のトレーニング(1月〜)★★★☆☆

最初の論述問題集としてオススメできます。指定字数が少しずつ増えていくので、大論述に対する抵抗を軽減できると思います。

・攻める世界史 現代史(高3以降)★★★★☆

現代史を弱点にしたくなかったので使いました。私大向けの細かい知識もあった気がしますが、それくらい細かい知識も補強してくれる方がありがたかったです。詳しい分には困らないので。

・詳説世界史研究(春休み〜)★★★★☆

「詳しい」を突き詰めたような教科書というより強化書という感じの本。大論述を解くときに読むとネタに困りません。教科書で省かれがちな出来事もかかれているので、ミッシングリンクを探すような気持ちで読むと楽しいかもしれません。

【具体的な流れ】

先に結論を言っておくと、参考書をたくさんこなすのも大事ですがそれ以上に教科書を読み込むこと、さらに資料集、用語集を使い込むことが大事です。僕の資料集は使いすぎてページがバラバラになったのでガムテープで補修していました(単純に保存が下手)。


高2は世界史の勉強に捧げたと言っても過言ではないくらい集中して行いました。学校の授業では高1の終わりにムハンマド辺りに入りかけたくらいで、全範囲終わるのが高3の11月頃でした。これではさすがに間に合わないと思い、自分で先取りすることにしました。特に現代史にまでしっかり手を回すには早めに勉強することが大事だと思います。

いきなり教科書を読み始めてもイメージが湧かないと思ったので、インターネット上においてあった「世界史講義録」というページで時代の流れを大雑把に掴みました。夏休みに入ってから山川の教科書の通読を始めました。毎日20〜40p読み進め、夏休みが終わるまでに全て読み終えるつもりでしたが、結局11月頃までかかってしまった記憶です。

一通り読み終わったら、「30日スピードマスター世界史問題集世界史B」という薄めの問題集で復習しました。思ったよりこの問題集の出来が悪かったので、記憶を定着させるためにもう一度通読することにしました。それが高三の春くらいまでかかりました。

「ナビゲータ世界史」も二冊ほど買いましたが教科書で十分と思い、結局使いませんでした。四冊に分かれていたので全部買うとかなりの値段になるのと、単純に長いので読み切るのが面倒だったという理由もあります。

定期試験の前には、試験範囲の一問一答をしたり、資料集を読んだり、用語集を読んだりしました。教科書も、もちろん読みました。特に役立ったと感じるのが「流れ図で攻略詳説世界史B」という本です。時代・テーマごとに一ページにフローチャート式にまとめられていたので、非常に見やすく出来事の関連が明瞭でした。試験前などに時々見返すことにしていました。右ページに空欄があったのですが、それを埋めることはせずにフローチャートをひたすら眺めていました。

世界史の暗記で一番苦労したのが文化史だったので、文化史の問題を集めた「分野別世界史問題集(5)」を買いました。ただ少し内容が薄い気がしたので、結局全て書いてある資料集を何度も見返して覚えることにしました。

「時代と流れのつかめる用語問題集世界史B (シグマベスト)」という問題集も使ってみましたが、流れをつかむなら「流れ図で攻略詳説世界史B」で事足りたので不要でした。

基本的に高二は教科書を読むことが中心でした。教科書の説明で理解できなかった時に資料集や用語集を調べて理解を深めた。今思うと、これが非常に効果的な勉強だったように思います。特に資料集は知的好奇心を大いに刺激してくれました。資料集に書いてあることは全て読みきるくらいの気持ちで読んでみるといいと思います。

1月にZ会の「段階式世界史論述のトレーニング」を使って論述対策を始めました。最初は字数が少なめでしたが、あとからだんだん字数が増えていくので論述問題になれるという意味では役に立ちました。ただ少し問題量が物足りなかったように感じます。解説が手厚すぎたのでそれを少し削ればいいのになあと思いました。

現役生は現代史まで手が回らずそこで浪人生に差をつけられると聞いたので、現代史の対策もしようと思い、Z会の「攻める世界史 現代史」という本を春休みに買いました。ただ、買ったはいいものの自分にはレベルが高すぎてしばらく放置していました。高3のときに全部解き切りました。

Amazonで他の参考書を探していたら最強の参考書らしきものを見つけたので興味本位で買ってみました。それが山川の「詳説世界史研究」です。教科書より詳しい参考書で、マニア向けとのことでしたが知識の隙を作りたくなかったので通読しようとしました。ただ時間が足りないことに気づいて途中でやめました。教科書で説明があいまいになっている箇所もこの本を読めばしっかりと解説されていたりしたので、辞書としてとても有効でした。この本で知ったことを大論述で書けたら他の受験生から際立った解答になると思ったので、家で論述問題を解くときに机に置いていました。


世界史の勉強はこのくらいになります。質問・要望等ありましたらコメントでお願いします。最後まで読んでくださってありがとうございました。


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