大友克洋さんの予言について……
大友克洋さんの予言について……
大友克洋さんの漫画『AKIRA』は2020年の東京五輪を予言したことで有名である。
映画では税制改革で日本が荒廃してるが、そこも現代と符号している。
大友さんの漫画では『童夢』もまた予言的なところがある。
神戸児童殺傷事件のとき、『童夢』を感じた。
少年Aによる神戸新聞社への犯行声明文のなかで、「一週間に三つの野菜を壊します」という文言があった。
『童夢』の中にも「真っ赤なトマトになっちまいな」という有名なセリフがある。
また、犯人像も衝撃だった。
『童夢』では幼児返りした老人「チョウさん」が犯人。少年Aの正体は中学生で、
いずれも子供と大人の中間のような存在だった。
なお、AKIRAの中にも「ジュブナイルA計画(少年A計画)」というワードが出てくる。
月曜日に映画館へ『AKIRA』4Kリマスターを観に行った。(懲りない…)
たぶん今週中に緊急事態宣言が出るだろうから早めに観に行ったほうがいいと思っていたが正解だった。
水曜には都内の映画館は全て閉まった。
4Kリマスターは素晴らしかった。特に音の立体感がすごい。
気づいたが、作品は思っていた以上に今を示している。
戦慄した。
追いつめられた政治家たちがなにかの資料を燃やして廃棄するシーンもある。
コロナ騒ぎも示唆しているように思えた。
「非常事態宣言」というワードも出てくる。
街の緊張感が現実と同じだった。
一つ、大変気がかりなことがある。
物語の途中で愚かな政治家に愛想をつかし、軍部がクーデターを起こす。
もし現実がAKIRAのとおりになるとしたら。
これも起こるだろう。
そうならないことを祈っている。
記録のために記す。
なお、大友克洋監督の1995年の映画「MEMORIES(メモリーズ)」に出てくる宇宙船の名前は、
コロナ号
といいます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?