【ガルクラ】ガールズバンドクライ 空の箱と8話と9話感想

空の箱の歌詞から読み解く桃香の心情

地図にはないはずの三叉路
人生の分岐点でありダイダスの行き先をどうするかの選択

空欄にコタエを埋めろと言われる
「正解」とされるコタエは決まってる
アイドルバンドになるかそれとも田舎に帰るかのY字路をどちら選べと強要される

この空欄を埋めれば解けますか
あなたならどうやって先へと進みます
アイドルバンドになれば夢は叶うのか
夢を追いかけた17歳の桃香ならどうするのか

正解は無いんだ負けなんて無いんだ
あたしは生涯あたしであってそれだけだろう
コタエを書かなくていい用意されたコタエに正解は無い
自分が信じた生き方を進むそれしか無い

強がったとして結果はおそらく同じ
自分ひとりが変わらなくても自分だけでは夢にたどり着けない
バンドじゃないと桃香の夢は叶わない

溢れだしそうなほど詰め込んだ 他人の箱を横目
他のメンバーはアイドルバンドになる決意を固めた
それだけじゃなく溢れ出して桃香を説得してくる
そんなメンバーの選択を認めることも応援することもできない

こんな空欄さえなければあなたも思うでしょう
このままでいいなんてそれだけは間違いだ
こんな人生の選択がなければ仲違いすることもなかった
とはいえ趣味のバンドで終わってしまうのは間違っている

空っぽなんだひとつも無いんだ
空欄が正解なんだ
用意されたコタエに正解なんてないんだ
正解がなんだ価値なんて無いんだ
用意されたコタエを選んでもしそこで売れたとしてもそこには価値はない

あたしは生涯 あたし以外じゃ生きられないよ
桃香の歌をロックを表現できなかったら売れても意味がない

これ以上かき乱しても明日はない
どう足掻いても明日はない
ダイダスが進む先には桃香の目標がなくなってしまった

桃香は用意されたコタエを埋めない選択をした
三叉路でアイドルバンドに進んだ他人=ダイダスを横目にして

ダイダスがいないとバンドができない
でもアイドルバンドでは自分の歌にならない
詰んでる

ダイダスは売れることを目標にした
でも桃香の目標はただ売れるだけではなくて、自分の歌を世間に伝えること
ロックを伝えること

歌う場所がなくなった
歌うこと挑戦もできなくなって桃香は途方にくれる

8話後半の解説

空の箱に感化されて仁奈は用意されたコタエであるいじめの仲裁を受け入れなかった
コタエは空欄なのが正しい 桃香と同じ選択
他人の力で自分を曲げるのは間違っていると決めた

桃香さんが空の箱をダイダスに渡したのは未練
自分の魂をダイダスについでほしいという未練
アイドルバンドになったはずなのに期待してしまったいる
桃香さんの退路として残してしまった
だから桃香さんはバンドを続けないで仁奈を思い出にして逃げようとしている

仁奈の修正ビンタ
仁奈の泣きながらの説得を耳にしても響かない
仁奈の声は過去の自分の声
正直痛いほどわかっている
わかっているからこそ響かない

ダイダスが来たら軽トラで逃げる
桃香さんはダイダスの元メンバーと話すことができない
退路がなくなることを薄々感じているから話せないで逃げる

仁奈の軽トラ前飛び出し
異世界転生一歩手前の行動しておいて「これでおあいこ」
確かにさっき桃香さんが無理やり引き留めたけどさあ
桃香さんは何も間違っていないという声に反発する
桃香が間違っていないならダイダスが間違っていることになるから反発する

ダイダスが話そうとする
クラクションで耳を塞ぐ桃香
仁奈に支えられてはじめてダイダスと向き合いだす

ダイダスメンバーの声
後悔してない
アイドルバンドの道は間違ってなかった
桃香のことは忘れないよ
武道館にいくために頑張るよ
桃香も新しいバンドできてよかった

ETERNAL FLAME 〜空の箱〜
ダイダス版の空の箱の正式名
エターナル・フレイムは永遠の炎
墓地や戦没兵士の記念碑の前で燃やされる炎のこと
亡くなってしまった人のために「あなたのことは忘れない」という誓い

ジャケットの絵は青空を背に現ダイダスメンバーが地面を見下ろしている
青空を見上げたのは夢を背にグラウンドで寝転んだ桃香たち過去のダイダス
過去のダイダスに捧げる歌
別れを告げる歌

溢れだしそうなほど詰め込んだ 他人の箱を横目に
下手な愛想笑いすらやっぱり出来てない

空の箱 

エターナル版の空の箱からは
桃香からダイダスに向けた声が抜けている
ダイダスメンバーの声じゃないから抜いた
ダイダス版の空の箱は空欄をコタエを埋めた歌
アイドルバンドになっても桃香のことは忘れないよという歌

桃香の仁奈の歌とは決定的に違う
桃香は理解する
ああダイダスじゃダメだ
もう完全に道は違ってしまったんだと

仁奈の宣戦布告
桃香の代弁
お前らダイダスの選択は間違ってた
桃香さんの歌は本物だ
私たちが証明してやると

ここで密かにニヤけるヒナ
そうそう仁奈はこうでなくっちゃねと言わんばかりのニヤけ
こっそり出てきたツンデレプラグ

桃香さんがダイダスにかける声
あんなクソみたいな演奏して ー 可愛くしろ
これはダイダスにロックの心が残っているならキレるはず
これに反発してきたらまだ期待できる
未練がましい桃香さん
でもダイダスから返ってきたのは
私達忘れないから
ダイダスはロックじゃないという返答
桃香はもう思い出なんだという返答

桃香が仁奈に向けた思い出という無礼を
ダイダスから桃香に投げつけられる

帰りの道でクソクソと怒る桃香
そんな桃香にニコニコする仁奈
なにがおかしい
怒っている桃香が好きだという告白

桃香はなぜ怒っているか?
ダイダスという退路がなくなったことでやっと怒ることができた
この怒り ロックは自分のもの
自分でバンドやるしかないと気づいた
ダイダスという青春への別れ

号泣する桃香さん
ボリュームをあげる
スピーカーからは空の箱
エターナル版ではなく、桃香と仁奈の箱
泣き叫ぶ桃香さん
本物はこっちだ私の心はここにある

やっと同じ方向を向いてくれた
嬉し涙の仁奈
軽トラで桃香さんとドライブするの嫌いじゃないので
二人ならんで前を向いてるから好きなんですね

9話での仁奈のニコニコが違和感 だけど納得した

仁奈は狂犬扱いされている
すぐにキレて誰にでも噛みつくから

でも9話では智の暴言を受けてもニコニコ
いつものように噛まない
なぜなのか?

8話のラストで軽トラで桃香さんに告白したときもニコニコ
なぜなのか?

9話でやっと理解した
仁奈は「叱る」と噛みつく
仁奈は「怒る」とニコニコする

「叱る」は相手に向いてる
「怒る」は自分に向いてる

自分を変えようと干渉してくる「叱る」相手には噛みつく
自分に怒り自分で変わろうとする「怒る」相手にはニコニコ

8話で殴ろうとしてきた桃香は「叱る」
予備校に戻れと桃香の考えを仁奈に強要しようとしてきた
だから殴ったら軽蔑する
自分を変えようとしてくる力に反発するのが仁奈

桃香にビンタしたのは桃香が「怒り」を出さないから
本音を出さない桃香への「怒り」
暴力への否定ではない
自分を否定してくる相手には抵抗するし軽蔑する

仁奈の心が理解できた気がする
ロックだ

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