【ガルクラ】ガールズバンドクライ 二期があるんだろうなと思った話

12話を見て二期があるんだろうと思った

質か量か

桃香さんの空の箱に込められた想いは世間が用意されたコタエを選ばないこと
つまりマイノリティ(少数派)の精神
それなのに仁奈も桃香も売れることにこだわっている
マジョリティ(多数派)である大衆を批判する歌を歌っている
それでいて売れたい 多数を獲得したいという結果を求めている
ぶっちゃけ矛盾している

多数の人が共感する歌ではなく
少数の人にぶっささる歌を歌っている
それなのに多くの人に刺さってほしいと願う

これはつまり歌が本物であるという願い
トゲトゲの歌は本質的に人の心に刺さるものであるという願いがそこにある

トゲトゲとダイダス

今回トゲトゲが選択したのは楽曲の質をあげること
100人が聴いてくれる100%刺さる歌を作る
大成功すれば100人がいいねしてくれる

一方ダイダスが選択したのは大衆に媚びること
聴いてもらえる母数を増やす
1万人が聴いてくれる10%刺さる歌を作る
成功すれば1000人がいいねしてくれる

100対1000
結果ダイダスの圧勝

知らない曲は評価もされない

聴いてくれないと良いも悪いもない
幅広い人に聴かれる歌じゃないと評価もされない
それが現実

なにはともかく知名度
知られなきゃどうしようもない

故にダイダスはアイドルバンドの道を選んだ
まずは興味を持ってもらうこと
歌を聴いてもらうこと
それをしなきゃ始まらない

そうすることで聴いてもらえることではじめていいねと言ってくれる
でも副作用もある
歌が好きで聴いてる人じゃない人もいいねと言ってくる
評価の純度が下がる
良いと思ってないのに義理でいいねされる
良いと思われてないのにいいねは増える
でも本気のいいねも義理のいいねも同じ1票
心は見えない
評価は数字だけ

それが許せないという気持ちもわかる
わかるけど売れなきゃその批判も無意味

Cycle Of Sorrow 哀しみの輪廻に込められた想い

♫君の不気味な視線に 狂い合いたいけど それだけじゃ埋められない
♫純粋な希望にしがみ付いてる君の目はいつまでも 曇らせないで

仁奈の選択は理想論
純粋で共感する
そのままで売れてほしいという希望
でも実際は売れないという現実
それが哀しみの輪廻

唐突に差し込む余談

「ダイダス」って入力するとき間違って「ダイタス」と入力すると変換候補が「大多数」になる
マジョリティという意味を込めたバンド名なのかもなあ
閑話休題

ダイダスにとってトゲトゲはライバルじゃない

トゲトゲにとってダイダスはライバル
でもダイダスはトゲトゲをライバルと思っていない

8話でダイダスメンバーが桃香さんがバンドを続けていることを応援した
11話のフェスでダイダスメンバーは嬉しそうな顔でトゲトゲを見ていた

トゲトゲの方向性はガールズバンドの理想論

成功したらいいね
まるで現実を知らない小学生の夢に対して生温かく見守る大人のような上から目線
ダイダスにトゲトゲは応援されている
それが今のトゲトゲの現実の立ち位置

売れるためにどうしたらいいかの方程式

売れるための方程式
ガルクラはずっとこの問題にフォーカスを当てていた
そのままじゃ売れない変わらなきゃ売れない
誰も越えることができない壁

ガールズバンドクライのクライはもしかしたらクライムClimb登ることを指してるのかもしれない
ガールズバンドの越えるべき壁を登るClimb
登りたいと叫ぶCry
食らいつく狂犬
いえーい!ちぇきら!

この大衆に媚びなくても売れるということに説得力をもたせるのは並大抵のことではない
コタエのない空の箱
地図にない道

ぶっちゃけアニメはフィクション
正解を作ることもできる
ご都合主義でトゲトゲは売れたという結末にもできたはず
成功しているダイダスの元メンバーが在籍している点
現状のダイダスに不満を持っているファンがいる点
仁奈のボーカルが他人を引き付ける魅力がある点
そういった点をまとめあげればなんとなく誰も越えることができない壁を越えましたという展開にもできたはず

でもしなかった
しない選択を選んだアニメ制作

俺達の戦いはこれからだ

これはこの問題にとことん向き合うということなんだろう
ロックだ
私はそういう道を選ぶ人が好きです
正解を知ってるけどあえて好きな道を選ぶ
その道には見たくない現実がある
ロックだ

でもそんな現実は見たくないという人もいるはず
仁奈のゴリ押しで無双してるのを見たいという人もいるはず
というよりそれがエンタメとしての正解に近いはず

でもそれは用意されたコタエを埋めること
空の箱の精神じゃない
アニメスタッフも空の箱に向き合っているということを感じる

故に次回のダイダスとの対決は負けイベントになるはず
やれば負ける
それが現実
都合よく勝ってしまったら煙のように霧散してしまう現実

負けても登り続ける決意を仁奈が示すのが正道
正論モンスターの進むべき道
つまり最終話は「俺達の戦いはこれからだ」エンドになる

それで本当に終わってしまったら
結論を出さないままあとは視聴者の考えにお任せしますをやってしまったら逃げだと思う
オレタタエンドをやるということは二期をやってもらわなきゃ困る
空の箱を埋めなかった先の成功をみせてくれなきゃ困る

というわけで個人的にガルクラは二期確定だと思ってる
わかりますよ利益なきゃ二期も作れないって
でもこの作品なら二期を作れる熱量あるファンが支えてくれると思う

ちゃんと最後まで仁奈が仁奈のまま売れるという結論に対して説得力のあるコタエを魅せてほしい

空白のカタルシスを感じさせてほしい

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