福島ユナイテッドFC歴代外国籍選手列伝(2013年以降)

巷のJリーグ界隈では流行っているらしいこの企画・・・・・・乗るしかないこのビッグウェーブに・・・ということで乗っかった企画。既に旬が過ぎてる感じもするけど。noteうまく使いこなせてないので選手の画像はそのうち追加しときます。
僕が福島ユナイテッドを追っかけ始めたのがJFL昇格直前の2012年からで、試合を見始めたのは2013年からなのでJFL以降の外国籍選手を対象とします。ついでにいうと2013年頃の選手はかなりうろ覚えなので記憶違いが多々あるかもしれません。


金 功青(MF 2009~2017)
キム・コンチョン。生まれも育ちも日本の在日韓国人なので正直ここに入れるべきか迷ったんですけど一応外国籍という点では嘘じゃないので一応入れておきます。
通称というか愛称「ドラ」。地域リーグからJ3までを駆け抜けた福島の中心にいたレジェンド。トップ下やサイドを主戦場とした。左足の精度が抜群で、左足の一振りで戦局を変えられる選手だった。J3加入以降は圧倒的と言えるような活躍は出来なかったものの、献身的なプレスを身につけたり高精度のプレースキックは光るものがあった。守備とかフィジカル面は決して強くはなかったけど、左足の技術は本物だった。大卒から福島一筋でプレーし、2017年に引退。現在はひょうきんでおしゃべりなキャラクターを活かして福島ユナイテッドの営業マンとして活躍中。

金 基洙(DF 2008~2013)
キム・キス。彼も在日朝鮮人なんだけど一応ね・・・
右SBとしてプレーし、JFLまで福島を引き上げたレジェンドの1人。攻守ともに飛び抜けてはいないけど堅実なプレーができる選手だった。2011年には一度現役を引退しクラブのトップチームコーチに就任するも、東日本大震災にともなう選手の大量退団を受けて急遽現役復帰、その後はレギュラーとして福島のサイドを支えた。2013年で再度現役引退。その後は福島市の介護用具販売店に就職。たまにコミュニティFMでラジオでの福島ユナイテッドの試合中継の解説として活躍中。今年から帰化申請が通り、日本国籍を取得した模様。

金 廣閔(DF 2011~2013)
キム・グァンミン。彼はれっきとした韓国出身の韓国人。彼もまた地域リーグからJFL昇格までを駆け抜けたレジェンドである。JFL時代はそれなりに試合に出てたはずなんだけどあんまり覚えてない。CBでプレーし、普通に競り合いはそれなりに強いし足下も悪くなかった気がする。ちょっとファールは多かったような記憶があるけど。2013年の秋に突如としてイラクリーグへ移籍。イラクリーグでは初の韓国人選手だったんだとか。今は韓国に戻っている模様?

金 弘淵(FW 2013~2016)
キム・ホンヨン。彼は日本生まれ日本育ちの在日朝鮮人。大卒ルーキーで加入したCF。コンパクトな振りから放つ鋭いシュート、体格を活かした競り合いの強さ、ポストプレーもそれなりにこなすなどJFL、J3黎明期の福島の前線を支えた選手。反面、シュートの型にこだわりすぎたりそもそもスピードがなかったりあんまり決定力が高くなかったりしたのもまた事実。サポーターからもエースとしてかなり期待されてたんだけど2015年の夏以降大失速。2016年も復活することなく契約満了に。サポーターに愛された選手だし、13年5得点、14年7得点、15年前半戦だけで6得点と年々得点数をのばしていく姿には僕もめちゃくちゃ期待してた。いつか福島で二桁をとるのはホンヨンだと信じてた頃が僕にもありました。福島退団後はグルージャ盛岡→ヴァンラーレ八戸とだんだん北上しながら移籍してるのであと何年かしたら十勝スカイアースあたりにいると思う。

ファビオ(FW 2013)
ファビオ・フレイレ・マルティンス。13年途中に加入。ガタイのいいイケメンブラジル人。FC岐阜でむち打ち症になったりして出場機会が無かったところでレンタルでやってきた大型CF。助っ人ブラジル人に牽引され大躍進という夢をみていた僕は当時心踊らせていたのを今でも覚えている。186cmの体格は迫力こそあったが技術レベルが高いわけじゃないし通訳もいないということでなかなかフィットしないままシーズン終了後退団。シュートパワーは明らかに別格だったし、守備とか競り合いとかも本人なりにめちゃくちゃ頑張ってはいたけどチームの起爆剤とはなれなかった。福島退団後はポルトガルリーグで流浪のストライカーをやっている模様。

ロドリゴ(FW 2015~2016)
ロドリゴ・チウイ。岐阜で全然活躍出来なかったところでレンタル加入。若い頃はブラジルのサントスやフルミネンセなどの名門で活躍、ポルトガル屈指の名門であるスポルティングにも所属した。何でこんなに落ちぶれたんだ。機動力とテクニックを兼ね備えていたし独特のリズムのドリブルとかは見所があったけど得点力が壊滅的だった。あと怪我がち。15年は主に左サイドのアタッカーとして果敢なドリブルをしかけ、16年はCFのレギュラーとしてチェイシングとポストと潰れ役とチャンスメイクをそつなくこなしていたが膝の怪我で長期離脱。得点力以外はめちゃくちゃいい選手だったと思うけど正しい使い方がわからないままだった気がする。現在はブラジルでプレーしている模様。

パウロン(DF 2016)
コンサドーレ札幌からレンタルで加入した身体能力オバケブラジル人。高さ、早さ、強さを兼ね備えた規格外CB。とにかく競り合いが強いしリーチは長いし足下もそれなりだしスピードはあるしで見てて面白い選手だった。ぶっちゃけよく集中切らして失点したりはしてたけど、この年の福島は誰が出ても失点してたので圧巻の身体能力ディフェンスを披露してたパウロンを使ってるのがエンタメとしては正解だったんじゃないかしら。チームが劣勢の時に見せる流れの中での攻撃参加が大迫力だった。ボール奪取からボランチとの壁パスを挟んで単騎突撃して60mカウンターを一人でやってのけたりする選手今後福島で見られるのだろうか。怪我とか戦術理解力とかの関係で絶対的レギュラーではなかったけどJ3レベルの選手ではなかったので1年でレンタル終了。その後もJ2でプレーを続けている。

アレックス(FW 2016~2017)
アレックス・マルティンス・フェレイラ。練習参加から契約を掴んだ大型ブラジリアンCF。スピードはないしシュートも上手くないけどとにかくゴールにがむしゃらに突撃する勢い任せなプレースタイルだった1年目は2得点と振るわなかっが、ポストと献身的なプレスを身につけた2年目は5得点と着実に成長。まあどっちにしても大して点はとってないんだけど。シュートがボテボテのゴロばっかりだしこれといった得点パターンも無いけど頑張ってるのは伝わるし、途中出場したのに途中交代させられても腐らず練習に取り組むなど真面目なところもあるし、コールされるとサポーターに手を振ったり、ゴールパフォーマンスがハートをスタンドに投げるパフォーマンスだったりととにかくかわいいヤツだった。普通に契約更新するのかと思ったら鹿児島ユナイテッドに引き抜かれてしまった。しかも鹿児島にいったら福島にいたときより下手になってた。僕が一番アレックスをうまく使えるんだ。鹿児島のあと栃木にも行ったけどあんまり活躍できず、現在は無所属?戻ってこないかなあ・・・

ヘナン(MF 2017)
2列目のブラジリアンアタッカー。練習参加から契約を勝ち取ったけどあんまり試合に絡めないまま17年限りで退団。ハイライトはシーズン初出場から3分でゴールを叩き込んだアウェイ相模原戦。左利きのテクニシャンで、それなりに視野も広いし1つ飛ばしたパスとかの選択肢も常に持ってるあたり攻撃のアクセントになり得る選手だったけど推進力がある訳じゃないし全体的にフィジカル不足。本人なりに守備も頑張ってはいたが・・・あとこの年はチーム内に左利きのアタッカーがやたらと多かった年で、なかなか他の選手と違いを見せられなかった。現在はブラジルでプレーしているらしい。

二ウド(MF 2017~2018)
超攻撃的ボランチ。当時監督だった田坂監督の要望を受けてフロントが連れてきた助っ人ブラジル人。監督がオーダーを入れた選手なだけあって加入後即ボランチのレギュラーに定着し、プレーについても結構自由をもらってた。豊富な運動量活かした飛び出しで17年は12試合4ゴール、18年は29試合6ゴールとボランチながら得点力を発揮。とにかく横から入ってくるボールに対する飛び込み方と合わせ方が抜群に上手かった。ラフプレーも多いしポジショニングが自由すぎたしすぐにファールをもらおうとする悪いところはあったけど、守備はさぼらないし唐突に敵陣で鬼のキープ力を発揮したりと能力には文句のつけようがなかっただけでなく、何度もチームに勝ち点をもたらした正真正銘の助っ人。プレー面以外も陽気なキャラで、勝利後のラインダンスは彼の独壇場。率先して踊ったりサポーターを煽ったり負傷から復帰した選手をサポーターの前に引っ張り出したりして盛り上げてくれた。何より印象的なのは18年の3.11開幕戦。自ら逆転ゴールを叩き込み、喪章を天に掲げるパフォーマンスをしてくれた。東日本大震災を受けた地にあるクラブだということ、3月11日の意味を理解してくれているからこその行動だったと思う。18年後半は若干尻すぼみ感はあったけど、総じて優秀な助っ人だったし福島ユナイテッドでは歴代屈指の外国籍選手だった。19年はJ2鹿児島ユナイテッドで活躍中。

サントス(DF 2018)
ブラジル人だけど日本の高校を卒業してるし嫁さんは日本人だし日本語もペラペラ。CBの負傷者が続出してたしポルトガル語通訳不在というクラブ状況で通訳兼任みたいな形で5月に加入。厳つい見た目、184cmの上背とプレミアリーグ並みの胸板にモノを言わせたパワフルな守備は通用したけどスピードとかはちょっと苦しめではあった。ヘディングも強烈だったけど1試合の出場のみであとは出場機会がなかなか掴めず1年で退団。現在は関東社会人リーグのエスペランサでプレーしている。

イ・ユノ(GK 2019~)
ベガルタ仙台からレンタルで加入した韓国人GK。若手だし190cmとリーチもあるんだけど最近はベンチにも入れなくなってきた。日本語はそれなりに喋れるらしい。あと肉が大好きで野菜を全然食わないらしい。プレーしてるところはあんまり見てないのでよくわからないのだけど、まずはベンチ入りを目指して頑張れ。

キム・ミンジュン(GK 2019~)
湘南ベルマーレからレンタルで加入した韓国人GK。高卒で湘南に加入してそのまま福島へ来た選手なんだけど、公式発表が福島の方が早くて湘南サポーターからは「キム・ミンジュン・・・?誰・・・それ・・・」みたいな状況だった。高卒ルーキーながらユノからポジションを奪ってベンチ入りを続けている。失点が続いたときはレギュラーの堀田にハッパをかけるためかJリーグデビューしたりもした。プレー面も「若いな」ってのが率直な印象だけど横っ飛びの伸びは結構すごい。若いのでまだまだこれからの選手。

イスマイラ(FW 2019~)
愛称「カカ」。練習参加から契約を掴んだクラブ初のナイジェリア人選手。188cmの高さと爆発的な加速力、アフリカン特有のリーチの長さと身体能力ですぐにレギュラーとなった。意外と球離れがいいしシュートも悪くない。技術面とかは荒削りではあるけど、間違いなく前へのパワーを与えられる選手。守備を含めた連携の落とし込みはまだまだだけど今後に期待できる選手の1人。

以上、2013年以降に福島ユナイテッドの為に戦ってくれた、そして戦ってくれている選手たちでした。大成した選手は少なかったけど、皆夢を与えてくれた選手たちです。今の福島も成績はなかなか上向きませんが、今年も楽しくやっていきましょう!

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