ファッションは人とつながる魔法の言語
私がnoteをはじめたのは今年の1月末だった。はじめはひと月に3記事ほどしか書いていなかったが、4月からはほぼ毎日のように書くようになった。
そんな5月のある日、いきなりサポートが入った。それは、私が紹介したコーディネイトを見て、スカートを気に入って下さり、紹介したら買っていただき、またコーディネイトを教えてほしいとのことで、さらなるコーディネイト記事を書いたことに対してのサポートだった。
私が服の販売の仕事をしていたのはもう15年も前の話。そんな私が、自分が良いと思ったものを紹介し、コーディネイトしてサポートをもらうことに震えるほどの喜びを感じた。そう、それははじめて立った店で服が売れた時と同じぐらいの驚きと感動だった。
それは、売ろうとしたものが売れた時の感動とは全く違う。意図せぬハプニングみたいなものだ。私がはじめて服を売った時も、売ろうなんて全く思っておらず、お客様に合うものを提案していたら買って下さった。その感覚がフラッシュバックした。
それまでnoteのサポート機能を理解していなかったが、どうやら初期設定ではサポート機能がついているらしいということを知ったのもその時だった。
↓例のスカートの色違い
数年前、私は昔働いていた店に、友人の会社が取り扱っているバッグブランドを紹介するために友人夫妻と訪れた。違う店舗も案内し、本店に戻るとお客様が数人おり立て込んでいた。オーナーに「カニさんちょっと接客手伝ってよ」と言われ、一人のお客様をフィッティングに案内し接客した。なんとそのお客様は10年以上前に私が働いていたころからの顧客で私も知っている方だった。お客様と普通にお話しし、その日紹介するために持って行ったバッグも、横に置いてあっただけなのに、すごく気に入って下さり購入された。その方は年に数回しかいらっしゃらないので、私がまだずっと働いていたか、また働いているかと普通に思われたらしく、「違うんです」と言うと逆に驚かれていた。その時、来られていた他のお客様も色違いでバッグを買われた。商談途中だったはずが、いつの間にか契約に結び付いたのである。この時も、仕事ではなかったけれど、本当に嬉しかった。
そのことを思い出して思う。
私がファッションを好きなのは、人とつながれるから好きなんだと。
子どもの頃からそうだった。素敵な服を着ていると「可愛い服ね」と周りの大人から褒められる。大人になってからも「いつも素敵な服を着てるね。どこで買っているの?」と言われる。自然と話題が生まれる。
noteでの初サポートもファッションだった。ファッションは私にとって、新しい世界や時間を越えてでも自然に打ち解ける言語のようなものだ。
私がファッションが好きな理由は、自分がオシャレが好きという以上に、ファッションによって人とつながるのが好きなのだ。今でも服を買う時は人一倍おしゃべりになり、素敵と思ったら「その服良く似合ってますね」と思わず言ってしまうのだ。
ファッションという魔法の言語で今日も私は人とつながる。
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