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『花を咲かそう大きな花を💐』(※舞台アサルトリリィ新章めちゃくちゃネタバレ感想です!!!!)

【※アサルトリリィ新章2弾のネタバレめちゃくちゃあります!!!】
舞台アサルトリリィ新章第二弾、ネタバレ感想です。「最果ての花々」について、色々見てての感想を書きたいと思います。ドネタバレをしますので、観劇前の方はブラウザバックだ!!!www👍

新章での”最果ての花々”について、甲の花さん以外のキャラクターは、第一弾ではいわゆるアンサンブルのような立ち位置で、壁を動かしたりベッド動かしたりとのお仕事も同時でされており、第二弾では「今回は一体どんな壁を動かすのかな~!!」なんて思って現地に向かったので、すごく良い意味で驚かされました……!!「花々の黄昏」の名前の通り、ひとりひとりのバックを少しずつ描きながらの作劇に、皆さんのお芝居も、気持ちも相まってものすごい完成度と、熱が伝わってくるような作品でした……!!!(※ほんまにすごすぎてとてもびっくりしたぜ……!!wwww👍)

【何の話がしたいねん!!】
さて、新章第二弾を観劇された皆様方が気になった演出としていちばん気になるところは、ラストシーンの場面転換で「花々たちが退場しない」ところとかかと思います。この演出について、個人的な解釈が書きたかったので、このnoteを書いています!🥰

【最果ての花々って何だったの?】
最果ての花々さんたちは、劇中で強化施術を受けて自我を失い”狂化”してしまったリリィ達であり、”成れの果て”と呼ばれる存在であることが描かれます。この中で”甲の花”が、かつて自身とレギオンを作る約束をした近藤貞花さんと剣を交えた事をきっかけに、”山口千尋”としての自我を取り戻し初め、また、他の花々も少しずつですが同様にかつての記憶を取り戻し始めているような描写が描かれます。

【ラストのルサルカとの戦いのお話】
話は飛んでサングリーズル調査隊とルサルカとの戦いのシーン、これまでの戦いでボロボロのサングリーズルと調査隊はルサルカと戦うため、残り少ないマギの中でノインヴェルト戦術を行います。メンバーのマギでは必要な総量に届かないであろう状況でも、幸恵や純の鼓舞の元、ノインヴェルト戦術を続けようとパスを繋ぎます。それをカットしたのが他の花々とともに現れた”乙の花”でした。
サングリーズル、調査隊はマギスフィアを回収しようと対峙しますが、魔法球はそのまま冬佳に投射されます。”負のマギ”を帯びた魔法球はリリィにとって大きなダメージを与えるため、全員が冬佳を案ずる状況となりますが、なんともありません。花々は皆
、かつてのリリィとしての記憶と自我を取り戻しつつある状態であり、”正のマギ”が魔法球に込められていた為です。
”正のマギ”を込められる、ノインヴェルト戦術に参加できる事が判明したため、ルサルカを倒すため、調査隊、サングリーズルでルサルカを食い止めつつ、”最果ての花々”がパスを繋ぐことでノインヴェルト戦術を続行する事を決定します。

【花々がノインヴェルトやるとどうなっちゃうん?】
それぞれ戦いながらパスを回す”最果ての花々”ですが、魔法球にマギを込める事に1人ずつ倒れていきます。完全に”正のマギ”を取り戻しているわけではない花々達がマギを込め続けると最後には死ぬ事になるという事、全員が理解し、覚悟した上でこの作戦を提案、実行していた事が明かされます。
必ず死ぬ事になる作戦を続けさせるわけには行かないと反対する調査隊、サングリーズルですが、「リリィとして戦って最後を迎えたい」という花々達の想い、そしてともに鞍馬山で育った”姉妹”である鞠萠の言葉により、ルサルカを倒すためノインヴェルト戦術の続行を決断します(※ここのエレンスゲ組2人の”葛藤”から、文字通り”立ち上がる”までの影芝居もとても好きでぇ!!!!😭)

【花々”退場”しとらへん!!!!】
ここから本題の、マギを使い果たし、その場に伏していく”最果ての花々”たちが場面転換を経てもその場から”退場”せず、残り続ける演出について言及します。結論から述べると、ここでの”最果ての花々”の亡骸たちは散っていった花の『花びら』を表していると解釈しました!!!

【”最果ての花々”とは”リリィ”とは】
最期まで「リリィとして戦う事」を選んだ最果ての花々たち。このシーンからは彼女らは”『リリィ』だった頃の本来の名前”で呼び合います。この世界を救うために『リリィ』として戦う事を夢見た彼女達、調査隊やサングリーズルのメンバーたちと同じように、”名無し”ではなく一人の『リリィ』として描きたかった、という意図を個人的に感じていました。

【ノインヴェルト戦術】
”ノインヴェルト戦術に参加する”と言う事、それが何より彼女らが『リリィ』として戦った、と言う事を何より表す物なのではないかと思います。そして、マギとともに『リリィ』達の想いを載せた魔法球は最後に「甲の花/山口千尋」さんへと繋がります………!!

【花々、リリィ、そして一人の少女として】
とその前に、「アサルトリリィ」では『リリィ』であると同時に『一人の少女』としての姿も描かれ、そういった場合、今作ではそのシーンをでは”CHARM置く”事で表現しているのではないか?と見ています。魔法球を託した後、『リリィ』としての使命を果たした彼女らは、安堵したような表情とともに、彼女らの手からCHARMが滑り落ち、そこからそれぞれの『想い』を打ち明けるシーンへと続きます。これは、ともに鞍馬で実験を受けていた燈も同じ事が言えると思っていて、屈んでCHARMを置きながら「燈ちゃん」と呼ばれる彼女は『リリィ』としてではなく、あの頃の『一人の少女』として描かてている一瞬を感じたように思います。

【”山口千尋”そして、『リリィ』としての証明】
「乙の花/塚本碧流」さんが、最後の力を振り絞って放ったラストパスは「絶対に来てくれると信じていた」「甲の花/山口千尋」さんへと繋がります。ここで”山口千尋”さんがこの場に現れた際に「私は貞花を”守りたい”」と力強く言い放ちます。
私はラストパス前のシーン「乙の花/塚本へきる」と「丙の花/(※←千秋楽の配信見てちゃんと本名確認しときます!!!😭)」の2人のシーンでの、「丙の花/(※)」さんのセリフがとても大好きなのですが、そのセリフが「”守りたい”って気持ちがリリィの”強さ”」であるというものです。このセリフの通り、”山口千尋”さんが貞花を”守りたい”と思う気持ちこそが、何より彼女が『リリィ』であるとの証明となりうると感じました。この内容そのままに”塚本碧流”さんは、”山口千尋”さんに「『リリィ』として生きて」との言葉を残して地面に伏します。

【山口千尋と”レギオン結成の誓い”】
魔法球を託された山口千尋さんの前に、ルサルカと「近藤貞花さん、木子都々里さん、今川誉さん」とかつてレギオン結成の誓いを結んだ3人が表れます。貞花は千尋にフィニッシュショットでルサルカを倒すように言います。このシーンまでは「貞花、都々里、誉」はそれぞれ現在使用しているユニークCHARMを使用していますが、山口千尋さんがラストにフィニッシュショットを放つ瞬間、それを支える形で4人のCHARMが合わさるのに合わせて、かつての『4人でレギオン結成の誓い』を結んだ時と同じように、3人はまだユニークCHARMを支給される前と同じ、ダインスレイフを手にしており、それによって『フィニッシュショット』の瞬間が『レギオン結成の誓い』を結んで、それぞれのCHARMを掲げた瞬間と全く同じ構図になります。
ここで天才的なのは、この”ダインスレイフ”の出処です。幕の後ろから誰かに渡されたり、最初から持っているわけではなく、たぶん地面に伏している”最果ての花々”のメンバーが持っていた、舞台上のCHARMを、大森さん浜浦さん林田さんが回収してそのまま使用しているんですよぉおおおおお!!!😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭(←※オタク)あまりにもすごすぎて、すげぇしか言えません。やべぇ。

【「甲の花/山口千尋」 と 近藤貞花】
フィニッシュショットを放ってルサルカに直撃したあと、当たりは光に包まれ、ここで「花々」たちは初めて退場し、地面に倒れた都々里、誉と、座り込む「甲の花/山口千尋」と近藤貞花さんのシーンに移ります。「甲の花/山口千尋」さんは、花々の中で”一人”だけ生き残ってしまったことへの罪悪感、またかつてと同じように”一人”になってしまったという悲しみ、仲間である貞花達へと刃を向けてしまっていた事実から、自分自身を「私もあの子たちと同じ”化物”だったのに」と言って、貞花に自分を「化物」として殺して貰うように切りかかります。その際に貞花が”山口千尋”さんに向かって言ったセリフが、”塚本碧流”さんの残した「『リリィ』として生きて」という言葉を思い出して、という物でした。
それでも自分への罪悪感から、自分を止められず、貞花へと泣きながら刃を振り下ろそうとする千尋さんへ抱き着いて、止めたのが今井星蘭さんでした。星蘭さんは罪悪感に苛まれる千尋さんに「もう十分苦しんだじゃないですか!」「あなたが生きていてくれた事がいちばん嬉しい」との言葉をかけます。同時に現場へと駆けつけるサングリーズルのメンバーたち、都々里には稀星が、誉には知世が。それぞれ”シュッツエンゲルの契り”を結んだシルトが駆け寄っていました。「こんな私を許してくれるの?」と言う千尋さんに、「千尋ともう一度あったあの日からずっと一緒に戦いたかった」と、貞花さんはあの日4人での誓いを果たすように、また”山口千尋”さんにとっての居場所となれるように、千尋さんをサングリーズルへと迎え入れます。
これまでの呪縛から解き放たれたように、”テ・ケリリ”を離す山口千尋さんに、あの日夢見たのと同じように夢「CHARMを、作らせてください」と言う今井星蘭さん。”CHARMを作る”事によって、本当に山口千尋さんが過去に縛られる事なく再び『リリィ』として戦える様になる事(※あとは星蘭さんとシュッツエンゲルなんかになっちゃうんじゃないかな~~~!???なんて事も~~~!??🥰🥰🥰🥰🥰🥰🥰🥰🥰)を示唆されながら、物語はエンディングへと向かいます(※このあと撫子先生が「人の手に余る奇跡~」とかなんとか難しいこと言いながら🔥してましたがwww)

【結論ン!!!!】
「最果ての花々」について着目しながら、新章第二弾のクライマックスのシーンについて考えていた事は以上になります。いや~、ほんとに凄かったッス新章2弾。
中原・メアリィ・倫世さんが劇中で「花の中で一番意味のある物は?」みたいなお話してたとき「果実」とおもわれがちだが、そうではなく「種」である、とのお話をしていました。これは”実用性”に着目したお話ですが、散っていった『花びら』の一つ一つにも”意味”があるし、今作品においてはその様子を描き出したかった。そして、その散っていった『花びら』達が繋いだ”想い”が、山口千尋さんを連れ戻す結果をもたらした。『花を咲かせた』……!!というお話であると、新章2弾を見て解釈しました。「アサルトリリィ」という題名の通り、世界のために戦う『リリィ』である彼女達の美しさを、花の儚さに擬えるような、そんな作品であると思っています。そして、エンディングの歌詞のとおり『最果ての花々』の全員も含めた『リリィ』全員の想いを繋いで、『大きな花を咲かせた』お話。それが、新章第二弾だった……!!というオタクの妄想結論で、締めくくらせていただきます🥰💐✨

千秋楽は配信で見させて頂きます!!!エレンスゲの序列一位様とか、ルド女の白薔薇姫さんの推しリリィ様のお姿も、もう一回配信でこの目に焼き付けさせていただきますので、よろしくお願いします!!!アサルトリリィ、最高~~~~~~~!!!!!!🥰🥰🥰🥰🥰🥰

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