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月様美の紫式部 まだまだ上弦の月 vol.17


#光る君へ
17回 うつろい
鑑賞メモ。

帝周りは騒がしく動く。
権力闘争を左右する平安版嫁姑の闘いは始まった😱
一条天皇の孤独と成長のお姿。
定子様、どんどん強くなーる。
清少納言、斉信も出番ありでよかった。

そして、まだまだ変わらず疫病蔓延の都。
「長徳」から毒を連想させる、言霊パワー。
疫病退散しておくれ!との
鎮魂御霊会である祇園祭との関連を持つ
お祭りが、こちら遠州の小京都にも伝わっております。
まひろ、快復してよかったね。

さてさて、今回の見所はやはり、我らが(笑)あらた道隆様の最期。
気品ある男前道隆を見事に感じさせてくれました。
ありがとうございます😊

『大鏡』では、道隆様は酒好きが災いし、酒友の名を呼びながらの最期。

#光る君へ
では、
百人一首にもある女性の歌を巧みに織り込んでくれるのが嬉しい。
道隆様の朗詠。
妻に決めたという、
定子らの母でもある儀同三司母の百人一首54番の歌。

この歌を鑑賞するとき、ウタコは
鈴木雅之さんの名曲
#ガラス越しに消えた夏
を思い出します。

幸せ絶頂〜✨とも言える同じ場所にいる男女だけど、見ている時間が違うという感覚。
この歌も大好きだけど、「忘れじの…」にも、そんな感覚が含まれているなって思う。

同じ気持ちで見つめ合ってるなんて、ほんの一瞬の奇跡みたいな幸せ。
その一瞬の「現在」は
一方ではすでに「過去」になることを知っている「現在」へと変わり
一方では変わらない「未来」を信じている「現在」。
永遠に交わることはない…。
お、お見事なこの恋愛時間の捉え方!
脱帽でございます。

忘れじの 行く末までは かたければ
今日を限りの 命ともがな

百人一首

一生愛するなんて君は言うけど
そんなのできっこないって知ってる
だから、それが真実だって思える今日死んじゃいたい。           カニカクニ亭ウタコ訳

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