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月様美の紫式部 vol.6

いやぁ!
「光る君へ」こそめでたけれ!!

今回もますます月様美の紫式部🌕
まずは満月を水に浮かべてみせるなんて
まさに観月、雅でございます。

そしていよいよ、清原元輔様、清少納言様親子が漢詩の会で登場!
清少納言、ハツラツでよし!
紫式部、清少納言、道長、公任、行成、斉信
なんて、こーんな平安オールスターズを
映像でみるなんて、はー、夢みたい✨
もう、清少納言と斉信との絡みなんて、
まさに「枕草子」をかもしてますな。

道隆様の立ち振る舞いも素敵でしたが、支える儀同三司母の素晴らしきこと。
そんな政治の動きも進行しながら、ラブストーリーも進んでおります。

今回の萌えはやはり道長様が恋文とした「伊勢物語」を本歌とした歌でありましょう。

ちはやぶる 神の齋垣(いがき)も 越えぬべし
大宮人(おほみやびと)の 見まくほしさに

伊勢物語 第71段

越えることが憚られる立場の方への恋歌。
そんなもん、すべて越えちゃってあなたに逢いたい!

この「大宮人」を「恋しき人」と
ストレートに変えて、まひろに届ける恋歌。
もう、完全 身分差を超えたラブストーリーになってますねぇ。
本歌は女性が詠んだ歌ですから、返歌はどうなるかしら?

今は、思いを伝えることに何かと「創作」を求められる時代ですが、この時代は「託す」
ことなんですよね。
だからこそ、古歌や漢詩の教養が必要だった。
むしろ創作できなくてもオッケーだけど
お互いの共通認識がなければ思いが伝わりません。

この手法は最近の
漫画#ちはやふる
のラストでも、ちはやの告白シーンに使われて、作品に古典愛を感じてウタコは大絶賛しました!

私はこれを
#古典フィーリング発動
と呼んでいます。
自分のオリジナルでなくとも、素晴らしい歌や詩のフレーズを使ってその場にあったものを送る。または独りごつ…
結婚式で歌われるお祝いソングみたいなもんですね。

これが日常で行われている貴族の世界。
そして、この感覚こそ、この時代の出世に不可欠。
コミュニケーションである歌はスピードと上手さが必要!
引き歌知識必要!
文字の美しさ、音楽ができることなど…
まさにこれらが武器。
平安F4が見せてくれています。
特に公任様が!

倫子様のもと赤染衛門先生が貴族の女子たちに手解きをしていますが、このあたり妻たちにも必要なことなのですね。
あ、今回は彼女たちの前にあったお菓子にも注目でした。揚げ菓子あったなー。

毎度、ワクワクさせてくれる
#光る君へ  です。
次回もお楽しみ。

おまけは#遠州平安さがし

京都の吉田神社から伝わる、浜松八幡宮の追儺式。今年は賑わいました。

赤・青・黄の鬼たち。

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