20221014

私がプチ哲学的思考をする際、一つの単語や文に対して『言語的理解・分解』もしくは『構造的理解・分解』を主軸とした考察をおこなうことで自分自身が持っている感性の言語化および鮮明化を行う。この記事では『言語的理解・分解を』について実例を添えて説明していく。

例えば、「夢」という単語について考えてみる。
まず最初の言語的理解として、私は夢を「非現実的な人生の目標地点」と捉えている。
また、これを分解すると「夢は非現実的であること」、「夢は人生の目標地点であること」の2つに分けることができる。
ここから分解した各区分について理解を深めていく。

まず、「夢は非現実的であること」について言語的理解を深める。夢は叶わないことが大半で、叶わないことを前提とする人も多い。そして、夢に向かって努力することは現代では美徳とされているし、実際モチベーションが違う。夢は持っておいた方が努力の助けになるようだ。
そのため、「夢は非現実である」ということを『実際に実現できるかどうかは厭わず、それに向かって努力することが人生の全体または一部分で重要となる。』と言い換えることができる。

次に、「夢は人生の目標地点であること」について言語的理解を行う。一般的に夢は「宇宙飛行士になる」や「大金持ちになる」など、人生全体の目標ではなく、人生の途中で目指す目標であることが多い。そのため、これを『夢は人生の最終地点ではなく中継地点として存在する目標である。』と言い換える。

これらを合わせることで、「夢」という一つの単語に対しての自身の解釈をより鮮明に行うことができる。私の場合は『夢は人生の最終地点ではなく中継地点として存在する目標で、実際に実現できるかどうかは厭わず、それに向かって努力することが人生の全体または一部分で重要となる。』となる。最初の「非現実的な人生の目標地点」と比べると、解像度を大きく上げていることがわかるだろう。

この手法は『今自分の考えていることを鮮明化する』ということについてはとても有効な手段と言えるだろう。私のように、抽象的な物事について自分の解釈を鮮明にする、という少し難しいことだけではなく、もっと一般化できると思うので皆様もぜひこの思考法を試してみてほしい。
『構造的理解・分解』については結構抽象的なので気が向けばいずれ説明してみたいものだ。