WE参加初年度の感想

23−24シーズンからWEリーグに参加したセレッソ大阪ヤンマーレディース。参加初年度は6勝3分13敗、参加12クラブ中9位という成績だった。前年度まで所属したなでしこリーグ(実質2部)でも優勝はできなかったので、WEリーグでは厳しいかなぁと思いつつ、ほぼ生え抜きで若い選手も多くて伸びしろでなんとか上位6クラブまでに入らないかなぁという期待もあった。しかしながら現実はそう甘くはなかった。
WEリーグ創設初年度に参加をしなかった影響はかなりあると思う。その際に他クラブに移籍した宝田、林といった代表クラスの選手の穴を未だに埋められていないからだ。移籍した選手の穴は育成から昇格した才能ですぐ埋まるのではと思っていたのだが、甘い見通しだった。
その中で脇阪、矢形、森中が復帰してくれた。特に脇阪の活躍は低迷するチームで光っていた。獅子奮迅というよりは孤軍奮闘という言葉がふさわしいか。攻守にハードワークし、時にはサイドに飛び出してクロスを上げる。また前線に飛び出してシュートを打つ。奮わぬチームをプレーで鼓舞する姿には心を打たれた。今シーズンのMVPだと思う。
鳥居塚監督の評価。これまで育成の指導者として指導を行っており、プロのチームを指導するのは初めてとなった。選手層が薄い中で起用も大変だったろうが、序盤右SBで藤原を起用してたのは驚いた。いかにも身体が重そうで正直右サイドに「蓋をする」ぐらいしかできない現状の選手(酷評で申し訳ないが事実)。終盤は荻久保を配置してたように本職でなくても守備で期待できる選手はいたと思うが。あと選手交代のカードを切るのが遅すぎる。劣勢になるとフリーズすることが多かった。女子チームの監督の引き受け手はなかなかいないのは理解出来るが、もう少しまともな監督はいなかったのかというのが正直な感想だ。
さて来季。ここ数年来の育成上がりの選手たちの伸び悩みを見るとあまり期待はできないと思う。そして持ち上がりでずっと一緒にプレーしてる選手同士でもなかなか連携が合わない現実。立ち位置の整理で連携をスムーズにすることが成績を上げる近道だと思う。鳥居塚さんにそれが出来るのかは大いに疑問だけど。


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