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EXIT兼近初小説『むき出し』に「Why do you like Kanechika?」の答えが全部詰まっていた件



詰まってました。

以上です。















で、終わる訳は流石にもちろんなかったんですが。これで済むんだったらハッシュタグつけて「むき出し読みました!感動したし色々考えさせられました!さすが兼近さん!イケメン!ピンク!素敵!一生ついていきます抱いて!」って1ツイートかませばそれで終いなんですわ。


今から私が書くのはEXIT兼近渾身の初小説『むき出し』についての感想文です。兼近オタクの兼近オタクによる兼近オタクのための兼近オタク丸出しのクソキモ感想文です。なので、万が一「まともなレビュー記事」を期待してここに辿り着いてしまった人がいたとしたら来る場所を完全に間違えているので何も見なかったことにしてお引き取りください。お前に読ませるレビュー記事はねえ。と言うよりタイトル画像の時点でふざけているのを察してください。なんのサイズ比較やねーん!って突っ込んでください。

まぁ要するに「俺はそんなお前の気持ち悪い感想文が読みたくてここにいるんだよ」そんな稀有な方だけ読んでいただければと思って書いていきますよと。




では始めていきましょうか。

ここだけの話、当書を読む前まで今回に限ってはらしくもなく、感想文を真面目に書こうと思っちゃったりなんかしちゃったりしていました。なけなしのインテリジェンスを捻り出して、書評チックな?論評的な?なんかよくわかんないけどとりあえずそんなカッケェ記事を見様見真似で書いてみよう!と。ほぼ小卒で漢字の苦手な推しが、仕事の合間に寝る間も惜しんで255ページにも及ぶ一冊の立派な小説を仕上げたんだ!その気合と努力に報いるべく、どうせ書くならオタクも気合を入れてちゃんとした記事を書かなければ!それが数々のキモ記事を寛容に受け入れスルーしてくれている推しへのせめてもの誠意ではないだろうか!と。そんなことを考えていました。

しかし、この時私はすっかり忘れていました。己が推しの事になるとただでさえ低い知能指数を道端に落ちている犬のウンコ以下まで一気に低下させてしまうということを。その事実を思い出すのに必要だったのはたったの6ページでした。昔からアホなりに物事の察しは良い方です。「アッこれ無理だな」ってすぐわかりました。賢い。

帰り道の繊細な描写。あんなピンクな頭してポンポン言うとるくせに(最近は言ってないけど)駅からボロアパートまでの道のりを情緒豊かに描写しやがって。金木犀の香り感じやがって。もうこの時点で無理でした。知ってたのに。兼近の感受性と想像力は異常に豊かで、全ての人や物や出来事についてバックグラウンドを想像することができる人だってことくらい。知ってたのに。たとえば私のような道端に落ちている犬のウンコみたいなオタクでも彼にかかればきっと無理やりにでも文学にされちゃうって。(※無理です)知ってたのに。(※何を)


それはさておき、兼近本人が以前から言っていたように、経済、教育、環境などの格差による『分断』が基本テーマになっているだけあって、作中には主人公石山の体験や感情を通して様々な

『分断』

が語られています。理解しようとすれば、少し想像力を働かせればわかりあえるはずなのに、そもそも何故分かり合えないのかを『知らない』から分かり合えない。ほとんどが相手の背景なんか微塵も想像せずに『自分の正義』や『自分の常識』を主張して、自分を守るために生きている。だから、交わることができない。

そんな不器用過ぎてもどかしい石山の体験の数々が、まっすぐな言葉で書かれています。めっちゃ読みやすい。私はキモめの兼近オタクなので石山が金木犀の香りを感じてたあたりからずっと泣いてました。


まぁ真面目な話、読みはじめて10分くらいで一番最初に持った感想は「これきっと色んな人が色んな読み方や感じ方をするんだろうな」でした。

育ちがよくてインテリジェンスに溢れ、社会問題への関心の高い人が読めば『貧困による子供の教育格差』とかそんなところに目が行くのかもしれないし、逆に主人公の石山と同じような、“世間一般で言うところのかわいそうな環境”で育った人にとっては『勇気づけられるあるある本』の一つになるかもしれないし、EXIT兼近をゴールデン番組でしか見たことがないような人が読めば、思ってた3倍ガチガチの悪ガキだったことを意外に思うかもしれないし、逆にこんな文章が書ける繊細な心の持ち主だったことを意外に思うかもしれない。

兼近にはファンも多いがアンチも多い。そんなアンチが読めば揚げ足を取るようにいやらしい読み方をしてネット上にいやらしい悪口をいやらしい口調で書きたくなるかもしれない。オタクからすれば今更掌返したように何言ってんだクソがと言いたくなるようなネット記事も出るかもしれない。読んだ人間、それぞれの育った環境や兼近本人へのイメージや想いや立場によって感想は十人十色だろうなとそんな風に感じました。

そんな中私はどのようなスタンスを取るのか。
決まっています。


兼近オタクのスタンスです。


「なんだそれ」と思ったそこのあなた。

正しい!


しかし本当にそれ以上でも以下でもないのです。

私はもうどうしたって兼近が可愛い。


小説の中でまでウンコとかチンチンとか言ってても兼近が可愛い。九九ができなくても、漢字書けなすぎてめっちゃ怖い新漢字作り出してても可愛い。求められるがままを演じすぎて言い過ぎた結果誤解されてしまってるのを何だかんだそのままにしておけなくて説明しようとする兼近が可愛い。ゴリゴリの北海道弁ネイティブな兼近が可愛い。わざわざ過去に対してこんなに懇切丁寧に説明しなくたっていいのに器用に見えてクソ不器用で愚直な兼近が可愛い。もう生きてるだけで可愛い。何この小説。可愛い。可愛いは正義。好き〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!

というスタンスです。

わかりますか。(圧)

なんかもうそうなってくると書くことなくなってきましたね。ていうかもうあれですよタイトルに全部書いてある。

「皆まで言わすな。これ読めばバカでもわかる。」

って話ですよ。もうやめてもいいかな。なんかもう1回読みたくなってきたし、わざわざ長ったらしく感想文とか書こうとしてたの馬鹿らしくなってきたな。読め。いいから読んでくれ。買って読んだ結果1760円(税込)の価値がなかったと思ったら私に「買って損しました」ってDMをくれたら振り込むから。後生だから。

変に裏をかこうとしないで書いてあるままのまっすぐな言葉をまっすぐな心で読めば我々のような兼近オタクが何故兼近をこれ程までに好きなのかが全部わかるはずだから。


ちなみに一応フィクション小説なので主人公石山の話というテイになってはいますが正直私のような兼近オタクは兼近の過去エピソードの裏付けとして読ませていただいておりますのでまあそれはそれはもう……それはもうとんでもなく…最高……………あーしんどい

子供の頃のやんちゃ話からオラオラ時代のイケイケ喧嘩番長エピソードや甘酸っぱい恋愛エピソードまで盛りだくさんでもう、2〜3ページ読むごとに本を閉じ「………しんど………」と頭を抱えながらなんとか最後まで読みました。特に私は兼近と同世代の札幌の人間なので、舞台である北海道は札幌の描写がリアルに想像出来てしまって余計にしんどくてしんどくてしんどくてしんどかった。こういう書き方をすると「ファンだから面白いんだろ?」と思われてしまいそうですが、ここだけの話ファンじゃなくても好奇心で読んで普通に楽しめると思うし、ファンなら当然ゲボほど楽しめる、思ってる3倍良い小説でした。


さすがにちょっと読んでみたくなってきたんじゃない!?ほら買って!!みんな私と一緒にむき出そ!?!?!


ここまでグダグダまとまりの無い文章を書き連ねて来ましたが、人は良過ぎる作品を見ると色々な感情で混乱してしまって、書こうとすると意外と何も書けないんだなということがよくわかりました。なのでもう酔っ払いの感想文はこれで終わりにしたいと思います。

最後に一言だけ











 











「やっと読めて良かったです」


 
かに。

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