(仮題 情けは人とためならず?)明日12日スタンドFm放送予定のレジュメです。いつもながらぎりぎりになってしまいました‥ なおしてくれる親切な方があれば、ご一報ください笑

前回は「自分が欲を満たす幸せ」について
考えてみました。
満たされなければ欲しい、
満たせばもっと欲しいと欲はどんどん膨らんでいくので、
なかなか幸せになりづらいのじゃないか?
ということをお話しました。

今日は
「自分以外の誰かに貢献する幸せ」を考えてみます。
誰かに貢献する、自分が取るのではなく、
自分以外の人に与える幸せです。
母の日、父の日、誕生日、大事な人との記念日など
何かを与えるチャンスは色々ありますね、
「プレゼンテーション」は
自分の持っている情報やアイデアを
相手に受け取りやすい形で与えることでしょう。

大学でもボランティア活動をしているサークルは結構あります。
ビジネスの世界でも、まずギブすることが大事、そんな声をよく聞きます。
「与える」ということは自分の持っている
「お金、時間、体力、精神力」などを人のためにつかうことです。
九州の福岡では大雨による被害が出ていますが、
浸水した家の泥をかき出すために無償で働かれている方もあります。
早稲田の街の飲食店が、オンライン授業の影響で営業がピンチ。
クラウドファンディングで支援しようと動いている人もあります。
与えるほど、自分の持っている「お金、時間、体力、精神力」
が削られていくわけですから、損をすると感じる人もあるでしょう。
4個のリンゴを2個あげれば、手元には2個しか残りません。
自分のために、使ったほうが幸せは多くなるのじゃないか。
与えるほど貧しくなって、幸せから遠のくのでは?と思うでしょう。

実際はどうなのでしょうか。
昨年出版され話題になった『ギブアンドテイク』という本では
世界で最も経済的な成功を収めている人の中には
「与える」タイプの人が多いという実例が多く紹介されています。
アメリカの医学大学で、学年が上がるほど成績を伸ばすのは
授業についていけない友達を助けたり、チームの利益を優先する
「与える」タイプの学生であるとのデータもあります。

一度は手元から無くなった2個のリンゴが、
4つに増えて返ってくる。そんな不思議なことが起きているようです。
ここにはどんなメカニズムがあるのでしょうか。

「与える」人は周りに配慮が出来る、
気遣いの出来る人なので、人から愛されます。
与えるのはお金や物だけではありません。
部活の練習で親身に指導してくれる先輩。
授業で分からないことを丁寧に教えてくれる友達。
笑顔でみんなを明るくしてくれる人。
「こないだはありがとう」「これをしてくれてありがとう」
と気がついて、感謝を伝える人。
そんな人はみんなから信頼されて、人が集まってきます。
情けは人のためならず。
与えたものより、沢山の幸せに恵まれてくるようです。

科学的には、
欲を満たすと快感を感じる神経伝達物質
エンドルフィンが分泌されますが、
その気持ちよさはほんのつかのまで、
しゅんと消えてしまいます。

誰かを助けて幸福を感じるホルモン
オキシトシンは、喜びがジワッと広がっていくそうです。
受けるより、与える喜びを知っている人は
幸せなのかも知れません。
自分の事から考え始めるか、
自分以外の誰かのことから始めるか、
心がけ一つで結果は大きく変わってくるのかも知れませんね。

次回は「幸せ」についてもう一歩踏み込んで、
考えを深めていきたいと思います。

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