noteで公式コミュニティを始めることになった理由
昨日、こんなコミュニティを始めた。
社内のいろんな人と意見を交わし、社外の人からも感触を聞き、まずはこういう形でスタート。
上の記事の「なぜ始めるのか」にも背景を書いたけれど、この投稿では少し前からさかのぼって裏側を書いてみる。 ちょっと、長くなる。
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私は2020年4月、note株式会社に入社した。
ちょうどコロナでリモートワークが始まった頃なので、実際にnoteクリエイターのみなさんとたくさん会って話すことができないまま「ユーザーコミュニケーション」担当として働き出した。
しかしインターネットがあれば、会えなくても時空を越えられる。その利点を活かしてnote, SNS, Zoom, Slackなどいろんな手段でコミュニケーションをしてきた。
つもりだった。
しかし、いま思うと当時はnoteにまつわる良いところばかりに目を向けていた気がする。
noteは、他のウェブサービスと比べるとポジティブで平和な空気が流れやすいとは思う。でも、noteで発信・閲覧するクリエイターが激増しているので、もちろん100%ポジティブな話ばかりではない。
むしろ、人生の節目や、大切な作品を載せる人が多いからこそ、悲しい事実や苦しい気持ちも溢れている。そのぶん、多様な意見がぶつかりあうこともある。人間のあらゆる面が溢れている。
そのことがやっとわかってきた頃である。自分たちのミスや無知さのせいで、noteを使うことすら苦しくなる方が出てくるほどの状態になってしまった。
自分の無力さが悔しくて、何度過去に戻ってやり直したいと思ったか。
きっと社内のみんなが同じ気持ちだと思う。だから今でも、みんながそれぞれの専門分野で足りなかったことを補い、挽回できるようにし続けている。
また、noteクリエイターさんが周囲との関わりにおいて、苦しい状況に陥るケースも出てきてしまった。
私は、一体何をすべきなのだろうか?
いまのところ決めたゴールは、みなさんが堂々と「私、noteやってます!」と言ってもらえるようにすること。
そのために、まずはnote運営がどんな人たちで、何を考えていて、どう判断しているのかをオープンにすることが必要だと思い、以下のようなことを始めた。
そして、昨年からいろんな人が書いてくれた "noteに対して思うこと" も読み、本音や実態がわからないときは直接はなしを聞かせてもらった。
そこで見えてきたことはたくさんある。率直に話してくれたみなさんには感謝しきれない。
たくさんある気づきのうち、これはどうにかしないと、と思ったのは、創作を発信するには創作への情熱・スキル以外にも必要なことがある。それを求めている人が多い。ということだ。
情熱に加えて、ネット上での表現スキルがほしい人。
スキルはあるけど自信がないから背中を押してほしい人。
他者のコミュニケーションにおける対処法やマナーを必要とする人。
情熱とスキルを存分に発揮するため、メンタル面の保ち方が知りたい人。
よい作品を、もっと広く知ってもらうためのコツを求めている人。
作品が正当に評価されるため、周囲や世の中の理解促進を必要とする人。
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など、人それぞれ創作を楽しく続けるために、必要としていることがいろいろあるのだ。
自分たちが生み出してしまった苦しみも含め、楽しんで創作を続けるために必要だと思えることを、とにかくしようと思った。
楽しむためには、まずは創作に関わる不安を減らすところから。
各種ガイドラインを作り、新たな勉強会を企画し、本気でやっていくぞ、という趣旨でプレスリリースも出した。このプレスリリースは、もはや決意表明だ。
そして、昨日オープンしたコミュニティもこの一環。
創作は孤独になりがちだからこそ、疑問や不安を共有しづらい。
勉強会などの質問タイムで「分からないことがあるけど、こんなことが分からないのはきっと自分だけだろうな」と思って挙手ができないこと、よくあると思う。
でも、勇気を出して質問してみると、意外とほかの人も「私もそれ気になってた!」となるのである。
自分が不安なことや、気になって調べたこと、「なるほど!」と思ったことは、きっと他のだれかの役に立つ。
些細な発見や疑問を共有しあうことで、シンプルに知識が増えたり、自信が生まれたり、不安を軽減できたりするはず。
そうして、楽しく創作を続けていける人が1人でも増えたら嬉しい。
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ほかにも、まだまだやれることはあるはず。
本質的に必要なことをきちんと見極めながら、でも素早く試行錯誤を繰り返しながらやっていきたい。
みなさんが今よりもっと堂々と「私、noteやってます!」と言えるように。
サポートいただけ金額は息子のクリエイティブを育てるアイテム購入に使います!きっとほぼダイソーです。