P5Sはある事に気づくと全く違うゲーム体験になる件(ネタバレ感想)

P5S (ペルソナ5スクランブル ザ・ファントム・ストライカーズ)一週目クリアしました。

かにすき大量作成でゴリ押しし、何とか全ボス撃破。最後のアレはマーラ様いたら銃撃無効なので大分楽になります。避けにくい氷はジャアクフロストに変える、でOK(それでもキツかった)。

というわけで後は二週目Riskyやるだけ、という感じなのです、が。

一人でストーリーを振り返りながら余韻を楽しんでたら、ふとある事に気づいたので吐き出させてください。それは「至極当たり前」な事なのですが、思い至った瞬間頭をガンと殴られたような感覚で、数時間囚われました。

というわけで、クリアした人向けの駄文となります。未プレイ者向けのレビューなんかは沢山あるだろうし、あまり多くを語りません。一言だけ言うなら(後述する内容を含め)、「P5を知っている人間なら、実況動画などで満足しようとせずに絶対やるべき」と思います。それくらいよくできてて、楽しい。春ちゃんのエピソードが盛られに盛られまくっているし。

ストーリーを軽くおさらい


主人公が東京を去って約半年後の夏休み、「心の怪盗団」の面々は久々に純喫茶「ルブラン」に集まる。
夏休みを利用してキャンプや旅行を楽しもうと計画を立てていた彼らだが、その最中、見知らぬ異世界「ジェイル」に迷い込む。 そこでは、ジェイルの支配者たる「王(キング)」の命令で、シャドウの群れが迷い込んだ人間の願いを奪っていた。 時を同じくして、日本各地で謎の怪事件「改心事件」が発生。警察は、1年半前から半年前にかけて起きた心の怪盗団による悪人達の改心騒動との類似性から、怪盗団が関係している疑いが強いと判断し、怪盗団を極秘裏に追跡開始する。
「ジェイル」は、嘗て心の怪盗団が目にした歪んだ欲望の世界「パレス」と関係があるのか。そして、「改心事件」の黒幕は何者なのか。心の怪盗団は、潔白を証明すべく、再び怪盗服を身に纏い、新たな仲間を加える。キャンピングカーで日本各地を駆け回り、行き着く先で歪んだ大人の醜悪な欲望を奪って世直ししつつ、警察の目をかいくぐり、事件の解決に動き出す。

重要なキーワードは、「新たな仲間」である「ソフィー」です。

画像1

渋谷ジェイルで出会う少女。平坦な声色でしゃべるのですぐ分かりますが、彼女は「EMMA」とは別のAIです。記憶を失った彼女はいったい何者なのか?を探るのも、今回怪盗団が旅をする目的の一つとなります。



=======ここからネタバレ=======

(公式で禁ネタバレ箇所はスクショ撮れる範囲まで、なのでラスダンやEDについては書いていない、はず。)





日本中のジェイルの「王」を解放した結果、暴走するAIアプリ「EMMA」。どちらが「人の良き友人」か?怪盗団の仲間として旅を経験し、心を学んだソフィーは、AIでありながらペルソナを獲得していく……。

と、P5Sは総じて「AI」がストーリーの要となっていました。AIをモチーフとしたSF作品は、そちらに明るくない自分でもいくつかタイトルが思い浮かぶくらい有り触れたものですが、高度に発達したAIと人間の差とは?のようなテーマは思考論にも丁度よいのかもしれません。

P5Sは、AIの進化に対して肯定にも否定とも言えずそこまで深く掘り下げた訳でもありませんが、バランス良くまとまったんじゃないかなーという感じです。


で、自分が気づいたのも同じように「AI」がらみなんですね。

それは、「プレイヤーが操作しているキャラクター以外のPTメンバーはプログラムで動いている」ということです。

人の良き友人たれ、という命令だけを受けたソフィアは光属性の他、各種回復を備えており、割とPTに入れる頻度も高めになるのではないでしょうか?

つまり、見事にその有様が「人(操作するキャラクター)の良き友人であるAI」を体現しとるやんけ、と。

逆に言えばシステム的にはバトンタッチひとつで簡単に入れ替わる人とAIが生まれてしまっているとも言え、ちょっと空恐ろしい気持ちになったわけです。弱点にヒットしたりクリティカルヒットした時に「今だ!(入れ替われ!)」と仲間から言われるあのボイス、もう今までと同じように聞こえないよ……。

十三機兵防衛圏といい、ATLUS(ら辺)は、ベクトルは違うものの「ストーリーとゲームシステムの融合」に重きを置いていたりするんでしょうか?

いや、もちろん、どこまで開発スタッフが意識したかは怪しいんですが。正直、二週目同じような気持ちでゲームできるか怪しいっす。ひどいよ、アトラス。

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