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ライ麦(を押したおす)季節の到来

 5月になった。昨年の10月に畑にバラマキし、冬を越して4月になってぐんぐん伸びてきたライ麦は穂を出し、開花を始めている。いつもながら、4月の半ばまでは、本当に大きくなるのかしら、と心配なのだが、4月後半に出穂してから草丈がぐんと伸びるのを見ると、とてもうれしくなる。

ちらほらと花が咲き始めたライ麦(極早生品種)(2024年5月6日福島市で撮影)

 ライ麦を押し倒す(crimping)のは、乳熟期(milky stage)といって、実ができる途中で指で潰すとまだ柔らかく、白い汁がでるころがちょうどよい。あせってそれより早く押し倒すと、再び立ち上がってきたり、蘖が伸びる。また、倒さずに刈ってしまうと、やはり蘖が伸びる。この蘖は何度刈っても再生することがあるので要注意だ。

 私の試験地では、耕起と不耕起の比較をしているので、耕起区では4月の終わりにライ麦をすき込んだ。すぐに播種はできないので、1か月置いておく。不耕起区の押し倒しは6月の初めの予定。押し倒して、その日のうちに耕起区とあわせてダイズの播種を行う。

ライ麦をモアで破砕して、すき込む(2024年4月30日)

 今年はライ麦を押し倒すためのcrimperが昨年より増えた。実際に倒す場面を紹介できると思う。

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