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ライ麦畑に捕まって

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不耕起有機栽培を始めるには、ライ麦をカバークロップとして使うのが楽である。ライ麦にまつわるお話。
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2024年5月の記事一覧

【安達東校舎】不耕起栽培に挑戦!ライ麦の押倒し

 5月22日(水)5・6校時目の総合実習にて、福島大学食農学類 特任教授 金子信博先生と福島大学の学生5名に来校いただき、昨年度から取り組んでいる不耕起栽培圃場のライ麦を倒しました。 ○不耕起栽培について振り返り  ライ麦を倒す前に、不耕起栽培の効果について金子先生からお話をしていただきました。 ‣ライ麦で地面を覆うことでマルチングの効果がある。 ‣耕かさないことで土壌微生物の保全や植物の根によって、土壌環境(水はけ、水もち)の改善につながる。 ‣土壌微生物や有機物が増える

ライ麦(を押したおす)季節の到来

 5月になった。昨年の10月に畑にバラマキし、冬を越して4月になってぐんぐん伸びてきたライ麦は穂を出し、開花を始めている。いつもながら、4月の半ばまでは、本当に大きくなるのかしら、と心配なのだが、4月後半に出穂してから草丈がぐんと伸びるのを見ると、とてもうれしくなる。  ライ麦を押し倒す(crimping)のは、乳熟期(milky stage)といって、実ができる途中で指で潰すとまだ柔らかく、白い汁がでるころがちょうどよい。あせってそれより早く押し倒すと、再び立ち上がってき