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ライ麦畑に捕まって

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不耕起有機栽培を始めるには、ライ麦をカバークロップとして使うのが楽である。ライ麦にまつわるお話。
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2023年10月の記事一覧

No.6 自然農法無の会

団体紹介 自然農法無の会 + ZEN-BUによる共同研究 ・自然農法無の会:創業2005年、福島県最大の有機水稲栽培面積を誇る農業法人。 16haの圃場にて、米、野菜、大豆、菜種、そば、果樹を全て有機栽培で育てている。 ・ZEN-BU:2023年3月創業。無の会の若手メンバーによって設立された株式会社。 自らが当事者となり、社会の根幹を成す産業に新しい息吹を吹き込むために活動中。Regenerative Agricultureの会津における実験を行っている。 圃場紹介

No.5 自然菜園シマクロズ

園主紹介 紺野茂美 2015年、保全管理していた実家の25アールの農地を引継ぎ就農。 4年前に自然農法を取り入れ、名前をそのときボス猫として君臨していたシマクロという名前を園名にした。 現在は、慣行栽培の小菊を20アール、有機栽培圃場7アール、道法栽培の果樹園5アール。 圃場紹介 自然菜園シマクロズ 2アールは、自然栽培4年目、竹内孝功氏の提唱する自然菜園農法を導入し、草マルチと緑肥ミックスを中心に栽培するが、畝の肥料不足を改善できず、育土の難しさを痛感、2024年

No.4 自由学園RO農法グループ

団体紹介 私たちの学校、自由学園は東京都東久留米市にある幼稚園から大学部までがある学校です。 そして、自由学園RO農法グループは、環境再生型有機農業に関心がある中学生から大学部学生までを含む約20名のグループです。 校内の約0.5アールの実験圃場に加えて、那須にある農場内の5アールの畑でも月1回の頻度で活動をしています。 昨年4月より、福島大学の金子信博教授、パタゴニアのRO農法のプロジェクトリーダーにご指導をいただきながら活動をしてきています。 ※タイトル写真:成長したラ

No.3 あぶくまの里農ganic女子

団体紹介 福島県二本松市を中心に新規農業研修生、新規農業者、農家の嫁、地域協力隊、県外からの転入・移住者など、農業や6次化やなどに興味ある女性のメンバーで構成されたコミュニティです。 長年、二本松地域を支えてきたアドバイザーに支えてもらいながら、現在約20名のメンバーで活動しています。 マルシェを行ったり、6次化研修として昔ながらの食について学んだり、有機栽培、自然農などの循環型農業を学んだり、時にはただ和むための会があったりとそれぞれが興味がある分野で活動しております。

No.2 はしもと農園

農場主紹介 橋本渓一(はしもと農園) 福島県郡山市出身在住。 カフェ勤務、印刷広告の営業を経て、現在は造園会社に所属。 素人ながら畑を借り、不耕起・無農薬栽培に挑戦中。 施肥に関してはいろんな農家さんの取り組みを見て、考え方も含めてどうしていくか検討中。 圃場紹介 はしもと農園 2021年10月から畑を借りる。 曽祖母の住んでいた集落の一角の畑をお借りして、不耕起栽培の実験を行っ ている。 圃場はライ麦のみ、ライ麦+ヘアリーベッチ、ライ麦+クリムソンクローバーという

ライ麦畑にあつまって~The gathering in the Rye~

世界で広がる不耕起栽培〜カバークロップの活用が耕さない畑を可能にする〜 国連食糧農業機関(FAO)も推奨する保全農法は、不耕起/省耕起、有機物による地面の保護、そして輪作や混作で作物の多様性を増すことを合わせて行う農法です。 有機物による地面の保護として有効な方法は、ライ麦のようなカバークロップと呼ばれる収穫しない作物を育て、作物を植える前に押し倒してマルチとして使うやりかたです。 ライ麦をまく時期は10月から11月はじめが最適です。 昨年、実際にライ麦を蒔いて、不耕起栽培