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演舞の好みだけで入るチームを選ぶべきではない理由

#おかえりよさこい

2022年、よさこい祭りが帰ってきました。

全てが元通り!…というわけではありませんが、街に響き渡るよさこい節と鳴子の音、華やかな衣装を纏った踊り子たち、踊り子たちの笑顔を素敵に切り取ってくださるカメラマンの方々、そして一緒にお祭りを楽しんでくれた観客の皆さんが確かにそこにはありました。

またこうしてよさこい祭りを開催していただけたこと、みんなで集まって踊ることができたこと、心から感謝しています。

本当にありがとうございました!

よさこい鳴子踊り特別演舞/高知
原宿表参道元氣祭りスーパーよさこい/東京


2023年はどうやって過ごす?

夏を終えて来年のメンバー募集を始めたチームさんも出てきて、踊り子の皆さんも来年はどこでどんなよさこいライフを送ろうか考え始めていることと思います。この記事では私が考えるチーム選びについてつらつらと書いていきます。

来年のチーム選びの参考になれば幸いです。
※あくまで個人の見解です。

あなたはどんなよさこいがしたいですか?

「●●●●の演舞を見て踊ってみたいと思いました」

ほとんどの場合チームを選ぶ際にキッカケとなるのは、作品や演舞かと思います。もちろん興味を持って飛び込んで来てもらえるのはどのチームも嬉しいことだと思います。ただそのチームの作品性や演舞が好き、憧れ、という気持ちだけでチームを選ぶべきではない、というのが私の意見です。

皆さんのよさこいに対する関わり方が千差万別であるように、チームにもそれぞれ個性や特徴があります。チームの理念や方針、参加するイベント、練習場所や頻度、メンバー構成など要素は様々です。

自分がどういうよさこいライフが送りたいか、それが実現できそうかどうかをしっかり見極めないと100%楽しむことはできないかなと思います。

踊り子、チームが求める条件が合致するか

例えばとある飲食店で好きなメニューに出会ったとします。そのメニューが好きだからその店で働きたいとお店側に伝えた時に、必ず以下のようなことを店側からは聞かれると思います。

  • 勤務地は東京です

  • 営業時間は夕方から終電までです

  • 週2回以上シフトを入れてください

ここであなたが東京に通えない場所に住んでいたり、朝働きたかったり、週1回しかシフトに入れない場合、どんなにこの店のメニューが好きだったとしても、働く側の希望と店側の条件が合わなければ必ずどこかで関係性が瓦解します。これはよさこいでも同じです。

土日に練習をするチームに土日に仕事をしている踊り子が入ったとします。チーム側はその踊り子が土日の練習に来なかったら「なんで来ないの?」となるし、踊り子側は「仕事なんだから仕方ないじゃん」となると思います。

特定のイベントに参加するための限定チームとかなら踊り子側に合わせて個別で練習したり、対応できるかもしれませんが、通年で活動していて、
人数が多いチームになればなるほどそれは難しくなります。

練習に参加できないんですが入会できますか?

この質問をされることがよくありますが、答えはYesであり、Noです。

私は「れとろっく」と「なるたか」という、2つの全く方針の違うチームを運営しているので、それを例にあげさせてもらうと、れとろっくの立場なら「Yes」、なるたかの立場なら「No」になります。

れとろっくは、いつでも気軽に、やりたい時にだけよさこいを踊る「お祭りに参加すること」が目的のチームです。

練習も月に2回しか開催していないですし、参加も任意です。各自本番までになんとなく振りを覚えてきてくれればOKです。

広く浅く間口を設けているチームなので、大人も子供も、経験者も初心者も関係なく、よさこい好きなら誰でもウェルカム。

草野球するから来たい人来ちゃいなよ!って感じです。

なるたかは大人が本気になれる場所をコンセプトにした「お祭りで洗練された演舞を披露し、観客を巻き込んで会場を盛り上げる」ことが目的のチームです。

毎週土日みっちり練習して踊りの練度を高め、
練習以外でもメンバー同士の交流が盛んに行われる中で生まれる信頼関係とチームワークのもとに複雑なフォーメーションや演出にも挑戦していくチームなので、1年間よさこいに情熱をかけられる人でないとチーム内で浮いてしまうと思いますし、最悪途中で辞めてしまうこともあると思います。

みんなで一丸となって甲子園目指そうぜ!って感じです。

よさこいの楽しみ方、関わり方は自由!

私はよさこいへの楽しみ方や関わり方は自由でいいと思っています。人それぞれに考え方や人生の中での大切なものが違うからです。

これからチームを選ぶ皆さんにはぜひ後悔のない選択をしてもらいたいと思ってこの記事を書きました。

よさこいチームはたくさんあります。作品性や演舞だけでなく広い視野でチームを見てみてください。

それぞれのチームに良さがあります。

皆さんに素敵な出会いがありますように。
そして2023年、全国のよさこい祭りで
皆さんにお会いできますように!

富山のよさこい祭り/富山

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