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僕と出会う女はみんなお金目当て③〜通学電車は異世界の入口〜

   募金箱を持った女の人と出会って、Xで「貢ぎマゾ」という言葉を知ってから2日、そこから音声作品が気になって、購入。聞いてみて、金銭の搾取にふれてみた翌日。僕は大学までの通学電車に乗り込んだ。
   電車は結構混んでいるような状況で、ギュウギュウというほど詰まってはないけど、少し手を動かそうものならたちまち他人にボディタッチをしてしまうくらい動き白の無いような感じだ。僕はこういう時手を下ろさない。片手で吊革をつかみ、もう片方の手はスマホを操作することで痴漢の疑いをかけられないように振る舞った。
   けれどもやっぱり近くにいるのは臭いおじさんよりも綺麗な女の人がいい。今日はガッツポーズしたくなるほど綺麗な人の隣に立ってしまった。しかしそれがよくなかったかもしれない。
   たまたま見えてしまった女の人のスマホでは何故かPayPayの画面を開いていて、誰かと会話をしているようだった。そこに通知が届き、女の人が開くとそこには


300,000円の受け取り画面が出てきた。

女の人は受け取りをタップして、それをあっさり受け取ると、送った人に


あなたの気持ちはこんなもの?

という文章を送っている。
   ゾクッとした。これってもしかして今まさに目の前で「貢がせ」が行われているのかも。そう思うと目が離せなくなってしまった。


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