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カーテンの隙間から。

ポケットからピック投げる人いて欲しい☀️

バンドマンはMCが面白いのと、ゼロから産む世界観を体現するとんでもない才能とエネルギーに、尊敬も込みで単純に大好きです。

初めてライブに連れて行かれた日の事。

その人が好きだったのは地元の対バンでした。

たぶん。誰と行ったのかすら忘れちゃったけど、あれは地元のライブハウスdram be-1。

レスタトっていうバンドがカッコいいと思って棒立ちで聞き、終演後の物販タイムになりました。

それぞれのバンドから何人かがブースに立ってファンサービス混じりな販売会に並ぶファンの人たち。

それはライブ中に準備された客席を除く、入り口付近のブースでした。

なので。

ステージに背を向けた状態で推しとの時間を心待ちにするファン。

並ぶのも待つのも苦手だった私は、相方が戻ってくるまで、誰もいないし、段差あるし、目の前は垂れ幕で仕切られたステージの方向を向いて座って待っていました。

幕の下の方にある隙間からセットを片付けてる現実的な動きがなんだか面白くて。

どんな心境で変身してるんだろうとか、冷めた目で見てる端のTシャツはなんなんだろうとか。

左上から感じた視線の先にはレスタトのベースを弾いてた人がこちらを眺めていました。

あの2階の関係者通路のような柵のところ。

ちょっとドキドキしました。

なので、すぐに幕を見る。

これ片付けている人とか、なんなんだろうなぁ。

専門の人がいるのか、バンドマンとは気配が違うし、誰なんだろうなんて想像する時間へまた突入。

すると。

カーテンの真ん中から白い手が。

手首だけが出てきました。

じっと見ていると手招きしてて。

振り返って後ろをみると。

こんなホラーな状況に後ろの人は後ろに夢中で誰も気づいてない。

後ろ多すぎたかも。

誰も気づいてないし、ちらっと目も覗いてきたので立ち上がってステージに向かいました。

たぶん2メートルちょっと。

白い手の前に立ち止まると。

手招きをしていた手が、手のひらを上に向けて、手を差し出してのポーズ。

高鳴る鼓動。

手のひらを差し出すと。

手のひらにピックを置いてくれました✨

ドキドキドキドキ。

きっとベースの人だった。

だったらいいな。

確信は持てないまま、ドキドキは止まらなくて。

サインが入ってないところがまた魅力的でした。

この状況がまるごと思い出になるような。

その場で会釈をして、定位置で連れの帰りを待ちました。

このピックも宝物です⭐️



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