私がクラウドファンディングをやる理由(後半)
しかしいざプロジェクトがスタートすると、わたしの中の弱くて脆い自分が顔を出す。
やっぱり罪悪感がどこかぬぐいきれてない。
それは、本気でクラファンに向き合えてないからだと気づきました。
パーセンテージと残りの日にちが見えるクラファンページを見るのが恐ろしかった。放り出して逃げたくなる。
チャレンジ期間中は、焦るのにめっちゃ長く感じます。
ウザがられてないかな❓必死だなって笑われてるだろうな…
「がんばるがんばる!」って何をがんばってるの❓楽して資金集めしてるだけやん❗️って思われてないかな…
世の中になにかを生み出すことに、苦しまない方法はないです。
だから、クラファンだからって楽とかズルいとかないです。
プロジェクトがスタートし44日間自分がやる事と言えば、
1.片っ端から縁ある人全員にメールを送る
2.「それ何❓」と聞かれたら丁寧にクラファンの説明をする。「どうやんの❓」と聞かれたら細かく教えてあげる。それでもわからない人には会って自分がやってあげる。
3.絵本を作りたいという想いを毎日ブログで発信する。
簡単な話。「絵本の資金ください」と言えば良いだけ。でも、それが苦しいんです。
絵本が目の前にあったなら、きっと何倍も売りやすいのに。相手は快く買ってくれるのに…って何度も思いました。
クラファンという目新しい世界への関心が無いのか❓絵本自体が興味ないのか❓私に無関心なのか❓
親しい友達ほど、お願いメールの既読スルーが多いのには、メンタルがやられ内臓がやられ、泣きました。
達成しなかったらどうしよう。
プライドとプレッシャーに耐えかねて故郷に逃亡。。
クラファンは、資金を集めて夢が叶った、やったね、じゃんじゃん!じゃないんです。
そう、クラファンはそれ自体が物語。
人のあたたかさを知り、自分の嫌な所を見て、心折れる。でも励まされたり、でもまた折れたり、でも負けじと耐える。
パトロンや、シェアで応援してくれる周りの人たちの恩や愛を、強く深く感じます。
そうやって達成したプロジェクト。
残り6日と迫った今、106人もの人が私の絵本をいいね!欲しい!と言ってくれています。
27年間「絵本作家」の夢を捨てなくて良かったと思える、最高に幸せな瞬間です。
認められて始めて、人は自信を持つ。
そして次なる挑戦に挑むパワーを持てる。パワーを持てたなら人は、自然と人に恩返ししようとします。
その連鎖が広がって、世の中に少し優しい風が吹く。それがクラファンなんじゃないかなって思ってます。
わたしと同じような想いを抱えたアーティストが、ちょっと勇気を出して一歩ふみだせば、
クラファンという追い風が背中を押してくれます。
必死で船を漕ぐのは自分です。必死に想いを伝えるんです。
気づいたら、パトロンと言う名のカモメやイルカ達が、目的地に連れていってくれます。
船を漕ぐ手さえ止めなければ!必ず行けると前を向いて行けば!絶対たのしい冒険になる!
アートで誰かを幸せにしたいと思ってる人、アートが好きすぎるのに結果がでない人、自分のアートに自信が持てない人は、クラファンをやるべきだ。
チャレンジ中、自分の中の自分を見つけられるから。多分もっと好きになる。自分とアートが。
せっせとひとりでお金を貯めて自費出版して、本屋さんにおいてもらうのは、もしかしたら一番楽チンなのかもしれない。
じゃあなんでわざわざクラファンで絵本をつくるの❓
みんなで一緒に絵本を作りたいからです。独りでつくるんじゃ意味がないんです。
みんなで作るからこそ価値ある絵本になる。
そうやってできたものは何倍も大きな宝物になる。それはきっとパトロンの皆さんも。
そう感じていてくれてると願います。
だから、絵本作家を目指す人や初めてパトロンになった人たちを見つけた時、嬉しかった。
だってそれだけ、「クラウドファンディング」という仕組みが少しずつ広まっていってる証拠だから。
まだまだクラファンの挑戦は終わってません。あと6日。残りの1秒まで熱を注ぎたい。
前半
https://note.mu/kaneasa/n/n5f2d84025cf8