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※ネタバレ※10-FEET 25th ANNIVERSARY ONE-MAN TOUR 2022 FINAL in 太陽が丘 2022.11.12

めちゃくちゃ良いライブでした。

今日の太陽が丘での10-FEETとオーディエンスは
モッシュダイブを基本とするロックバンドがみせる
コロナ禍でのライブで
最も健全な、自然な、そんなライブだったように思った。

曲のテンポと、セトリ順と、MCのタイミングで
オーディエンスの動きを自然に制御した10-FEETは見事。
25年間シーンを引っ張ってきた、
成功も失敗も繰り返し、
そして【太陽が丘】というホームグラウンドを持っている彼らにしかできない、
この数年間の制限されたライブ活動の中の
そんな一つの答えの提示でした。

前半、中盤、後半、終盤と
徐々に取り戻すライブの姿。

来年の大作戦では
この続きを、この場所で
みんなで作れたらいいな
と、そこにいた多くの人が思ったんじゃないかな。私は思いました。

公式より



“25年前も、こんな風にライブをはじめてました。”と、「DO YOU LIKE…?」で始まったライブ。

夏の大作戦よりも日が暮れる時間は早くて
あっという間に夜になります。

前半
なんとなく
爆発力を抑えたステージは
この制限された数年間を表現していたように思います。

「アオ」「aRIVAL」で
まさに今のライブを見せて

ここから
新しいスタートです。

「ライオン」「nil?」の中盤から
ステージとオーディエンスのグルーヴ感は増します。
どうしたらいいのかわからない
何が正解かわからない
そんな毎日を、そんなライブシーンを
賢明に諦めずに歩いてきた
それは、10-FEETも私達も同じで
だからこそ産まれる一体感。

後半に向かうにつれ
徐々に、漏れ出すオーディエンスの声
それは決して誰かに許可され出したものではなく
自然と出る
今、この場所の必然だった。

何をしていいですよ?
何をしてだめですよ?

ルールを破ることは、絶対にダメだと思っている。
だから
この自然と漏れ出す少しの声が
ライブの中の1つの正解だと思う。

そして、その自然と漏れ出す声を
それ以上にさせない10-FEETのテンションが
やっぱり彼らは信頼できると、心から思ったのでした。

ライブの中での抑えられない高揚感を与えることは、それも全てのバンドが出来ることではない。
でも、それを与えることは出来きても、あえて抑えることが出来るのは彼らだけかもしれない…と本気で思った。

そして終盤
この場所で「シエラのように」を響かせ
私達は、これから先の“何か”を掴んだような気がした。

最後のブロック
「VIBES BY VIBES」「その向こうへ」「ヒトリセカイ」「CHERRY BLOSSOM」

私の知っている10-FEETのライブだった。
もちろん
モッシュダイブはないし、コールアンドレスポンスもない。(前方はわかりません、が、たぶんなかったと思う)

それでも
これが10-FEETのライブだ!
と、心から感じる瞬間だった。

ラスト「CHERRY BLOSSOM」の圧巻の光景。

いつも正しく私の前に立っていてくれる彼らは
きっとこれからも
ずっとこれからも
そうでいてくれると感じる夜でした。

25周年おめでとう。
25年間ありがとう。
これからもよろしく。


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