映画「めぐみへの誓い」が、世界へ!⑤
2日目には、映画「めぐみへの誓い」が午前中に上映された後、「日韓両国 記憶の中の拉致被害者」というセミナーが行われました。
そのセミナーには、映画「めぐみへの誓い」の野伏監督と「特定失踪者問題調査会」の荒木教授もパネリスト(動画)で登壇されるということだったので、これも担当者になんとかお願いして、参加させて頂くことになりました。
今回はとにかく「運がいい」というか、皆さん「良心的」というか・・・
会場では脱北者支援団体の理事長さんや関係者の方々が、「日本から来た○○さん」ということで私を紹介して下さって、いろいろな人とお知り合いになることもできました。
セミナー司会者はある大学の軍事学の教授さんで、脱北者支援団体の方でもあるようです。
初めに野伏監督の紹介があり、野伏監督の映像が流れました。
(元々は質問と答えという順番だったと思うのですが、そのまま通しの映像が流れました。)
「あれから40数年経ちました。拉致被害に対してほとんどの人はニュースで知っている程度で、具体的にはよく知らないですね。日本では今まで、署名活動と書籍とアニメやドキュメンタリーはあっても、映画はありませんでした。映画を通して『こんなことが、起きていたとは』『全然知らなかった』などの感想を頂いてます。
現在全国35カ所で上映されて、ネット配信もされる予定です。
政治家は行動で結実できないので、その政治に民意を拡げていくことが必要です。韓国では日本以上に拉致被害者が多いと思います。監禁されていることも知らない人が多いと思うので、何かのお役に立てれば幸いです。」
などと、おっしゃってました。
次に荒木教授の紹介があって、荒木教授の映像が流れました。
「この内容は、一人でも多くの人に伝えたいです。日本や韓国以外にでも世界的に拉致が多いですよね。普通に家に帰りたくても帰ることができない、これは人権問題です。
韓国と日本の拉致被害の違いは、韓国は船ごといなくなるなど表に現れているが、日本は知らないうちに一人ひとりが拉致されるので、表に現れてこないことです。
拉致問題解決の方法は①お金②国際社会との協力③中国を通って日本大使館への流れ④軍事力があります。とにかく多くの人にこのことを知らせて、拡張しなければなりません。そして国際社会が一緒になって、解決することが重要です。」
などと、おっしゃってました。
お話が終わると、司会者の方が・・・
「この場にはお二人がいらっしゃらないですけど、どうぞ温かい拍手をお願いします。」
とおっしゃると、会場から大きな拍手が起こりました。
また他にパネリストとして、朝鮮戦争時お父様が北朝鮮に拉致されたチェ・ビョンヒさんが、お父様のお写真を持って登壇されてました。
韓国では家族が北朝鮮に拉致されると、残された家族も「北朝鮮の関係者」ではないかとみなされ、就職が難しかったりなど社会的にも厳しい立場に追いやられるようです。
それに対してチェさんは、韓国政府と北朝鮮政府と金正恩を告訴し6年間かけて、今年3月に勝訴することができたという経験談をお話されました。
「1950年9月10日北朝鮮軍に父親が拉致されました。当時、優秀な人材が引き抜かれたらしいですが、父は当時24歳で母は21歳。自分は1歳でした。その後政府の調査を受けるなど疑われて、母と私の生活も厳しかったのです。
当時3835名拉致されて、500名ほど帰って来てないといわれてます。8年前に弁護士に相談したら訴訟できるということだったのでしました。私の長年の宿題が終わった気がしました。訴訟に勝って嬉しかったです。
何よりも問題は、政府が無関心なことです。政府は補償しないといけないと思います。とにかく、政治家は寄生虫ですよね・・・」
そして最後に司会者が・・・
「1977年から79年にかけて、全世界13か国でたくさんの人たちが拉致されたことが国際問題です。これ以上、拉致問題を隠してはいけない。
6月20日から拉致コールセンターが始まります。政府を対象にして被害補償することができます。
北朝鮮の壁をどう解決させていくべきか。社団法人団体などがより被害者家族のために、今後も活動していきます。」
とおっしゃって、残りの時間は質疑応答などをし、この会は終わりました。
つづく
拙い文章を読んで頂いて、ありがとうございました。 できればいつか、各国・各地域の地理を中心とした歴史をわかりやすく「絵本」に表現したい!と思ってます。皆さんのご支援は、絵本のステキな1ページとなるでしょう。ありがとうございます♡