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「せんきょ の はな」企画書


  • キャッチコピー(1文で50字)


クビになった元アイドルが笑顔と全力で挑む!?マジメでPOPなご当地選挙エンターティメントな成長物語。


  • あらすじ(300字)


「君たちクビね」
茨城県 龍の崎市のご当地アイドル「龍神少女隊」の石割 桜菜と青梅 夏月は公演後いきなりクビになる。
元々2人が始めたのだが、市の援助がつくと市長の思惑で運営され、2人の代わりには市長が誘致勧誘している企業の孫娘が加入する。

「地元を良くしたい」と願う桜菜と
「自殺した父(市長の部下で不正経理の疑い)の真実追及」を願う夏月は
秋山(夏月の父の元同僚)の誘いで市議選挙を目指す。
ネットを駆使、クラウドファンディングだけでなく。握手会のよう、どぶ板もこなす2人は次第に選挙の目玉になっていく。

落下傘候補、元プロレスラー候補、市長派の重鎮たち。嫌がらせなどをうけながらも競い成長・挑戦していく物語。


  • 第1話のストーリー(1,000字)


・龍の崎市公民館 
 公民館で公演をしているご当地アイドルグループ「龍神少女隊」
 アンコール前、運営が石割 桜菜(24)と青梅 夏月(25)の2人を呼び
運営:「君たちクビ。って使っちゃダメワードか…卒業。卒業ね」
 呆然とする2人。アンコールが始まり2人の代わりに可愛いキレッキレのダンスを披露する新メンバーたち。
運営:「みんな15,16歳で可愛いし踊れるでしょ」
桜菜:「…ですね」
運営:「市長が誘致予定の企業が断れないよう。とお孫さん連れてきたんだけど、みんな当たり、大当たり!」
桜菜:「お金持ちの孫は可愛くてダンスもキレッキレ」
夏月:「小さいときからいいところで習っているでしょ。お母さんもきっと綺麗だよ」
運営:「龍神少女隊は君たちが始めたのかもしれないけど、10年やって東京まで届かなかった。残酷かもしれないけど25歳で無名アイドル続けるよりは…いい機会じゃないじゃない」
 桜菜は下を向き、夏月は運営を睨みつける。
運営:「桜菜は年配者に甘すぎ、すぐ物販くれてやるでしょ」「夏月は関係ないビラ配るのやめて。って何度も言ったよね」「これでも何度も市長がクビにしろ!っていうの断ってきたんだから」
夏月:「大当たりのメンバーがいままではいなかった。とか…」
運営:「やっぱアイドルの運営として有名なアイドルフェスに出たいじゃない」(2人の視線が気になり)「あ、あと残った物販は持って帰って」「じゃ元気で」
 と言い残しそそくさと逃げる

・牛久沼湖畔公園 
 小さな野外ステージに座り込む2人。と物販の段ボール。
秋山:「やっぱり、ここにいたか」
 秋山(58)が2人の推し半被、サイリウム姿で現れる近づいてくる。
夏月:「秋山さん」
秋山:「アンコール前で急にいなくなったからビックラしたよ」
桜菜:「クビなんです」
秋山:「あの市長のいいなり運営」
夏月:「新メンバーは誘致企業のお孫さんだって」
桜菜:「歌もダンスも凄かった。超可愛かったし」
秋山:「それな!」
夏月:「アンコールまで楽しんだみたいで、推し変ですか?」
秋山:「この格好だぜ。おい!(後ろに声かける)」
 大勢のファンたちが集まってくる。
秋山:「最後はここで、俺たちだけに魅せてくれよ」

  ファンの前で歌い踊る桜菜と夏月。

・公演後
桜菜:「もうアイドルは終わりでいいかな」
夏月:「やりきったねぇ」
 すっきり顔の2人。
秋山:「君たち、次の市議会選挙に出馬してみないか?」


  • 第2話以降のストーリー(3,000字)


 夏月は秋山から市議選への立候補提案を受け入れる。それは夏月が父親の自殺の真相を知るためビラを配るのではもう無理と分かったから。市議会議員となり情報を得るために賛同した。一方、桜菜は地元のために何かしたい。と思うが選挙、政治には疎いため出馬には消極的。

・神木 撫子 と政治家になりたい人たち
 そんな桜菜に秋山は政治塾を進める。「カルチャーセンターだと思って」と2人を送り出す。政治塾には政治家秘書、元自衛隊、元コンパニオンなど様々な人たちが集まっている。そのなかで桜菜と夏月の中学の同級生でスリランカ人父と日本人母とのハーフ<神木 撫子>と再会する。撫子は「政治家は職業。アナウンサー志望がキー局ならどれでも、だめなら地方局とえらぶのと一緒で政治家になることが重要で政党や考え方は気にしない」がポリシー。龍の崎市市議に出馬予定だが、元ご当地アイドルの桜菜、夏月と組むことが当選に近いと仲間になる。

・政治グループを3人でつくり、秋山に入って頭脳になってほしい!と頼むが市役所職員ということで固辞する。それでも秋山は3人とも出馬することを強く勧め、裏方も考えていた桜菜は出馬を決めている夏月(真相解明)、撫子(憧れの職業)とは異なり「何が出来るのか」と悩む。
 政治グループの名前でひと悶着。龍の崎市なので「龍神会」「反社じゃん」。「ドラゴンコレクション」「漫画じゃん」。「ドラゴンボイス」「漫画じゃん」などなどから、とりあえず「チーム ご当地!龍の崎」という名前で活動することとなる。

・桜菜の決意
 桜菜は秋山に市議でできること。「龍の崎市」の問題(道の駅、ふるさと納税など)問題を教わる。

(ふるさと納税:茨城県境町が納税受入額7年続で県トップ。関東でも5年連続の1位。2023年で59. 53億円にもなる。その納税で境町は子育て支援や施設が充実している。若い町長が主導して成果を上げた。それに比べ龍の崎市は県21位で1.99億円しかない)

 桜菜は祖父と2人暮らし。祖父は日本画家で現在はカルチャーセンターで絵を教えている。もともと大きな農家だったので家は大きく敷地も広い。選挙について相談するが「自分の好きなようしな」と興味なさそう。
 翌日、大型トレラーが家の前の道を防ぎ作業している。その大きな音に桜菜が起き上がる。見ると、海の家ような大型のプレハブハウスが敷地内にされている。 唖然としている桜菜に祖父が言う。
「大洗の知り合いが海の家辞めるっていうもんだから、貰ってきた」
 夏月と撫子も合流し、開放的な海の家やオープンデッキにはしゃぐ。
「こういう開放的なのがいいんだろ。お前たちの事務所は」
「じいちゃん。私、絶対当選するから」と出馬を決意し抱きつく。
 一緒になって抱きつく夏月。
「うちのアパートより、かなりデカイんですけど」と、撫子がもらす。

・クラウドファンディング
 政治グループを名乗りだした桜菜、夏月、撫子の3人。
 クラウドファンディングで中古のバンを選挙カーにしようと試みる。お返しは選挙カーにペイントができる権利。アイドルのままチェキ券や握手会ならぬ座談会などで用意を始める。

・市議選への愉快な面々
 世帯数36,000。人口76,000人。「龍の崎市」の市議員定数は22名。3人の立候補を知った虻田市長は表向き余裕で若者の選挙への挑戦を応援するが、裏では3人が選挙違反になるよう仕掛ける。
 前回選挙では投票数3万2千 トップ当選で3000票。前回は市長派閥が15人を占めて盤石。毎回トップ当選している恵比須 光一郎は市内に多くの土地を持ち、親戚も多く、不動産会社をはじめ食品会社などのオーナーでもある。
 秋山が龍の崎市の有名人、マッスル赤井(元プロレスラー)、鈴の木セブン(タレント)たちにも桜菜たちにも出馬を進め、マッスル赤井は出馬。

・現実
 候補者は前回を大きく上回り30名との予想。
人口は18歳843人。19歳806人。20-34歳までを合わせても12,774人。
逆に50歳以上は39,212人。投票率も若年層では低く3人とマッスル赤井には落選予想。

・笑顔と全力
 海の家リノベの事務所でコピーを検討中の3人。
「できることは全力で! ってどうよ」
「全力で?」夏月の言葉に撫子が聞き返す。
「全力で笑顔で!」桜菜が付け加える。
「そう笑顔で」2人が撫子に詰め寄る。

・笑顔の練習
 元アイドルの桜菜と夏月のように撫子にはできない。
撫子は2人にしごかれ口角を上げる練習。ビラを配る練習。お辞儀の練習。握手の練習。しまいにはダンスの練習まで
 撫子の両親は離婚し、父はスリランカに帰国してしまい。母親と妹1人、弟2人の5人でアパートで暮らしている。龍の崎市にはスリランカ人のコミュニティがあり、多くのスリランカ人が暮らしている。夜勤のハム工場、パン工場など製造業のバイトの人が多いが、なかには成功した人。逆に犯罪する人もいる。
 撫子は会計事務所で働き家計を支えているが、そのせいか兄弟仲はうまくいっていない。理由はいつも撫子が不機嫌のため兄弟が警戒しているのだが、笑顔の練習を家でしていると、いつも警戒している兄弟たちも笑って寄ってくる。「こういうことか」と笑顔の効力を理解し、笑顔の練習に励む。

・初陣
 他の候補者たちが街頭演説や選挙カーで騒音をかき鳴らしているなか
3人は事務所の外でクラウドファンディングお礼のペイントと写真撮影をしている。選挙カーはワゴン車に桜菜の祖父が3人の似顔絵を描き、桜の花びらの枠のなかをクラウドファンディング支援者が好きな色を塗っていく。
 大勢の支援者たちに「写真撮影、動画撮影ご自由になさってください。ネットあげていいですよ」「スケジュールはネットで確認できます」とスタッフの声がかかる。

・ミッション
 選挙カーが緑のなか止まっている。
 そばでは握手会ならぬ座談会をしている3人。牛久沼湖畔公園で高校生と、龍ヶ岡公園で大学生と、浄水場の桜並木で主婦たちと話しあいをしている。それは演説ではなく、誰もが話し、聞く意見交換会。

「道路の雑草が伸びすぎていて子供が見えなく危ない」の声に許可とり草刈りを行う。その前を他候補の選挙カーが大きな音で通り過ぎていく。「土手に犬のうんちが放置されて困る」の声にはごみ拾い。 
 演説は一切していない3人に、余裕の市長派の候補者たち。
 ひとりだけマッスル赤井が門下生を連れ3人の活動に参加する。それに関して文句は言わないが、職業柄すぐ上半身裸になると夏月が怒る。

 ホームページやSNSでいいねが積み上がる。撮影OKにしているので個人個人がどんどん発信し、拡散話題になっていく。一方市長派議員のブログは何年も更新されていない。

・秋山の正体
 事務所に強面の男性が現れ匿名で10万寄付を秋山に手渡す。
受取る秋山から、祖父たちが選挙違反だと奪い取り強面につき返す。

 マッスル赤井は3人の事務所で匿名の話を聞いて、「俺、秋山さんおかしい。と思うんだよなあ」自分に出馬要請してきたのが秋山と言う。うるさい夏月を落選させるため誘われた。のでは
 秋山に連絡すると急に夕張市へ出向になって既に夕張にいるという。
「逃げたな」「市長派のスパイなんだろう」と憶測が出るなか、
「こうなれば、みんな当選して真相究明するしかないかぁ」
選挙戦後半に向かって決意を新たにしていく。


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