「You get what you deserve.(報いを受けろ)」という英語表現は、映画『ジョーカー』を観て覚えたものだ。

(本当は、もっと過激な単語選びだったけれど……)

2024年10月27日の衆議院選挙は、与党にとって痛い結果となったといえるだろう。

戦略的に党首を変え、早々に解散した自民党の期待もむなしく、厳しい現実が突きつけられた形だ。

しかし、人間というのは不思議なもので、痛みにも慣れてしまう。

たとえ、選挙での痛手があっても、国民を第一にという言葉も、開票が終わればやがて忘れ去られるだろう。

だが、この現実は政治家だけに限った話ではない。

実際、世の中には「やっているふり」をしている人間があまりにも多い。

もちろん、会社員である、ぼくも含めて。

人のことは言えない。

会議室で「深刻な問題だ」と険しい顔で話していることの幾つかは、結局、手つかずに終わる。

形式的に、あるいは見せかけだけで、覚悟もなく物事に取り組むことは、政治家に限ったことではない。

だからこそ、すべての政治家に思い出してほしい。

もちろん、与党になる覚悟を見せない野党も含めて。

多数派工作に苦労するたび、世論調査の数字に頭を悩ませるたびに。

「You get what you deserve.」

やっているふりのうち、全部ではないにしても、何分の一かは国民に見透かされる。

そして、それが不満や怒りとなって跳ね返ってくる。

政治家たちには、日本国民の生活が楽に、安全に、そして幸せにつながる政策を一つでも「ふり」ではなく本気で実現してほしいと切に願う。

一つずつで構わないから。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?