うちの親父の独自の理論
子供の頃は親の事を大層なもんだと思ってしまうし、親の言う事も信じてしまうものでした。
視力の低い家系だった為僕とひとつ上の兄も小学校低学年という早い段階で視力が下がってきました。
そこでうちの親父が提案してきた対策が
「毎日10分老眼鏡をかける」
というものでした。
当時は老眼鏡とは何かすら知りませんでしたが子供なので言われるがままにやり
毎日僕と兄はそのタスクをこなしたのです。
「あんた今日老眼鏡かけてないでしょ?かけなさいよ!」と母親からも言われる始末。
親父の当時の理論はこうでした。
「目は見えにくかったら『見よう』とするから老眼鏡をかけて視界がボヤけたら目が鍛えられて視力が上がる」
当然2人とも視力は上がらずその習慣もいつのまにかなくなってしまいました。
少し大人になって全てを振り返ったのですが、それだったら誰も目悪くならんやろ。仮に少し悪くなってもすぐ元に戻るやろ。
と当たり前に思ったのでした。
本当にうちの家はこんな事だらけなのです。
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