想い出口

終わりは始まりって気安く言わないでよ
泣き出したくなる夜が今頃来たんだよ

時間をかけて 駅まで歩いて
平気だと装ってみるけれど
あの頃を探しちゃうよ

改札 通り過ぎた あなた 振り返ってくれたね
改札 越しだと 余計 遠い人に見えてたよ
気づけば一人ぼっち 急に不安になる
終わりを知りながら 近づいた
終着駅 想いの出口

一瞬でも同じ 生き物になりたくて
二人だけのあだ名  言えない好き 月に浮かべた

離れ離れの道  歩きはじめる
タイミング一緒だと思ってたでしょ
わたしまだ此処にいるよ

改札 通り過ぎた あなた もう別の人
改札 追いかけても 届かない手を振って
始まりの瞬間から 出口は見えてたよ
淋しさ 埋まんない 距離ばかり
数えてたのは わたしだけだね

思い出口 来る度 あなた 思い出すよ
それは会いたいじゃなく
思い出が綺麗なだけ

改札 に背を向けた わたし 振り返らないよ
改札 向き合った あの頃を 泣いて笑わせて

終着駅 想いの出口

二人だけの世界の
想い出口

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