稲葉曇『レイニーブーツ』

胸をざわつかせる衝動を抑えきれなくなったので書きました。他の皆様のような読ませる文章は書けないけど、どうしてもこの気持ちを文章にしたかった。

●曲全体の感想

小気味の良いリズムに、子供の頃を思い出す懐かしい詞。私が稲葉曇さんの曲を好きな理由だ。その中でも『ラグトレイン』を初めて聴いた時の衝撃はすさまじいものだったけど、『レイニーブーツ』は個人的にそれ以上の衝撃だった。

子供の頃、自分は雨になると変な遊びをよくしていた。その遊びとは、      水たまりに長靴を履いた足を入れて"溺れさせる"というものだった。     特に深い水たまりへ足を入れるのが好きで、雨の日にわざわざ外へ出て      深い水たまりを探して町を冒険していた。

子供から大人に、正確には制服を着るようになっていくにつれ替えがきかない服が濡れてしまうことを煩わしく思う気持ちが強くなってしまってしまい   いつからかこの遊びはしなくなってしまったけど、                                     『レイニーブーツ』を聞いた時、久々にその時の感覚が蘇ってきた。

自分が過去に忘れて来てしまったもの、それをもう一度思い出させてくれるのが稲葉曇さんの曲だ。雨を煩わしいと思う気持ちが消えるわけじゃないけど、これからの雨は前よりちょっと楽しめそうな気分。

●その他の感想

・サビ部分のシンセが最高に心地良い。他の曲にも言えるけど、稲葉曇さんの曲で一番重要な要素だと思う。童謡を想起させるシンセのメロディによる懐かしさとギターやベースによるカッチリとしたリズム感の無機質さが交わって彼らしさが構成されてるんじゃないだろうか。

適当な事言ってすいません。ありがとうございました。

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