2015夏ドラマ:それぞれの終着(1)

夏は終わり、すっかり秋ですが、なんだか夏が短かったような気もしないでもない。暑いのが苦手な私としてはありがたい限りなのでありますが。

ドラマのほうもそれぞれ最終回を迎え、すでに次のクールのドラマでそわそわしている感じですが、ここで最終回まで見たドラマの感想などを。

んーと……今期のドラマに関して言えば、スタートはよかったものの、中だるみ的な進行で、最後の着地がぬかるみだった……というのが多かったような気がします。
特に、「リスクの神様」に関して言えば、地味に始まって、渋い社会派なドラマになるのかなと思いきや、なんとなーく薄っぺらな感じでさらっと進行して、気がついたら終わっていた。いったい何だったのか? 内容がちっとも入ってこなかった。だから、絵面が暗いんだってばよ。役者の演技で見せるならもうちょっと演出を考えればよかったのになあとBBAは思うのでありますよ。
毎回、戸田恵梨香が「また騙された」とかなんとか言ってましたが、それだってもう少し堤真一の魅力とともに鮮やかに見せてくれれば、かなり楽しいものになったろうに……と、残念でなりません。原作よさそうなのになあ……。

原作がよかったのにと言えば、「デスノート」「花咲舞」ですかね。
デスノートはもう、あれはあれでいいことにしようか。なんというか、見ていて痛々しくなっちゃって、窪田正孝の過剰演技にはおなかいっぱいです。まあ、安定の映画版キャストには期待していますが。
花咲舞はもうね。舞台が銀行だということに無理がある。あんなに毎回トラブル起こしている銀行なんて、経営やばいってのよ。どんなにずさんなんだよ。これはもう次のシーズン作るのはちょっと難しいかもしれないかもなあ。そんなに事件ばっかりある銀行ってのもねえ。
でも、さらっと楽しい感じで見られてよかったんじゃないでしょうか。別に毎回見なくてもいいってのが気が楽でいいよね。

ここのところのドラマというのはオリジナルストーリーは少なくて、ほとんどが原作もの、それをどういうふうにうまく調理するかというのが、スタッフの腕の見せ所なのでありますが、今回、非常に惜しかったと思ったのが、「エイジハラスメント」三話ぐらいまではとても楽しく、わくわくしながら見ていられたのですが、主人公の恋愛がらみやら、三角関係がどうとかやらで一気にわくわく感が薄れてしまいました。ずっと言いたい放題の英美里でいてほしかったなあ。入社するときには"意識高い系"みたいだったのに、男ができたとたん、「若いうちに結婚する」とか抜かしやがる。なんだよそれって感じですわ。若いからお馬鹿なのは仕方ないということなんだろうか。まあ、最後にはちゃんとうまいところに着地はしましたが、途中がちょっともたもたしていて残念でした。

あと、「探偵の探偵」。これはもうね、原作の補完の部分多かったね。原作では、主人公のファッションたるや、超ださくて逆にそれ着てたら目立つよってぐらいのセンスだったのですが、すっきりスマートにマニッシュなファッションを着こなした玲奈はよかったと思う。
それから死神の手口が原作とはちょっと違っていました。原作では生コン使っていたんですが、もしかしたら原作の手法をやってみたけれど、うまくいかなかったのかな。まあ、筋弛緩剤というのはわかりやすいけどね。ただ、筋弛緩剤を致死量近くまで打たれていたのに、回復薬であんなに簡単に回復しちゃうものなの? 薬の知識がいまいちなのでわからないんだけどね。
まあ、全般的にはよくできたドラマだったんじゃないでしょうか。演出やカメラワークもこだわった部分を見せてくれてよかったです。
ただ、犯罪抑止の意味もこめて、あまり裏の手口を堂々とテレビで流しちゃうってのはちょっとどうかなあと思ったりしたかな。

「ナポレオンの村」に関しては、「よかったね」チャンチャンで終わって何も感慨なし。まあ、ファンタジーだからな―(笑)。

長くなりそうなのでこのへんで。

「民王」「ど根性ガエル」「表参道高校合唱部」に関しては、次回のノートに続きます。

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