「副業で月5万」が簡単そうに聞こえる人が陥るワナ

昨今は、「老後2000万円問題」でお金を貯めとかないと老後危ういぞという空気感が広まっていて。
それに加えて会社員だけじゃあ給料が増えないという現実や、円安で物価高。家計が少しずつ苦しくなっていっている。

そんな中、「本業の会社員だけじゃなくって、『副業』をしよう！」という宣伝が増えていっている気がしているのはわたしだけじゃないはず。

『副業で月5万円増やすことが出来たら、老後も安心だし、人生が大きくかわるよ！』と、「たった月5万円」稼ぐことが出来たらいいのだと副業に対してのハードルを下げるうたい文句が多い。

私ももれなくこの宣伝に引っ掛かり、「副業をしなきゃこれからの人生が苦しくなる。月5万円ならこんな私でもできそうな気がする！」と副業にチャレンジすることを決めた人間の一人である。

昨年の夏から始めた副業。はじめはSNS投稿にチャレンジ。

フォロワーが3人、10人…と日々増えていくだけでわくわくした。

けれど、数日、数か月と投稿を続けていてもなかなか成果はでない。

「投稿のクオリティを挙げてみよう」
「頻度を増やしてみよう」
「フォロワーさんが気になる内容にちゃんとなっているかなあ」

などとたくさん悩み、副業に割く時間はどんどんと増えていった。

事実、継続的にSNSを上げ続け、試行錯誤を重ねていって数か月後には、ひと月に数千円は稼げるようになっていった。（アフェリエイトという方法で）

だが、時給換算してみれば100円にもなっていないと考える。

本業が終わり、保育園に迎えに行く前にＳＮＳ投稿をし、帰宅後、入浴食事を終え、投稿の案を練り、深夜に起きて投稿を作成し…というスマホやＰＣを眺める日々は子どもたちにもストレスだったようで

「ねえママ。一緒にあそぼう。」
「こっちを見て。」
と私を誘う言葉が増えていった。

深夜に布団から起きるときも、すぐに察知して子どもも起きてしまう。
「ママ、ママ」と泣く姿を見ると私は苦しくなってしまって。

稼げたうれしさよりも、日々のウエイトにどんどん占めていく「副業」に嫌気がさし、私はそこでぷつんと辞めてしまった。

もちろん、ＳＮＳはやったことは後悔はしていないし、できることなら続けていきたい。せっかくそこで出会った人たちとも仲良くできているのだし。

けど、「月5万円」をつくるために子どもたちとの生活を犠牲にするのは、絶対にいけないことだ。

という結論に至り、私は一度走り始めた副業をストップした。

『月5万円』さえ稼げたら人生が大きく変わる。
この「月5万円」が簡単そうに思えた私がやってみた結果、

「月5万円」を得るためのステップはかなりハードルが高いということ。

副業で稼ぐための歩みを辞めないために、副業「以外」での環境の調整がいかに重要か。

・寝る時間を短縮して副業に充てる
・本業の残業をなくして副業に充てる
・家事を時短する

など、環境調整をしていくことが副業成功のカギを握る。

家族がいる人は、もちろん家族の協力も欠かせない。
たかが「月5万円」。されど「月5万円」。

私はこの環境調整に苦慮している最中だ。