赤緑アポロヌス・ドラゲリオン
カナタです。
今回はここ最近調整していた【赤緑アポロヌス・ドラゲリオン】の解説記事となります。
最速3ターン目の《超神羅星 アポロヌス・ドラゲリオン》(以下アポロヌス)の着地はそのままゲームを終わらせるだけの破壊力があり、現環境では返せないデッキも多いことに気づき、調整に着手しました。
高速化された現環境では、【赤単】や【JO退化】のような3キルが可能なデッキはすでに存在していますが、それらと差別化できる点は十分に存在し、CSに持ち込んでも十分に勝つことができるデッキだと考えています。
興味を持っていただければ、読んでいただけると幸いです。
デッキ概要
そもそもこの【赤緑アポロヌス・ドラゲリオン】というデッキは何をするデッキなのか?という話から始めなければなりません。
簡単に説明しますと、《アポロヌス》のメテオバーンの条件を早期に達成して、相手のシールドを全て吹き飛ばしてワンショットをすることを目的としたデッキです。
このワンショットの大きな強みとして、「攻撃しながらシールドを全てブレイクする」ことになりますので、現在主流の受け札である、「G・ストライク」を無視してとどめを刺すことができます。
対象に取る除去トリガーであれば、2ランデスで時間を稼ぐことができます。
ただし、《アポロヌス》には「火の進化ドラゴンに侵略」という条件があります。
早期に出すことに意味があるこのカードに対して、その条件はあまりに重く、難しいもの・・・でした。
4/9の発売した構築済みデッキに収録された新規カードたちにより、大きな躍進を遂げることになります。
《カチコミ入道》が「3コストの火の進化ドラゴン」であること、3ターン目の早期進化を容易にする「タマシード」の登場。
これにより《アポロヌス》の早期着地の要求値が大幅に下がりました。
《アポロヌス》の「メテオバーン」条件である「下にあるカードを3枚墓地に置く」という条件も、2枚目以降の《アポロヌス》や、他の「侵略」持ちの進化クリーチャーを採用することで、容易に達成することが可能です。
しかし、前述したように早期に相手のシールドを割り切って勝利するデッキは現環境では他にもあります。
【赤単】と【JO退化】です。
この2つと差別化できる要素が存在するかどうかが、現環境でこのデッキを使うことに値するか、吟味する重要なカギとなります。
【JO退化】・【赤単】との差別化
小型除去が得意
3ターン目の《カチコミ入道》の着地で5500ラインまでのクリーチャーまでなら簡単に処理することができます。
メタクリーチャーを除去しながら《アポロヌス》で走り抜けるため、《赤い稲妻 テスタ・ロッサ》や《奇石ミクセル》のようなカードに対して滅法強いアクションです。
これは、メタクリーチャーを多用する【赤単】や【鬼羅.star】に対してかなり強いことを意味しています。
【JO退化】にも《バッドドック・マニアクス》という除去呪文は採用されています。
しかし、《カチコミ入道》は《ヘルコプタの心絵》や《進化設計図》等で手札に加えられるため、素引きする必要がないのも大きな強みです。
《ベイB・セガーレ》を採用できる
【赤単】・【JO退化】には採用できないメタクリーチャーです。
ビートダウン系統に対して踏ませるだけで終わらせる《ヘブンズ・ゲート》をケアできたり、【赤単】や【JO退化】にターンを貰えるカードです。
毎回のように3キルをすることはできませんが、このカードのおかげである程度の猶予は確保することができます。
1コストなので他のカードとのくっつきが良く、なにかのアクションのついでにプレイできるため、非常に使いやすいです。
また、後述する《音速 ライドン》とも相性が良いのもメリットと言えます。
環境的にも刺さりが良いこのカードを採用できるのは大きな強みだと考えています。
以上の観点から【赤単】や【JO退化】とも差別化できる要素は充分であり、現環境でも通用すると考えました。
デッキリスト
このデッキの強みの一つである「小型除去が得意」を強く生かすために《ドープ<フレイムバーン.star>》(以下ドープ)を採用しています。
それに伴い侵略枠も《轟く侵略 レッドゾーン》ではなく《音速 ライドン》を採用。
《アポロヌス》の2回攻撃を狙えるようになりました。
他にも進化元兼置きドロソとして、《カンゴク入道》を採用しており、《アポロヌス》の早期着地の要求を下げた構築となっています。
よほど事故らない限りは、遅くとも概ね4キルはできる構築にはなっていると思います。
各種カード解説
《ベイB・セガーレ》は先程解説したため省略します。
《ヘルコプ太の心絵》 4枚
初動兼進化元となるカードです。
使い勝手としては盤面に残る《ジョジョジョ・ジョーカーズ》のようなイメージで、1コストとは思えないオーバースペックとなっています。
1ターン目にして手札を減らさず進化元を確保するという、前代未聞の動きを可能にしており、《アポロヌス》の早期着地に大きく貢献してくれます。
初動だけでなく、1コストなので他のカードとのくっつきも良く、いつ使っても腐らないカードです。
《ストリエ雷鬼の巻》 4枚
初動となる「タマシード」。
1コストで手札交換ができますが、強制効果であるため先行だと少し使いにくいです。
ただし、後手であれば問題なく使えることや、《進化設計図》でカバーも出来ます。
どうしても手札から切れるカードがない場合は無理に1ターン目に出さずに、《ジャスミンの地版》等からスタートすると良いです。
進化設計図 4枚
2コストで手札を増やせるリソースです。
このデッキはワンショットに必要な進化クリーチャーが複数必要なので、《エヴォリューション・エッグ》よりも優先的に採用しています。
ストリア雷鬼からスタートすると手札がカツカツになるので、そこをカバーできる点でも重宝します。
《エヴォリューション・エッグ》 2枚
ピンポイントサーチ。
ワンショットに必要な足りないパーツをサーチします。
《ストリエの雷鬼の巻》からスタートした場合は《進化設計図》よりも優先度が下がるため、枚数は控えめになっています。
《ジャスミンの地版》 四枚
タマシードとなったフェアリーライフ。
2→4のマナカーブを作れるため、即時ドープに進化できます。
マナが伸びることでサーチ+αで動けたりするため、単純にできることが増えるのが大きな強みです。
4マナまで伸びると《晴舞龍 ズンドコ・モモキング》+《カチコミ入道》+《アポロヌス》で3キルを狙えるようにもなります。
《カンゴク入道》 3枚
リソース兼進化元。
ワンショットに必要なパーツを探しつつ、自身が進化元になるとても便利なカードです。
シールドが毎ターン減りますが、早期のフィニッシュを目的とするこのデッキにとってはデメリットにはなりません。
タマシードではないため、《カチコミ入道》に進化した時にバトルはできないので注意しましょう。
《カチコミ入道<バトライ.star>》 4枚
《アポロヌス》の進化元その1。
3コストという軽さで進化元になることもさることながら、最大の特徴は盤面に触れるところにあります。
本来であれば天敵であった《赤い稲妻 テスタ・ロッサ》や《奇石 ミクセル》のようなメタクリーチャーも、このカードのおかげで簡単に突破できるようになりました。
勿論メタクリーチャーだけでなく、《Dis・ジルコン》のような「ブロッカー」を処理して《アポロヌス》で走り抜けることも可能です。
《ドープ<フレイムバーン.star>》 3枚
《アポロヌス》の進化元その2。
《カチコミ入道》と違い、《タマシード》以外から進化しても除去ができます。
そのため、すでに盤面に存在する《カチコミ入道》に進化した場合、除去を行いながら《アポロヌス》の「メテオバーン」条件を満たすことが出来ます。
《ジャスミンの地版》や《晴舞龍 ズンドコ・モモキング》が絡めば3ターン目には着地可能なので、このカードでも3キルのプランを狙うことができます。
《超神羅星 アポロヌス・ドラゲリオン》 4枚
デッキの核となるカード。
このカードの侵略時に「メテオバーン」を発動して相手のシールドを吹き飛ばして、そのままプレイヤーに直接攻撃して勝つことができます。
何かしらの受け札を踏んでも2ランデスを放てるため、ある程度の時間は稼ぐことが出来ます。
《龍脈術 落城の計》や《ロイヤル・ドリアン》が採用されている【墓地退化】相手には複数枚侵略することで、これらのカードをケアできるので覚えておきましょう。
このカードを2枚同時に侵略しても「メテオバーン」条件を満たせるので、複数枚抱えることも視野に入れながらプレイしましょう。
《音速 ライドン》 2枚
《アポロヌス》の「メテオバーン」条件を満たすための5枚目以降の「侵略」として採用されています。
「侵略」は宣言時に攻撃しているクリーチャーの種族を参照にするため、このカードを先に侵略した後に《アポロヌス》に侵略することも可能です。
このカードをの強みは攻撃できない《ベイB・セガーレ》を実質的なアタッカーとして使えることにあります。
このカードの効果で《ベイB・セガーレ》吸収することで、アンタップ効果が《アポロヌス》に引き継がれ、2回攻撃することが可能になります。
この動きは《怒流牙 サイゾウミスト》や《霊宝 ヒャクメ-4》をケアできる動きとなるので覚えておきましょう。
《晴舞龍 ズンドコ・モモキング》 2枚
《アポロヌス》のメテオバーンをサポートする進化クリーチャー。
出た時に1ブーストできるため、実質1コストの進化クリーチャーとして扱うことができます。
4マナ時に《カチコミ入道》とこのカードで《アポロヌス》の「メテオバーン」条件を満たすことが出来ます。
1ターン目にプレイしたタマシードに進化して、《ドープ》に繋げても《アポロヌス》の「メテオバーン」条件を満たすことが可能です。
このデッキのワンショットの要求値をグッと下げてくれる縁の下の力持ちのようなカードとなっています。
回し方
出来るだけ早く《アポロヌス》を着地させることを意識してくれれば問題ないと思います。
理想ムーブとしては、
1ターン目:《ヘルコプ太の心絵》or《ストリエ雷鬼の巻》。
2ターン目:《進化設計図》・《エヴォリューション・エッグ》で手札を整える。
3ターン目:《カチコミ入道》に進化。《アポロヌス》を含んだ複数の侵略で「メテオバーン」発動。
この動きを目指していただければ問題ありません。
2ターン目に《ジャスミンの地版》をプレイした場合は、《ドープ》で動いて《アポロヌス》を目指すことも可能です。
各種対面に合わせてプレイもこれといってなく、とにかく「メテオバーン」の条件を満たした《アポロヌス》を盤面に置くことを意識していただければ問題ないです。
最後に
急ぎで書いたので今回は簡易的な記事になってしまいましたね・・・
また良いデッキができたら記事の方で発信したいと考えていますので、また読んでいただけたら幸いです。
それではまた次の記事でお会いしましょう!
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