A.B.C-Zを好きになって1年経つので沼落ちの経緯かいてみた

サブカルオタクの私がどうしてA.B.C-Zにのめり込んだか?
つまりは冗長な自分語りです(笑)
A.B.C-Zを知らなかった頃の私の感覚をそのまま反映しているので、えび担の方が読むとちょっと(大分)説明が鬱陶しいかも知れません
以下常体です


小学校の同級生に勧められた鋼の錬金術師にハマるという、同年代ではよくいるタイプのデビューを果たし「オタク」の称号を得た
以来、アニメや特撮を軸としたサブカルを愛好するオタクを15年以上続けている
そのため、やたらにハマったジャンルが多いので、現在の沼に落ちる契機となったであろう三つの作品を辿り、何故ここへ到達したのかというところから話したいと思う


おそらく最も重要なのは、獣電戦隊キョウリュウジャー(2013)だ。竜星涼くん主演の特撮ヒーロー作品である
かつてハマった作品を手がけた脚本家さんが執筆することや、好きな声優さんが多数出演していることから、視聴を始める。そして、ガッツリハマった
そうなると当然、「推し」もできるのがオタクの性だ
私の推しは、キョウリュウブルー/有働ノブハル。昨今のヒーロー作品のイメージにはそぐわぬ、アフロ+ヒゲ+つなぎという姿で、オヤジギャグを連発する32歳。生来の怪力に裏打ちされた堅牢な防御力が持ち味だ。
一見するとコメディリリーフなのだが、夫を失った妹とその娘のために一流商社をやめ妹の事業を手伝う、敵の女性キャラクターと恋仲になり改心させるなど、なかなか美味しい役回りのキャラクターだった。そのギャップに魅了された訳である。
結果として私は、変身前の有働ノブハルを演じる金城大和さん、変身後のキョウリュウブルーを演じる高田将司さんにも惚れ込む

作品が終了してすぐ、金城さんは主演舞台が決まった
その結果、私は、生まれて初めて一人で舞台を見るため、「紀伊国屋ホール」へ足を運ぶ
以降も、金城さんが舞台に出演する際は、なるべく観劇するように心がけた
とある劇団作品に客演し、中野の劇場に立つということが幾度となくあるが、そのために何度も中野へ赴いた。朗読劇を見に、知らない町へ行ったこともあった。
20歳をすぎて特撮ファンだなんて言えない相手に趣味を聞かれた際、「観劇」と答えられる程度には、舞台を見に行くようになり、推しのために現場へ行くことが好きになった。


ついで大きいのが、宇宙戦隊キュウレンジャー(2018)かと思う。先述した高田さんがレッド、すなわち、アクションチームの座長をつとめた作品だ。
キョウリュウジャー以来、高田さんを目当てに戦隊シリーズの視聴を続けてきた中では、最もハマった。
その名の通り、宇宙を舞台とし、総勢12人のヒーローが活躍する壮大な物語で、登場キャラクターの多くが、宇宙人。中には、地球人とはまるで違う姿を持つものもいる…つまり着ぐるみキャラである。

高田さんがきっかけで見始めた作品ではあるが、推しは別にいた。怪盗BN団ことテンビンゴールド/バランスとヘビツカイシルバー/ナーガレイ(以下、ナーガ)である。
レトロなロボットっぽい見た目だが感情豊かなバランスと、見た目は人間だが感情を剥奪された種族に生まれたナーガの凸凹コンビは、オタク女性の心をさらい、私も例に漏れなかった。
シリーズ中盤、感情を求めながらも、思うようにいかないと感じていたナーガが敵の術中にハマり、邪悪な感情を手に入れてしまう。所謂「悪堕ち」展開だ。
今までずっと仲のよかったコンビが、敵味方に分かれて戦う様に胸を痛める。だが同時に、元より悪堕ち好きだった私は、ナーガ役の山崎大輝くんの怪演もあり、悪堕ち状態のナーガ(通称、ダークナーガ)を推しに加えた。

他のキャラクターも大変個性豊かで魅力的で、ストーリーも面白かったため、十年はゆうに超えたオタク歴の中でもトップクラスに数えられるハマりっぷりだった。
だが、一年で終わってしまうのが、戦隊シリーズの習わしである。
一年間ずっと感情を傾けたものを失い、私は完全にロスとなった


そんな中で出会ったのがA.B.C-Z…ではなく、少女歌劇レビュースタァライトだ。美少女作品界隈では日常系に次いで頻出する、美少女たちが己の願いをかけてバトルロワイヤルを繰り広げる物語。
今どきの作品らしく、各種メディアミックス作品があるのだが、一風変わっているのが、男性向けコンテンツには珍しい舞台版が存在し、なおかつ、それが原作として位置づけられている。
歌劇の名を冠する通り、ミュージカル的な演出もあり、非常に画面が華やかなのも、特徴として挙げられる。
母が一時宝塚歌劇に耽溺し、SKYSTAGEを契約して日がな宝塚をテレビで見ていた時には積極的に一緒に見たり、母が懸賞で当てたペアチケットの同行者に立候補したり、好きな作品の宝塚版を自分から見に行く程度には、宝塚歌劇団に興味があったことも手伝い、ハマった。
推しは星見純那ちゃん。可愛い。舞台版の女優さんとアニメ版の声優さんをつとめる佐藤日向ちゃんも可愛い。

そんなスタァライトのコラボショップが、2019年の3月、渋谷のマルイに期間限定でオープンした。しかし私は、それまでの二十ン年間、渋谷とはご縁のない生活を送っている。言葉も知らない国に旅行へ行く際に匹敵する精神的ハードルがあった。
しかし、そのコラボショップ限定グッズは不思議の国のアリスモチーフ。中学時代はメールアドレスが歪みの国のアリス由来だった人間としては、どうしても気になる。

そんな私に声をかけてくれたのが、5歳下の妹だ。
彼女は、女性向けアニメ、男性向けアニメ、男性声優、女性声優、男性アイドル、女性アイドルと、幅広く興味を持ち、私よりもはるかに視野の広いオタクである。そんな彼女は、女性アイドルグループ欅坂46をデビュー以前から応援している。
そのアンダー的な存在として集められたものの、単独デビューが決まったけやき坂46改め日向坂46のデビューシングルの発売日3/27に渋谷のTSUTAYA(通称シブツタ)へ行きたいので、一緒に行かないかという。
私も、彼女ほど熱心ではないが、メンバーを悪くいう人間とすれ違えば、相手を睨め付ける程度には愛着を持っていたため、その誘いに乗る。

そして、その3/27が、まさに運命の日となった。

慣れない渋谷の人波に怯えながら改札へ向かう。
すると、改札の手前にある柱に、この世のものとは思えぬ美しい男性たちの写真が貼られているのに気づく。
近づいてみると、A.B.C-Zと書いてある。

A.B.C-Zの名前は知っていた。
各バラエティー番組で活躍する塚ちゃんこと塚田僚一くんの所属するグループとして、だ
それ以上は、戸塚くん、五関くんという人がいること、深夜にジャニーズらしからぬバラエティー番組をやっていること、そして、グループ名の意味ぐらいしか知らなかった。
何故、このような知識体系の歪みが起こっていたのかというと…その理由には、第一にキョウリュウジャーが大きく関わってくる

キョウリュウジャー、ことに、ブルーが好きという共通点から、SNS上で交流させていただいている方の中に、A.B.C-Zも好きな方がいた。当然、その方はA.B.C-Zや自身の担当メンバーに関する投稿もしている。
特撮の話題ばかりが溢れる中に、ジャニーズの話題が出てくれば目立つ。
まして、当時の私は、ジャニーズの写真はネットに出ないという認識だった。メンバーの画像がつけられた、公式アカウントによる投稿が現れ、驚く。
彼らのラジオ番組、今夜はJ's倶楽部の公式アカウントで、番組内の発言の文字起こしなどもしてくれてる。その文中にある発言者の名前を見て驚愕した。
「塚田くんがいるグループなのに、戸塚くんってひともいるの?」
これにより、私の中に、戸塚くんというメンバーがいることがインプットされた。
五関くんに関しては、個人的に名前にインパクトを感じたため、覚えた。
が、そのあと、特に調べることもしなかったので、どれが戸塚くんで、どれが五関くんなのか、分からないまま。さらに言えば残りの2人は完全にスルーである。

番組(ABChanZoo)に関しては、夜中なんとなくテレビをつけっぱなしにしていたら、始まった。企画は、ジャニーズモノマネレストラン。芸能人あるいはジャニーズの中でも、取り立てて好感度の高い塚田くんがいたため、とりあえず見始める。
が、その時は、やたらに再現度の高いジュニアの真似をする二人組(ジャガーズ)を覚えて終わる。

そして、何故、グループ名の意味という、ややマニアックな情報を持っていたのかと言えば…デビュー当時のニュースを見た記憶があるからだ。
その時の感想は「ジャニーズなのに、ぱっとしない」だった。
この印象が、自分の中でとても強かったようで、そのニュースで言っていたグループ名の意味も、覚えていたらしい。

七年前からほぼ更新されていなかった第一印象が、一瞬で塗り変わる
きちんと個々の顔を認識したのは、その時が初めてのため、感覚としては、一目惚れに近い

その日はちょうど、A.B.C-Zも新しいCDの発売日だった。
6th SINGLE Black Sugar。A.B.C-Z史上最も妖艶(セクシー)なダンスナンバーと銘打たれている楽曲だ。
明るく楽しいお兄さんたちというパブリックイメージとはかけ離れた、クールでダーティーかつ妖艶な表情に「悪堕ち」好きとしては、心惹かれるしかなく。そのCDを買った後は早かった。

すかさず、橋本良亮くん、戸塚祥太くん、河合郁人くん、五関晃一くん、そして、塚田くんの五人であることを覚えた。メンバーの年齢、誕生日、血液型も。
Black SugarのMVを初めて見た時の印象から、すぐに河合くんを気に入る。その時はもっと、正統派的なイメージだった。
が、コメディリリーフと見せかけて実はめっちゃかっこいい人に弱いので、お笑い担当だとか、高所恐怖症だとか潔癖症だとかかまってちゃんだとか言われたら、余計に好きになった。
五関くんと、少し迷ったりもした。Black Sugarのメイキングで写真を撮っている時に、チラチラ覗いてくる河合くんを見ている笑顔にぐっときたからである。
当然の結果として、コンビは河五(河合くん&五関くん)推しになった。

私は、新しい推しができると、過去の仕事ぶりについて知りたくなる傾向にある。
そのために、SINGLEとDVDを中心に円盤を購入。戦隊モノ好きとしては、魔法男子チェリーズも気になったので買った。
どれも見ても五人はとても魅力的で、私はもっとA.B.C-Zが見たいと思うようになる。

そんな私にとって追い風となったのが、A.B.C-Zは舞台での活躍が多いグループだという点である。まして、2019年は河合くん→橋本くん→戸塚くん→五関くんと、主演舞台が続いていた。
諸々の都合で、私が行けたのは、橋本くんの舞台と五関くんの舞台だけだったが、どちらも本当に素晴らしく、行って本当によかったと思う。
五関くんの方に関しては、随分と久しぶりになってしまった一人での観劇だったが、訪れた経験のある紀伊國屋ホールだったので、落ち着いて観劇することができた。あとで、橋本くんもいたことを知った時は、さすがに動揺したが。


ファンクラブに入ったのは、2019年6月。
A.B.C-Zは「推し」ではなく「担当」であると、強く意識するようになったからだった(ジャニーズウェブの写真が見たかったのもあるが…)
「過去」と「今」だけで満足できていた、あるいは、ただ「鑑賞する側」に甘んじていたのが「推し」であり、「未来」も見据え、「共に歩む」ことを望むのが「担当」である。と、いうのが、私の解釈だ
「頑張ってほしい」と思うか、「応援したい」と考えるかの違いとも言えるかもしれない
その結論に至った理由が、こんなに立派で美しい人たちと同じ世界で生きているのに、こんな自分では恥ずかしいと思ったこと。そして、それを改善すべく、奮起したこと。

彼らは、人間として、とても立派だ。
大変な努力と苦労をしてデビューを掴み取ってからも、売れているとは言えない状況に置かれている。
しかし、彼らには、己の汗や涙さえ、エンターテインメントに変えてしまう強さがある。頑張ることを否定せず、けれど、自分たちの努力に同情はさせない。
ただひたすらに見るものに「自分も頑張ろう」と思わせるパワーがみなぎっている。そして、その強さ故に、とても優しい。
そのパワーや優しさに、私も影響を受けた

俳優さんや声優さん、スーツアクターさんの「推し」に対する好きの時も、推しが恥ずかしい思いをしないオタクでいるように心がけた
しかし、それは、「オタク」としての私に限った話だ。人間としてマシになろうと努力したことは、ほとんどなかった

推したちだって、立派な人間で役者である
問題は、私だ。どこかで「好きなキャラクターを演じた人」というバイアスを剥がし切れずにいた。そのせいで、どこかキャラクター的に捉えていた部分もあったのかもしれない

一方、A.B.C-Zはアイドルだ
出会った時から、何かのキャラクターを演じた状態ではなく、そのままの彼らだった
多少は、脚色をしていたりする部分もあろうが、それさえも彼ら自身の手によってなされたものだ
だから、おこがましくも、同じ人間だと捉えられる。むしろ、そうするしかないだろう

だから、私は、A.B.C-Zを応援するに相応しい「人間」になる努力をはじめた
まだまだ目指している領域には程遠いが、努力を続けることがこんなに楽しいのは、生まれて初めてなので、まだまだ頑張れそうだ


A.B.C-Zを応援することをここまで楽しめるのは、同じファンであるえび担の皆さんの雰囲気もあると感じている。

サブカルチャーのオタクは、同じ作品が好きでも、捉え方がや好きのベクトルがまるで違うと、なかなか話も合わず、捉え方が似たもの同士が集まってしまう傾向にある気がしている。
私のように人見知りでヘタレな人間は余計に、捉え方の近い相手以外と交流を持つことに対する恐怖心があった。

えび担の世界は、誰が好きでも、どんな風に考えていても、等しく誰もが「A.B.C-Zのファン」であるという空気が広がっている。
担当ではないメンバーの新しい仕事も、みんなで喜ぶ暖かさに、私は本気で涙した。

彼らに恥じない正しささえ持っていれば、捉え方も、好きの在り方も、それぞれであって構わない
そんな雰囲気のお陰で、私は、今日も迷いなく、A.B.C-Zを好きでいられている
そして、これからもずっと

っていう感じです! 
長くなりましたが、お付き合いありがとうございます。

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