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異種族巨少女セクステット!

 草野です。今回ご紹介しようと思います漫画作品はこちら、MAG Garden COMIC ONLINE 連載、あまがえる氏原作の「異種族巨少女セクステット!」(全5巻)です。

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 因みにタイトルの読みは「オーバーサイズセクステット」です。


 あらすじは以下の通りです。

 冒険者学校きっての優等生トール。異種族学園へ留学することになった彼は、そこで幼馴染の少女ニッカと再会する。だが、同じ人間と思っていた少女は、実は巨人族のオーガ種で!?全てがメガスケールの巨人族の街、身長差100cmの幼馴染、なぜか女子ばかりのクラスメイト、下心はないのに視界で翻るミニスカート!振り回されっぱなしの剣と魔法の学園ハーレムストーリー!!(ニコニコ漫画公式連載『マグコミ異世界出張所』より、原文ママ)


 次はメイン登場人物紹介の章と参りたいのですが、熱中しすぎて思った以上に長文となってしまいました。しかしかといってせっかく練った文章をボツにするのも惜しいので、恐縮ながら全文掲載しようと思います。お許しください…。

※この章に関しては長文が苦手な方でしたら、顔と名前以外は流し読みで結構です…。


 では参ります。まず本作主人公のトールから。


①トール

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 本作の主人公である人間の少年。13歳。剣術と魔法術に長けた冒険者学校のエリートです。自身の通う学校から冒険者としての腕を見込まれたことで、当時まだ人間とは交流の薄い巨人族の国の冒険者学校へ留学生として訪れることとなります。
 巨人族に比べ圧倒的に小柄かつ非力というハンデを、持ち前の剣術や魔法スキル、そして的確な指揮能力で補って余りある活躍を見せたことで、パーティーのリーダーに抜擢されます。
 冒険者としてはパーティーメンバーからも一目置かれる実力を有する一方、メンバー含め年頃の少女の女心に対しては極度に鈍く、それでいて無自覚な女たらし気質も備えた実に女泣かせ(?)なキャラクターです。


②ニッカ

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 巨人族オーガ種の少女。14歳。パーティー内では盾職を担当しています。生い立ちは孤児であり、身体の小さかった幼少期は人間の国の家庭にて拾われっ子として育てられ、主人公トールともそこで出会った幼馴染みです。
 その後自身が巨人のオーガ種であることに気付く前に引っ越しでトールとは疎遠になり、数年後彼の留学をきっかけに再会したことで初めてその出生経緯を彼に明かすこととなりました。
 明るく年相応に多感な少女であり、トールの幼馴染みとして彼の実力を誰よりも早くに認め、彼の活躍を誰よりも喜べるとともに、他のヒロイン達とトールの接近に嫉妬もみせるメインヒロインポジションのキャラクターです。


③レトリ

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 巨人族トロール種(犬系)の少女。17歳。弓矢を用いた中長距離戦法や狩猟を得意とします。トール擁するパーティメンバー最年長で、皆の頼れるお姉さん的ポジションのキャラクターです。
 普段は至って理知的な一方、トロール種独特の悩みもあって…。


④セラ

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 巨人族ヘカトンケイレス種の少女。16歳。剣を用いた近距離戦法を得意とします。筋骨隆々な体つきと男勝りかつ好戦的な性格の持ち主で、パーティーにおいては前線での大いな主戦力を担う実力者の一方、トールからの無自覚なたらし攻撃にあっさりたじろぐウブさも併せ持っています。


⑤ウーナ

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 巨人族サイクロプス種の少女。12歳。メンバー最年少ながら学園内でも飛び抜けた巨体と、高度な魔法術を備えたパーティー後衛の要です。
 内気な性格ながら、作中ピンチの度にトールからの鼓舞で立ち上がり成長を見せつける強さもあり、次第に彼に惹かれていきます。


⑥ソメイユ

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 巨人族クンバカルナ種の少女。13歳。パーティー内では人間族のトールに次いで小柄であり、常に寝ぼけているような佇まいで生活面の多くにおいて後輩のウーナに世話を焼いてもらっています。
 しかしパーティーが陥る窮地の突破口を度々担ってみせる等、学園随一の魔力と魔法術のポテンシャルを秘めており、クンバカルナという種族も含めて謎の多いキャラクターです。
 トールとは彼の留学時点で初対面でしたが、実は両者には浅からぬ因縁が…?



 この他にも魅力的なサブキャラクターが多数登場するので、自分の「推し」を見つけられる作品でもあると思います。
 ※因みに私の「推し」は、トールのクラスメイトのタピアちゃんと、ウーナのお母さんです。

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 次にこの章では、私が当作品にハマるに至ったその持ち味を、3つの評価軸で解説しようと思います。


①アダルトな描写について
 当作品においては本番行為こそ描写されないものの、かなりハードコアかつアブノーマルめなお色気シーンや展開がとても特徴的で、登場人物達の可愛らしくデフォルメがかったキャラクターデザインとのギャップも相まって強烈な個性を放っています。
 「異種族」「ハーレム」等といった、あらすじだけでおおよそ判断の利くこれらジャンルに留まらず、「おねショタ」や「ケモナー」、「性転換」や「媚薬」等、マニアの方には堪らない様々なアダルト要素がふんだんに散りばめられております。
 先程も述べた「推しキャラを見つける」という楽しさとともに、お色気青年漫画における自身の新たな好みの開拓の入門書だったり、はたまた(怖いもの見たさを含め)ハードコアかつアブノーマルな性的描写に興味のある方が挑戦する初めの一冊としても良いかもしれません…!


②ストーリー性について
 先程①で述べたアダルト要素も大きな魅力である一方、決してそういった「ハードコアかつアブノーマルな性的描写」の一辺倒でない、それこそ「仲間」や「努力」だったり、はたまた「試行錯誤」や「勝利」等々、少年漫画さながらの王道的要素をも取り入れたハラハラドキドキなストーリー展開をも持ち合わせていることもまた、この作品を語る上では欠かせないでしょう。
 ご都合主義に頼り過ぎない理路整然としたバトル展開や、主人公とヒロイン達が毎度のピンチを乗り越えながら互いの絆を深めつつ次のミッションを目指していく冒険譚だったり、はたまた各キャラクター達の冒険者としての成長譚としてもきちんと楽しめるように練られているのが本作です。


③キャラクターの魅力について
 お色気青年漫画の特質上、ヒロイン達にエロ要員としての側面は確かに持たせていますし、何ならそれも間違いなく当作品の大きな魅力のひとつではあります。
 しかし、決してそればかりに依存しない、主人公やヒロイン達に一人格としての思い入れを注ぎつつ人物像を描いている、そんな作者の愛が感じられるのも特徴です。


 この章のまとめとして、これは多くの読者や視聴者に支持されるフィクション作品全般に言えることだと思うのですが、詰まるところお色気漫画の成功の法則もまた、「作り手の癖(へき)」「ストーリー性」「キャラクター性」という、まさにこの章で挙げたこの3点の三位一体具合に尽きるのでは、というこの個人的知見こそ、今作の紹介記事の執筆過程で得られた最たる気付きだったように感じました。
 当たり前と突っ込まれればそれまででしょうが、私がこの国だけでも数あるお色気漫画の中でも、まず始めに今作の紹介を決意した背景もまた、その3点をそれぞれ単体でも高いクオリティで出力できる作者のクリエイターとしての基礎スキル、及びそれらが過度の偏りなく安定した均衡で作品に落とし込めたその絶妙なバランス感覚故だと分析できるのです。

 そしてそのクオリティの高さの一方、現実としていわゆる「打ち切り」でストーリーが締め括られた無念さもまた、私が今作の紹介に駆り立てた大きな要因の一つなのでしょう…。



 ここまでが、大まかながら当作品における私なりの内容紹介、解説でした。
 全5巻と読みやすい一方先程も少々触れた通り、主人公達6人のパーティによる、壮大な冒険を通した活躍劇をもっと見たかったという心残りがあるのもやはり正直な気持ちです。

 この心残りはせめて、作者の次回作にて昇華されることを期待したい限りです…。


 以下に第1話の閲覧が出来る公式サイトのページ及び当作品のニコニコ漫画での公式連載ページ、そして各巻のAmazonの販売サイトのリンクを貼っておきます。
 興味を持たれた方は是非試し読みだけでもお薦め致す所存です。そして私と同様、惹かれるものがあれば是非購入されることもまたお薦めします!


 以上で解説及び紹介を終了させていただきます。最後までお付き合いありがとうございます。

 それではまた次回。



第1話「巨少女と留学少年」
https://magcomi.com/episode/10834108156763618339


異種族巨少女セクステット! / あまがえる https://seiga.nicovideo.jp/comic/43478 #ニコニコ漫画


コミックス第1巻
https://www.amazon.co.jp/dp/4800009324?ref_=d6k_applink_bb_dls&dplnkId=5fec1296-88da-4b67-9cff-563dcea8c5fd


コミックス第2巻
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コミックス第3巻
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コミックス第4巻
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コミックス第5巻(完)
https://www.amazon.co.jp/dp/4800012473?ref=d6k_applink_bb_dls&dplnkId=e88254ad-8cb4-4c8e-a729-49bdf78e392e

原作者あまがえる氏公式Twitterアカウント:https://twitter.com/HylaTheWet?t=MKIOkD-SuqPEQxDGlhe7Tg&s=09


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