美しい凶器。

光り輝く直線的な繊維の集合体。

これは今日浸かった温泉の、浴槽の入り口にある手すりをぼーっと見ていて思ったこと。

なんでこんなことを思ったか分からないが、
「これは数年後にあなたを殺す凶器です」
と告げられていたとするなら、人はその凶器を愛することが出来るだろうか。

犯人を、とかじゃなくて、凶器自体をだ。

私が手すりを光り輝く繊維と感じたように思えるんだろうか。

まぁ、別に私は手すりに殺されたい訳ではないので、勘違いしないでもらえたらいいのだけれど。

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