21'エプソムC 各馬考察②サトノフラッグ/牡4/56.0kg/戸崎圭太
★血統★
-----父-----
ディープインパクト
【日本型】
大系統:サンデー系
小系統:ディープ系
-----母父-----
Not For Sale
【米国型】
大系統:ナスルーラ系
小系統:グレイソヴリン系
-----父母父-----
Alzao
【欧州型】
大系統:ノーザンダンサー系
小系統:リファール系
-----母母父-----
Confidential Talk
【米国型】
大系統:マイナー系
小系統:ダマスカス系
★レース分析★
※脚質の(数値)は、小さいほど前、大きいほど後ろの競馬。
※展開の(数値)は、小さいほど前残り、大きいほど前崩れ。
※LAPに表記している(数値)はバイアスを示す。
マイナスが大きいほど強いバイアスが掛かっていることを示す。
逆にプラスが大きいほど緩んだラップを示すことになる。
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①19'未勝利【東京(5日目)/芝2000(C)/良】
相対指数(68)/絶対指数(86)
1着(-0.5)/上がり3F(34.5/1位)
脚質:好位(43.8%)/展開:前崩れ(62.5%/弱)
瞬発型/総合型/準ポテンシャル戦
【LAP】1.59.5(-0.9/稍ハイペース)
12.8-11.3-11.3-11.6-12.3-12.5-12.7-11.9-11.5-11.6
(+0.9/-0.6/-0.6/-0.4/+0.4/+0.6/+0.8/-0.0/-0.4/-0.4)
●前5F/L4L5/後3F(-0.1/+0.7/-0.3)
-0.5秒差の圧勝でレコード勝ちと、時計決着の適正をこの未勝利戦で見せてきた。
前5Fは59.3秒とややハイバランスで入り、後3Fは11.9-11.5-11.6と準ポテンシャル戦。
-0.9秒の稍ハイペース戦。前崩れ(弱)の展開で好位から差し切る競馬。展開に沿った脚質だったとは思うけど強かったと思う。
先行力を武器に押し切る競馬も出来るが、高速馬場なら前崩れの展開を好位から差すというこちら側の競馬の方が、サトノフラッグには合っているんじゃないかなと思っている。もちろんタフ馬場なら先行力を武器にするのは有りだと思う。
②20'弥生賞【中山(4日目)/芝2000(A)/重】
相対指数(90)/絶対指数(107)
1着(-0.3)/上がり3F(36.1/1位)
脚質:先行(18.2%)/展開:前残り(33.3%/中)
一脚型/総合型/ポテンシャル戦
【LAP】2.02.9(-0.7/稍ハイペース)
12.7-11.4-12.1-12.3-12.6-12.6-12.6-12.5-11.8-12.3
(+0.4/-0.9/-0.2/+0.0/+0.3/+0.3/+0.3/+0.2/-0.5/+0.0)
●前5F/L4L5/後3F(-0.1/+0.3/-0.1)
-0.3秒差の快勝でワーケアやオーソリティを倒しているが、4角までに前目のポジションを取り切ってしまったことが勝因だと思う。
前5Fは61.1秒とややハイバランスで入っているが、絶対的基礎スピードという点では問われていない。もちろん相対的基礎スピードは問われているのだが、サトノフラッグの前半は中団~後方での競馬だったし、そこまで厳しい追走ではなかったと。3角あたりの緩んだ地点で押し上げたことが結果的にかなり良かったパターン。前半から前目で競馬をしていた馬たちは相当なスタミナを要していただろうし、中団よりも後ろの馬たちで押し上げきれなかった馬は、重たい馬場に脚を取られて差を縮められなかったというところだろう。直線部分はポジション差がかなり大きかったと思う。
★21'エプソムCについて★
血統面はスピード血統なので高速馬場でのレースでは楽しみだなぁと思っていた一頭なのだが、重馬場だったり長距離戦だったりとスピードを武器に出来るレースがことごとく生まれず…。20'東京優駿でようやくその舞台になったのだが、最後の直線は進路がなく競馬にならず、最後はなだれ込むだけ…。正直この馬はまだ本領発揮をしていないんじゃないかなと個人的には思っている。東京の1600m~2000m戦でのトップスピード戦には期待出来る血統なので、ようやく舞台が整ったんじゃないかな。
①の未勝利戦では高速型の基礎スピードをしっかり見せてきた。好位~中団での競馬で差し切る競馬は合っていると思う。このパフォーマンスを披露する舞台が今までなかっただけでね。
先行力はあるタイプだが、テンが速いタイプではないので好位~中団での競馬になってくるんじゃないかな。前半に基礎スピードが問われて前崩れの展開になってくれば展開は向いてくると思う。基本的にトップスピード戦向きではあると思うが、レコード勝ちの未勝利戦ではポテンシャル戦のレースをこなしたので、高速馬場になれば幅は広いと思う。血統面や未勝利戦のパフォーマンスからこういう評価をしているが、実績面ではまだまだ未知数な部分なので妄想気味なところはある。全幅の信頼を置くのは危険かもしれないね。
②の弥生賞のような重馬場になった場合は先行力を活かしてポテンシャルで押し切る競馬になった方が分があるとは思うが、1800mの馬力型基礎スピードは持っていないと思う。皐月賞の前半5F(59.8秒)で崩れ切ってしまったのを考えるとね…。重馬場以上になる場合は前半4Fは48.4秒ぐらいまで遅くなってくれないと残らないイメージかな…。でも今回のメンツでそこまで遅くなるイメージが湧かないんだよねぇ。
父がディープインパクト(日本型ディープ系)
母父がNot For Sale(米国型グレイソヴリン系)
母母父がConfidential Talk(米国型ダマスカス系)
ディープインパクト産駒はこのレースでもよく走るので良いでしょう。母系はスピード血統で強化されているタイプなので、スピードを活かしたいタイプ。未勝利戦の高速決着を差し切るイメージが良いと思うので、馬場は血統面からも高速馬場が良い。あとはトップスピード戦になればというところ。散々述べているが、トップスピード面は実績からは未知数な部分なので全幅の信頼を置くのは危険。でも軽視のしすぎも危険だと思う。高速馬場なら期待を込めて馬券に組み込んでおきたい。
雨が影響してのポテンシャル戦だが、今回は軽視すべきだと思う。先行力はあるタイプだがテンが速いタイプではないので、序盤がスローバランスだったとしても、ポジショニングに脚を使ってしまうのが危惧される。ポジションを上げきれなければ前残り決着の恩恵は受けられないしね。前半が流れると読む人は更に軽視すべきタイプだと思う。皐月賞を見ても馬力型の基礎スピードは持っていないタイプなんじゃないかな。
週末はまとまって雨が降りそうなので狙いづらいタイプかな。重馬場だったとしても東京の中距離は向いていないと思う。特に1800mだし、先行力のある馬が集まった今回はね…。
しかしサトノフラッグは雨を呼ぶねぇ…。雨男かな?
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