23'弥生賞/各馬考察②グランヴィノス
★基本データ+血統★
★ラップ&バイアス★
★脚質★
★過去レース評価★
●22'京都2歳S
馬場コンディションは、良表記の高速馬場。
開催16日目、Bコース1日目。
追切評価「S」
HS①「12.6-(11.4)」
4枠6番からまずまずのスタートを決めるが先団の流れには乗れず中団の位置へ。
1角までの距離が短いこともあり1角の入りは結構速い。ゆえにここで外目を立ち回ったのは展開的に厳しいところの1つだったと思う。
序盤の600mで見るとミドルバランス気味で、最低限の基礎スピードが求められた形になっている。
1角,2角「(11.4)-11.9-(12.0)」
少し縦長の展開ではあるが、淡々としたペースを刻んでいる。
ここのコーナー地点では息の入れづらい展開になっている。
BS「(12.0)-12.5」
バックストレッチに入ってからペースダウン。ここで落ち着いたペースに。
縦長だった馬群も凝縮した形になっている。
ちなみに大きく緩んだ地点がここの「12.5」ぐらいなので、レース全体で見ると割と淡々としたレースではある。
3角,4角「12.3-12.1-11.7-(11.8)」
序盤~前半がミドルペースで流れており、中弛みもほとんど無い状況なので、3角からジワジワとペースが上がる形になっている。
グランヴィノスは外々を回す形になっていて距離ロスの大きい形になってしまっている。
HS②「(11.8)-12.2」
最後の1Fは「12.2」と少し落としているので「L1ポテンシャル面」が少し求められたレースと言って良いだろう。
トップスピードの質は求められていないし「ロングスパート型の有酸素運動戦」といったところ。
レースタイプとしては「L1ポテンシャル型(弱)の有酸素運動戦」となっている。
グランヴィノスは0.5秒差の6着だったわけだが、1角や3角~4角の立ち回りが厳しい形になってしまった部分はあるだろう。
ある程度仕方のない面はあると思うが、ちょっと甘さを見せたレースになってしまったと思う。
新馬戦では「無酸素運動戦」で良さが出たパターンだし「有酸素運動戦」ではいまいちのタイプなのかもしれないね。
●22'新馬戦
馬場コンディションは、稍表記の高速馬場。
開催3日目、Aコース3日目。
追切評価「不明」
HS①「12.9-(11.5)」
5枠5番からまずまずのスタートを決めるが先団の流れには乗れず中団の位置へ。
1角までの距離が短いこともあり1角の入りはまぁまぁ速い。ゆえにここで内目を立ち回れたのは展開的に良かったところだと思う。小頭数ということもあるけどね。
序盤の600mで見ると稍スローバランス気味で、基礎スピードはそれほど求められていない。
1角,2角「(11.5)-13.1-(13.6)」
ここのコーナーから一気に減速。ゆえに前半1000mで見ても超スローバランスになっており、後半特化型の競馬になっている。
BS「(13.6)-12.9」
バックストレッチに入ってからもペースは上がらず。
3角,4角「12.8-12.5-11.8-(11.2)」
前半が超スローバランスだが、3角地点でもペースは上がって来ない。
4角あたりからようやく加速ラップと言えるような速度感へ。
グランヴィノスは3角地点から外々を回すような形になっているが、これだけペースが緩ければ距離ロス以上の大きなロスは生まれていないと見る。
HS②「(11.2)-11.2」
最後の1Fは「11.2」と全く落ちておらず「キレ味特化型」のレースと言って良いだろう。
トップスピードの質や持続力はもちろん、ギアチェンジ性能が求められた一戦だと言って良いだろう。
レースタイプとしては「キレ味特化型の無酸素運動戦」となっている。
グランヴィノスは小頭数とは言え決して前目の競馬ではなかったので、縦のポジショニングの恩恵で…という勝ち方ではない。無酸素運動特化戦で良さが出たなと感じている。
レースレベル的にも、2着のセレンディピティが次走の未勝利戦で大勝しているし、3着のティムールも未勝利戦を勝っている。そこまでレベルの低いものではなかったと思いたい。
★展望★
新馬戦で良さを出して、京都2歳Sでイマイチ…ということを考えると、「キレ味型の無酸素運動戦」が得意なのだろうという推察は出来る。ここで問題になってくるのが「縦のポジショニング」。今回のメンバーだと前目を楽に取れるタイプだとは思えないので、「キレ味型」のレースを得意とするならば縦のポジショニングがネックになってくるだろうと思っているし、最後の直線が短い中山コースにも脚質的にフィットしづらいタイプに感じる。今回はMAXでも12頭という小頭数なのでそこまで気にならないかもしれないが、別の角度で見るともう一つ気になるところがある。逃げ馬候補が多いレースなので序盤のペースが上がってしまいそうだということ。そうすると二の脚が決して速くないグランヴィノスは序盤で脚を使ってしまう可能性が高いし、仕掛けが遅くなって「キレ味型」のレースになったとしても、「有酸素運動戦寄り」の競馬になってしまうと良さが削がれるのでは…という懸念点も出てくる。
現状では想定二番人気だが、個人的には軸馬としては狙いづらい。
現状では△ぐらいで検討中。