22'天皇賞(春)/各馬考察⑤マカオンドール

★基本データ+血統★

①22'万葉S【中京(1日目)/芝3000m(A)】

【馬場】
良(-10)[高速馬場]

【枠番/馬番】
⑥枠/⑨番

【ポジショニング】
1角:【縦】⑩番手【横】内から1頭目
2角:【縦】⑩番手【横】内から1頭目
3角:【縦】⑩番手【横】内から1頭目
4角:【縦】⑩番手【横】内から1頭目

【レースタイプ】
後半型=ロンスパ型の有酸素運動戦(Lv.1)

【レース内容】
ペースバランスは稍スローペース(+0.9秒)。
マカオンドール自身は[37.8-34.8]。
字面上では5F地点ぐらいまで流れているが、縦長の展開でマカオンドールの位置では基礎スピードはそれほど求められなかったと考えて良いだろう。高速馬場の中、後方の競馬からスタミナ型の長い末脚を引き出して勝ち切った。一頭だけ34秒台の上がりを繰り出せたのは良いパフォーマンスだったと思うが、ロスのない完璧な騎乗だったというところも覚えておきたい。
また、52.0kgという軽斤量に恵まれたというのもあるだろう。今回の天皇賞(春)では58.0kgで出なければいけないことを考えると、この万葉Sで見せたパフォーマンスをそのまま引き出せるとは思わない方が良いんじゃないかな。

②21'大寒桜賞【中京(6日目)/芝2200m(B)】

【馬場】
重(+11)[タフ馬場]

【枠番/馬番】
⑧枠/⑭番

【ポジショニング】
1角:【縦】⑧番手【横】内から3頭目
2角:【縦】⑦番手【横】内から3頭目
3角:【縦】⑥番手【横】内から3頭目
4角:【縦】⑥番手【横】内から5頭目

【レースタイプ】
前半型=基礎スピード型の有酸素運動戦(Lv.3)

【レース内容】
ペースバランスはハイペース(-1.4秒)。
マカオンドール自身は[36.1-36.6]。
道悪タフ馬場の中、基礎スピードを求められての消耗戦。
タフ馬場適性と前半要素が強く求められたスタミナ型のレースで勝ち切った。

★22'天皇賞(春)について★

長距離戦で勝ち星を積み上げてきたマカオンドール。
ステイヤーの素質が開花した今、大舞台でも綺麗な花を咲かせられるか。
58.0kgの斤量が最大のポイント。

万葉Sの勝利の過程には、最短距離を通したことや、52.0kgの軽斤量というファクターがあった。万葉Sを物差しに考えるならば冷静に比較をしなければならないだろう。フラットに考えるならば58.0kgを背負ってパフォーマンスを上げて来られるかというと懐疑的にならざるを得ないのが現実かな。
万葉Sではシルヴァーソニックに先着しているが、この時の斤量差は3.0kg差。
阪神大賞典では1.0kg差に縮まった中で先着を許しているし、マカオンドールのポイントは58.0kgの斤量にあると思う。

ゴールドシップ産駒に母系は欧州型の血統でまとめているタイプなので、道悪の完全なスタミナ勝負になれば面白いと思う。それを感じさせるレースが大寒桜賞。この大寒桜賞が個人的には面白いと思っていて、道悪のタフ馬場が登場した中で基礎スピードが求められたレース。これを大外枠から横綱競馬で勝ち切っている。こういうレースタイプでこそ活きてくるのがディープボンドなので勝ちまでは難しいと思うが、他がパフォーマンスを落としてくる中で馬券内に絡んでくるとすればこういうレースタイプかなと思う。おそらく後ろからの競馬になるだろうし、ペースはある程度流れて前が顕著にバテてくれた方が良いだろう。ギアチェンジ性能が高いタイトルホルダーが逃げとなれば道中の中弛みは必至だと思うので、序盤に先行争いが起こりそうなら狙い目かもしれない。


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