21'エプソムC 各馬考察①アルジャンナ/牡4/56.0kg/ルメール

★血統★
-----父-----
ディープインパクト
【日本型】
大系統:サンデー系
小系統:ディープ系

-----母父-----
Tiz Wonderful
【米国型】
大系統:マッチェム系
小系統:マッチェム系

-----父母父-----
Alzao
【欧州型】
大系統:ノーザンダンサー系
小系統:リファール系

-----母母父-----
General Meeting
【米国型】
大系統:ナスルーラ系
小系統:ボールドルーラー系


※脚質の(数値)は、小さいほど前、大きいほど後ろの競馬。
※展開の(数値)は、小さいほど前残り、大きいほど前崩れ。

※LAPに表記している(数値)はバイアスを示す。
マイナスが大きいほど強いバイアスが掛かっていることを示す。
逆にプラスが大きいほど緩んだラップを示すことになる。

★レース分析★
①21'マイラーズC【阪神(10日目)/芝1600(B)/良】
相対指数(99)/絶対指数(115)
2着(+0.2)/上がり3F(33.7/1位)
脚質:中団(66.7%)/展開:前崩れ(54.4%/弱)
パワー型/前半型/準ポテンシャル戦
【LAP】1.31.4(-2.4/超ハイペース)
12.5-10.2-10.6-11.2-11.3-11.2-12.3-12.1
(+1.1/-1.2/-0.8/-0.2/-0.1/-0.2/+0.9/+0.7)
●前4F/後3F(-0.3/+0.4)

ベステンダンクが単騎逃げの形で刻んだラップなので、レースタイプに補正をかける必要がある。
上がり3Fを見てみると、好位~中団で運んだ1着のケイデンスコールが33.8秒、2着のアルジャンナが33.7秒ということなので、後半は準トップスピード戦ぐらいにはなっているんじゃないかなと思う。
マイルの基礎スピードをしっかり問われながらの準トップスピード戦なので、本質的には【一定型/総合型/準トップスピード戦】というところかな。
最後の直線は進路が狭かったし、スムーズさを欠いた分で最後の伸びが並みに見えてしまうのが良い意味で気になるところ。基礎スピードが問われたトップスピード戦ではかなり良いパフォーマンスを見せてくれそう。


②21'洛陽S【阪神(1日目)/芝1600(A)/良】
相対指数(92)/絶対指数(108)
5着(+0.2)/上がり3F(32.8/2位)
脚質:好位(50.0%)/展開:前残り(20.8%/強)
瞬発型/後半特化型/トップスピード戦
【LAP】1.35.2(+5.4/超スローペース)
13.2-12.0-12.4-12.7-11.9-11.0-10.6-11.4
(+1.3/+0.1/+0.5/+0.8/!0.0/-0.9/-1.3/-0.5)
●前4F/後3F(+0.7/-0.9)

+5.4秒の超スローペース戦。展開も前残り(強)のタイプで、好位(50.0%)の位置からでは結構厳しいレースだったと思う。とはいえ同じ位置にいたレッドガランには完敗だったし、無酸素運動戦ではやや劣るんじゃないかな。ポジショニング面でも優位に立てないタイプだろうしね。2019年のレイエンダが勝った年のようなレースになると厳しいと思う。


③19'東スポ2歳S【東京(5日目)/芝1800(C)/良】
相対指数(78)/絶対指数(97)
2着(+0.8)/上がり3F(33.6/2位)
脚質:後方(87.5%)/展開:前崩れ(66.7%/中)
瞬発型/後半型/準トップスピード戦
【LAP】1.44.5(+1.4/スローペース)
12.9-11.0-11.4-11.8-11.7-11.8-11.7-10.8-11.4
(+1.3/-0.6/-0.2/+0.2/+0.1/+0.2/+0.1/-0.8/-0.2)
●前4F/L4L5/後3F(+0.2/+0.2/-0.3)

前半4Fが47.1秒とまぁまぁ流れているレースなのに後半3Fが33.9秒。コントレイルが化物だったレースなので、2歳戦のレースとしてはちょっとわけのわからないラップになっている。2012年のトーセンレーヴが勝ったエプソムCが、前半4Fが47.2秒で後半3Fが35.6秒だからね。馬場の影響などもあるかもしれないが、それにしても異次元すぎると。そんな中の2着ではあるが、3着には0.7秒差もつけているしレースタイプ適正は高いと見て良いと思う。
今回のエプソムCと同じコースだし、高速馬場の中で前半4Fが47秒台前半で流れてくれれば良いパフォーマンスは出せると思う。


★21'エプソムCについて★

①のマイラーズC、③の東スポ2歳Sのように基礎スピードが問われて良さが出ている。スピード力もあるので流れてもなお後半はトップスピード戦という、高速馬場の力も借りたいところ。
逆に②の洛陽Sように後半特化型の無酸素運動戦になってしまうと甘さが出るだろうね。何よりこういうレースタイプではポジションが大事になってくるので、先行力のないアルジャンナにとっては向かないレースと考えて良いだろう。
今回は先行力はないが、テンが速いタイプに属しているので無理なく中団~好位で競馬が出来そうなのは良いと思う。ゆえに47秒台前半で流れてくれれば、マイラーズCや東スポ2歳Sのように好パフォーマンスを期待出来ると思う。
逆に後半特化型の超スローペース戦を想定する人には、この馬はあまりオススメ出来ないかな。やはり先行力がないのでポジション面でのリスクがあるし、洛陽Sでのパフォーマンスではちょっと足りないと思う。

父がディープインパクト(日本型ディープ系)
母父がTiz Wonderful(米国型マッチェム系)
母母父がGeneral Meeting(米国型ボールドルーラー系)
ディープインパクト産駒はこのレースでもよく走るので良いでしょう。母系はスピード血統で強化されているタイプなので、スピードを活かしたいタイプ。これはマイラーズCや東スポ2歳Sでも述べているように、血統面からも実績面からも合致していると見て良いだろう。
雨が影響してのポテンシャル戦になるならば、軸としては危険視したいところ。

〇(良さが出る)
前半の基礎スピードは問われてほしい
後半がトップスピード戦
高速馬場

×(良さが削がれる)
基礎スピードが問われず超スロー戦
後半がポテンシャル戦
雨の影響を大きく受けた馬場

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