21'クイーンS/函館(10日目)/芝1800m(B) 傾向・分析

※今年のクイーンSは函館開催のため、函館1800m戦の上級条件である[巴賞]をデータの参考として扱っている。
※過去10年

★ペースバランス★
超スロー:3回(21年,20年,18年)
 スロー:1回(14年)
稍スロー:1回(15年)
 ミドル:3回(17年,16年,12年)
 稍ハイ:1回(19年)
  ハイ:1回(13年)
 超ハイ:0回

スタートは【下り坂】でペースが上がりやすい特徴を持ちつつも、1角までの直線距離は【短い】ので、ペースが上がり切らない特徴も持ち合わせている。
2角を抜けると、4角あたりまで【上り坂】なので、[後半にスタミナを温存させておきたい]という騎手の意識は働きやすいコースなのかなとは思う。
なので【ハイペース戦】にはなりづらいコース形態であると。


★先行力の高い馬★

【サトノセシル】
【シャムロックヒル】
【マイエンフェルト】
【ローザノワール】


なし


【イカット】
【シゲルピンクダイヤ】
【チェアリングソング】
【ドノアトラエンテ】


★レースタイプ①★
瞬発型:1回(18年)
長瞬型:0回
長脚型:4回(21年,20年,15年,14年)
持続型:1回(12年)
持久型:2回(19年,13年)
一脚型:2回(17年,16年)
消耗型:0回

総合型持久戦:2回(19年,13年)
総合型一脚戦:1回(16年)
後半型長脚戦:4回(21年,20年,15年,14年)
後半型持続戦:1回(12年)
後半型一脚戦:1回(17年)
後半型瞬発戦:1回(18年)

やはり後半にスタミナを残しておきたい中距離戦なので、【前半型】の競馬は出現してこなかった。
【後半型】の競馬が7割を占めているのには注目すべきところ。
また、最後の直線が【短い】ということもあり、直線を向くまでに前目のポジションを取りたい意識も強めに働くのだろう。長く良い脚を使うレースタイプの【長脚戦】が一番多くなった。


★レースタイプ②★
前半2F平均ハロン(秒) ※基礎スピード
[MIN~11.2]:0回
[11.3~11.5]:0回
[11.6~12.0]:5回(19年,17年,16年,15年,13年)
[12.1~12.5]:5回(21年,20年,18年,14年,12年)
[12.6~MAX]:0回

後半3F平均ハロン(秒) ※トップスピードの持続力
[MIN~11.2]:0回
[11.3~11.5]:1回(17年)
[11.6~12.0]:7回(21年,20年,18年,16年,15年,14年,12年)
[12.1~12.5]:2回(19年,13年)
[12.6~MAX]:0回

後半5F最速値(秒) ※トップスピードの質
[MIN~11.2]:0回
[11.3~11.5]:5回(21年,20年,18年,17年,15年)
[11.6~12.0]:5回(19年,16年,14年,13年,12年)
[12.1~12.5]:0回
[12.6~MAX]:0回

中距離型の基礎スピードが問われる確率は50%といったところ。
高いトップスピードの持続力はほぼ問われず【準ポテンシャル戦】になる確率が高いが、局所的にある程度のトップスピードの質が問われる確率は50%。


★脚質(1着-2着-3着)★
逃げ(1-1-0)
先行(3-2-2)
好位(4-4-6)
中団(0-3-2)
後方(2-0-1)

※2014年の3着が同着決着のため11頭いる。

★展開(前残り度)★
00.0%~25.0%:3回(21年,20年,12年)
25.1%~37.5%:3回(18年,15年,13年)
37.6%~50.0%:1回(16年)
50.1%~62.5%:2回(17年,14年)
62.6%~75.0%:1回(19年)
75.1%~99.9%:0回

上級条件でも前残りになりやすいコースと言われているが、実はそうでもないんじゃないか、と個人的には思っている。
この巴賞だけ見れば基本は【小頭数】のレース。
例えば【16頭立て】のレースで4番手と5番手に位置した馬がワンツーフィニッシュを決めたとすれば、これは【前残り決着】と見て良いと思う。
では【8頭立て】のレースで4番手と5番手に位置した馬がワンツーフィニッシュを決めたとして、これを【前残り決着】と言うべきかどうかは個人的に疑問がある。
そういう意味では【好位差し】や【中団差し】が決まるレースだと思っている。
【前残り決着】が強く表れたレースは過去10年で3回ほどだし、そこまで前目の馬が有利なコース形態ではないのかなとも思う。

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