22'中山金杯/各馬考察②トーセンスーリヤ

★基礎データ★

馬齢:牡7
斤量:57.5kg
騎手:横山和生

★血統★

-----父-----
ローエングリン
【欧州型】
大系統:ノーザンダンサー系
小系統:サドラーズウェルズ系

-----父母父-----
Garde Royale
【欧州型】
大系統:ナスルーラ系
小系統:ネヴァーベンド系

-----母父-----
デュランダル
【日本型】
大系統:サンデー系
小系統:Pサンデー系

-----母母父-----
ステートリードン
【欧州型】
大系統:ノーザンダンサー系
小系統:ヌレイエフ系


★レース分析★
※4角位置の(数値)は、小さいほど前、大きいほど後ろの競馬。
※前残り度の(数値)は、小さいほど前残り、大きいほど前崩れ。
※【スピードバイアス】は、マイナスが大きいほど速いラップを刻んでいることを示す。
逆にプラスが大きいほど緩んだラップを刻んでいることになる。

①21'函館記念【函館(6日目)/芝2000(A)/良】

1着(-0.5)/斤量(56.0)/上がり3F(35.5/5位)
4角位置:[先行](12.5%)
前残り度:[1-2着]40.6%[C]/[2-3着]33.3%[B]/[平均]37.0%[B]
【LAP】1:58.7(-1.7/ハイペース)
12.6-10.3-11.5-11.8-12.3-12.0-12.2-12.3-11.6-12.1
(+0.7/-1.6/-0.4/-0.1/+0.4/+0.1/+0.3/+0.4/-0.3/+0.2)
↑(スピードバイアス)

【スピードバイアス推移(SB)】
●前3F/中間/後3F(-0.4/+0.2/+0.1)
●前5F/L4L5/後3F(-0.2/+0.2/+0.1)

前半5F[12.6-10.3-11.5-11.8-12.3]
-1.7秒のハイペース戦。
4F地点まで流れており、3F地点まではかなり速いペース。

後半5F[12.0-12.2-12.3-11.6-12.1]
最速でも[11.6]と有酸素運動のポテンシャル戦。
前半型の競馬になっていて、L2最速の基礎スピード型ポテンシャル戦。

●ハイペース戦
●基礎スピード型ポテンシャル戦
●前残り度[B]
●脚質[先行]

有酸素運動型のポテンシャル戦で良さが出たのは良いが、中山はスローペース戦の後半型ポテンシャル戦になりやすい。この函館記念は前半型の基礎スピード型ポテンシャル戦なのでタイプ的にはズレがある。
[前残り型]のトラックバイアスで先行脚質がプラスに働いた。前残りのトラックバイアス+基礎スピードで後続の脚が削がれたのも良かっただろう。この点は中山金杯の特徴に当てはまらないので注意したい。


②20'美浦S【中山(6日目)/芝1800(B)/稍】

1着(-0.0)/斤量(57.0)/上がり3F(34.6/3位)
4角位置:[先行](22.2%)
前残り度:[1-2着]22.2%[A]/[2-3着]29.6%[B]/[平均]25.9%[B+]
【LAP】1:48.7(+2.2/超スローペース)
12.8-11.9-11.9-12.8-12.1-12.1-11.8-11.4-11.9
(+0.7/-0.2/-0.2/+0.7/+0.0/+0.0/-0.3/-0.7/-0.2)
↑(スピードバイアス)

【スピードバイアス推移(SB)】
●前3F/中間/後3F(+0.1/+0.3/-0.4)
●前4F/L4L5/後3F(+0.3/+0.0/-0.4)

前半4F[12.8-11.9-11.9-12.8]
+2.2秒の超スローペース戦。
2F~3F地点が流れているが稍ハイバランス程度だし、2F地点はかなり遅い。
さらに言えばプレシャスエースがある程度離して刻んでいるし、+2.2秒の超スローペース戦なのに縦長の展開。基礎スピードは求められなかったと。

後半4F[12.1-11.8-11.4-11.9 ]
L5あたりからミドルバランスで加速してきているが、超ハイバランスになったのはL2地点の[11.4]。二段階加速に近い形ではあるかな。
ギアチェンジ型のトップスピード戦。

●スローペース戦
●ギアチェンジ型トップスピード戦
●前残り度[B+]
●脚質[先行]

スローペース戦で戦えたのは悪くないと思うし、ギアチェンジ型のトップスピード戦となればこの美浦Sが高評価に値する可能性は十分あると思う。
前残り度が[B+]と前有利な展開の中で、先行脚質を活かしたレースも中山金杯的にはハマる可能性があると思う。


★22'中山金杯について★

先行脚質と小回り巧者は魅力的。
57.5kgのトップハンデを弾き飛ばせるか。

トーセンスーリヤの力が発揮出来そうなのは、

●[前残り型]のトラックバイアス
●[先行]脚質

上記2点はまず明確にハマってほしいところ。
有酸素運動のポテンシャル戦では函館記念で圧倒しているが、これは前半型のポテンシャル戦だった。後続も脚を使い伸びきれない中、前目の競馬で圧倒した形。
中山金杯はポテンシャル戦と言っても、後半型のポテンシャル戦になりやすい。有酸素運動ではあるが、各馬が余力を残しながらどれだけバテずに有酸素運動を保持できるかといったレースになりやすい。こういった競馬はトーセンスーリヤの十八番にはなっていないし、これがどう影響するか。
トップハンデと後半型のポテンシャル戦は少し不安要素になってくるイメージがある。
ただしそれを補ってくれるのがトラックバイアス。中山金杯はCコースに変わって開幕週ということもあり、[内目][前目]がかなり有利になってきやすい。これを上手く活かせるかどうかが鍵かな。
内枠を引いてロスのない競馬が出来れば怖い存在ではあるかな。

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