21'エプソムC 各馬考察③アドマイヤビルゴ/牡4/56.0kg/岩田望来
★血統★
-----父-----
ディープインパクト
【日本型】
大系統:サンデー系
小系統:ディープ系
-----母父-----
Elusive City
【欧州型】
大系統:ネイティヴダンサー系
小系統:ミスプロ系
-----父母父-----
Alzao
【欧州型】
大系統:ノーザンダンサー系
小系統:リファール系
-----母母父-----
Rainbow Quest
【欧州型】
大系統:ナスルーラ系
小系統:レッドゴッド系
★レース分析★
※脚質の(数値)は、小さいほど前、大きいほど後ろの競馬。
※展開の(数値)は、小さいほど前残り、大きいほど前崩れ。
※LAPに表記している(数値)はバイアスを示す。
マイナスが大きいほど強いバイアスが掛かっていることを示す。
逆にプラスが大きいほど緩んだラップを示すことになる。
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①20'アンドロメダS【阪神(5日目)/芝2000(A)/良】
相対指数(98)/絶対指数(114)
1着(-0.1)/上がり3F(34.7/1位)
脚質:中団(53.3%)/展開:前残り(48.9%/弱)
一定型/総合型/準ポテンシャル戦
【LAP】1.58.8(-0.2/ミドルペース)
12.5-10.9-12.0-11.9-12.0-12.4-11.6-11.2-11.9-12.4
(+0.6/-1.0/+0.1/+0.0/+0.1/+0.5/-0.3/-0.7/+0.0/+0.5)
●前5F/L4L5/後3F(-0.0/+0.1/-0.0)
前5Fは59.3秒のややハイバランスで入り、後3Fは11.2-11.9-12.4と準ポテンシャル戦。
-0.2秒のミドルペース戦。前残り(弱)の展開で中団から差し切る競馬。基礎スピード面が問われた準ポテンシャル戦をクリアしてきたので、同タイプのレースになれば今回のメンツならば武器になると思う。先行力の高い馬が今回多いので、このアンドロメダSと近しいレースタイプになるんじゃないかなと予想はしている。雨の影響がなければ後半はもう少しトップスピード戦に寄って来る可能性はあると思うけど。
②21'日経新春杯【中京(6日目)/芝2200(A)/良】
相対指数(87)/絶対指数(103)
10着(+1.4)/上がり3F(36.8/12位)
脚質:先行(25.0%)/展開:前崩れ(55.7%/弱)
長脚型/後半持続型/準ポテンシャル戦
【LAP】2.11.8(+1.5/スローペース)
12.5-11.2-11.6-12.9-12.5-11.9-11.7-11.8-11.8-11.7-12.2
(+0.5/-0.8/-0.4/+0.9/+0.5/-0.1/-0.3/-0.2/-0.2/-0.3/+0.2)
●前5F/L4L5/後3F(+0.2/-0.2/-0.1)
大きく崩れた日経新春杯を少し考察してみる。
前5Fは60.7秒とややスローバランスで入り、後3Fは11.8-11.7-12.2と準ポテンシャル戦。
LAPバイアスを見てわかると思うが、ラスト6F地点から強いバイアスが掛かっており、長く良い脚を使う長脚戦になっている。これは前目で競馬をする馬にとっては結構キツイレースになるので、先行脚質だったアドマイヤビルゴは途中でスタミナ切れになってしまったと。展開も前崩れになっているし展開が向かなかったと見て良いだろう。ただ、エプソムCはこういうレースラップになりづらいので、あまり気にすることもないかな。
★21'エプソムCについて★
①のアンドロメダSではある程度の基礎スピードが問われたレースを中団で追走して差し切る競馬が出来ているので、こういう競馬になるなら好走してくる可能性は高いと思う。このレースで比較すると200mの距離短縮になるので、基礎スピード面はもう少し高いレベルで問われてくる可能性もあるが対応可能な範囲だと思う。
先行力はまぁまぁあるタイプだが、今回のメンツはより先行力の高い馬が揃っているのでポジションは中団あたりになってくると思う。このポジションであれば、アンドロメダSのような基礎スピードが問われた中での差しが利く競馬で良さを出せる可能性は高い。
準ポテンシャル戦ではアンドロメダSの実績が参考になりそうなので、あとは基礎スピードが問われた準トップスピード戦になった時にどうか…。これは実績がないので未知の部分になってくる。血統面を考察しながら考えたい。
父がディープインパクト(日本型ディープ系)
母父がElusive City(欧州型ミスプロ系)
母母父がRainbow Quest(欧州型レッドゴッド系)
ディープインパクト産駒はこのレースでもよく走るので良いでしょう。母系は欧州型血統なのでスタミナを強化しているタイプに見えるが、母父のElusive Cityに少し注目してみる。
欧州型なのでスタミナを強化しているパターンだと思っていると、裏に隠された秘密を見落としてしまう可能性がある。
Elusive Cityは欧州型の種牡馬と言えども、フランス競馬のモルニー賞(GⅠ)で勝利を収めているスプリンターということ。
なので、欧州型ミスプロ系ではあるが、スピードを強化しているタイプの母父馬である可能性を考えておきたい。
若葉Sはキメラヴェリテが単騎逃げで作った準ポテンシャル戦のラップにはなっているが、3番手追走で繰り出した上がり3Fは33.6秒と上がり最速。
ムーンライトHは前半5Fが63.3秒と超スローバランスなので鵜呑みには出来ないが、11.9-11.1-11.6と準トップスピード戦で勝ち切っている。
ある程度後半のトップスピードで良さを出せそうな雰囲気は醸し出している。
ディープインパクトにスタミナ血統を配合した単純な馬ではなく、しっかりとスピード面も強化されていると見た方が良いんじゃないかという説。
重馬場の大阪杯は単純に適正面や能力差があったと思うし、日経新春杯も脚質と展開が合っていなかったと。
まだ古馬混合重賞級ではトップスピード戦を経験していないし、ここで能力開花の可能性はあるはず。中団からの差しが利く展開で是非とも見てみたい一頭。
基礎スピードが問われた、準トップスピード戦でも準ポテンシャル戦でも戦えそうなタイプなのは非常に魅力的。
軸馬候補の一頭として挙がっても良い馬だと思うね。