21'新潟記念/各馬考察②トーセンスーリヤ/無料記事

★基礎データ★

馬齢:牡6
斤量:57.5kg
騎手:横山和生


★血統★

-----父-----
ローエングリン
【欧州(日本)型】
大系統:ノーザンダンサー系
小系統:サドラーズウェルズ系
適距離:芝1600m~芝2200m
適性国:日本,フランス

-----父母父-----
Garde Royale
【欧州型】
大系統:ナスルーラ系
小系統:ネヴァーベンド系
適距離:芝2400m
適性国:フランス

-----母父-----
デュランダル
【日本型】
大系統:サンデー系
小系統:Pサンデー系
適距離:芝1200m~芝1600m
適性国:日本

-----母母父-----
ステートリードン
【欧州型】
大系統:ノーザンダンサー系
小系統:ヌレイエフ系
適距離:芝1600m~芝2000m
適性国:アイルランド,アメリカ


★レース分析★
※4角位置の(数値)は、小さいほど前、大きいほど後ろの競馬。
※展開の(数値)は、小さいほど前残り、大きいほど前崩れ。

※LAPに表記している(数値)はバイアスを示す。
マイナスが大きいほど強いバイアスが掛かっていることを示す。
逆にプラスが大きいほど緩んだラップを示すことになる。


①21'函館記念【函館(6日目)/芝2000(A)/良】

1着(-0.5)/斤量(56.0)/上がり3F(35.5/5位)
4角位置:(12.5%)/前残り度(37.0%)
【LAP】1:58.7(-1.7/ハイペース)
12.6-10.3-11.5-11.8-12.3-12.0-12.2-12.3-11.6-12.1
(+0.7/-1.6/-0.4/-0.1/+0.4/+0.1/+0.3/+0.4/-0.3/+0.2)
   基礎スピード値(BS)=11.7(C)
トップスピード最高値(TS)=12.1(D)
トップスピード持続値(SS)=12.0(C)
●前5F/L4L5/後3F(-0.2/+0.2/+0.1)
●前3F/中間/後3F(-0.4/+0.2/+0.1)
●前5F平均-L4L5平均-後3F平均=[11.7-12.1-12.0]
【前半型持久戦】

21'函館記念で求められた数値が上。
新潟記念で求められる平均値が下。

[BS]:[TS]:[SS]
[11.7(C)]:[11.6(C)]:[12.0(C)]
[11.9(C)]:[10.9(A)]:[11.5(B)]

まず【基礎スピード(BS)】【トップスピードの質(TS)】【持続力(SS)】のバランスに関して見てみよう。
やはり気になるのは【トップスピードの質】が問われていないところ。まぁ【基礎スピード】がそれなりに問われているし、函館洋芝2000mというタフ馬場の理由もあるだろう。
【持続力】に関しても【トップスピードの質を維持する持続力】ではなく、【持久力】の求められた【ポテンシャル戦】になっていると。
この情報から新潟記念に求められる能力とは著しくズレているので参考にはしづらい。
重馬場以上のタフ馬場が現れた時には参考にしたいところかな。

[前平均-L4L5平均-後3F平均]
[11.7(C)-12.1(D)-12.0(C)]
[11.9(C)-12.1(D)-11.5(B)]

前後半のバランスに関して見てみよう。
21'函館記念は【後3F平均】の数値が遅く【持久力】が問われている。
新潟記念は[L4L5]が函館記念と同水準だが、これは息を入れるために遅くなっているだけであり、【後3F平均】の数値は高めに求められ【瞬間のキレ味】が求められる。

基本的にこの函館記念は、新潟記念の参考レースにはなりづらいことがわかるだろう。

斤量に関しても56.0kg→57.5kgと重くなってくるので注意が必要。


②20'新潟大賞典【新潟(2日目)/芝2000(B)/良】

1着(-0.2)/斤量(54.0)/上がり3F(35.0/3位)
4角位置:(25.0%)/前残り度(23.4%)
【LAP】1:58.6(+0.8/稍スローペース)
12.4-11.0-11.7-12.1-12.5-12.0-11.5-11.2-11.4-12.8
(+0.5/-0.9/-0.2/+0.2/+0.6/+0.1/-0.4/-0.7/-0.5/+0.9)
   基礎スピード値(BS)=11.9(C)
トップスピード最高値(TS)=11.2(A)
トップスピード持続値(SS)=11.8(C)
●前5F/L4L5/後3F(+0.1/-0.1/-0.1)
●前3F/中間/後3F(-0.2/+0.2/-0.1)
●前5F平均-L4L5平均-後3F平均=[11.9-11.8-11.8]
【後半型長脚戦】

20'新潟大賞典で求められた数値が上。
新潟記念で求められる平均値が下。

[BS]:[TS]:[SS]
[11.9(C)]:[11.2(A)]:[11.8(C)]
[11.9(C)]:[10.9(A)]:[11.5(B)]

まず【基礎スピード(BS)】【トップスピードの質(TS)】【持続力(SS)】のバランスに関して見てみよう。
気になるのは【トップスピードの持続力】が問われていないところ。この理由を見てみる。
新潟記念というのは、最速地点がL2になることがほとんどで、仕掛けが早くなることがほとんどないので、L1が急激に落ちるということはない。
一方、この新潟大賞典は最速がL3地点と仕掛けが早い。ゆえに仕掛けの遅い新潟記念よりも、必然とL1は急激に落ちてしまい【後3Fの平均値】が落ちてしまうという理屈だ。

レースタイプとしても【長脚戦】に分類されるし、新潟記念で求められる【後半の要素】が少し異質な感じがするね。

[前平均-L4L5平均-後3F平均]
[11.9(C)-11.8(C)-11.8(C)]
[11.9(C)-12.1(D)-11.5(B)]

前後半のバランスに関して見てみよう。
20'新潟大賞典は仕掛けが早くなることによって、L1が急激に落ちたと記述したが、L1が急激に落ちる理由には前後半のバランスも深く関係している。
上記を見てわかるように11.9-11.8-11.8と、息の入らない淡々としたレースラップが続いたというのもその一因になっている。やはり平均的に[12.0]を切り続けるような淡々としたレース展開は、2000m戦では結構なスタミナが問われてくるので、L1はスタミナ切れが起こってしまうと。

21'新潟大賞典は淡々としたタイトなラップを刻みながらも、後半の【長脚力】が必要であったことに対し、新潟記念はギアの上げ下げが重要な【一脚戦】になりやすい。

こちらのレースも新潟記念で求められる能力とやや乖離があるので、素直に参考にはしづらいかな。
同じ新潟2000m(外回り)ではあるので、要注意といったところ。

斤量に関しても54.0kg→57.5kgと重くなってくるので注意が必要。


★21'新潟記念について★

先行力があり、テンの速さも平均よりも速いタイプなので、逃げ~先行での競馬を想定しておきたい。

まず一番不安なのは斤量だね。57.5kgはかなり重いと思うのでマイナスファクターにはなってくる。
美浦Sを斤量57.0kgで勝ち切っているのにはやや注目しておきたい。この美浦Sは【瞬発戦】だったので、【瞬発戦】のレースタイプが想定に入ってくれば、やや抑えておくべき馬かなとは思う。
【瞬発戦】でも戦えるタイプの馬ではあるし、総合力は高い馬なのだが、
本質的には【高速馬場】の中、淡々なラップを刻む【長脚戦】や、
ポテンシャル力が問われる【持久戦】向きの馬ではあると思う。

【一脚戦】想定ではどうなのか、ということになってくるが、
新潟記念に参考になりそうなのが、[18'近江特別]や[20'宝塚記念]になる。
近江特別では53.0kgで4着と負けているし、宝塚記念は58.0kgを背負い惨敗。
良馬場の新潟記念では不安の方が大きいタイプだと個人的には判断している。

雨が降ってタフ馬場が登場してくれば、【持久戦】になってくる可能性が十分ある。
こうなれば侮れないだろう。

現在二番人気として推されているが、個人的にはかなり危険だと思っている。
雨が降れば▲~△で抑えておきたい感じはするものの、どちらかと言えば消極的に馬券に組み込みたいタイプ。


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