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23'フェアリーS/各馬考察①エナジーチャイム

★基本データ+血統★

★ラップ&バイアス★

★脚質★

★過去レース評価★

京王杯2歳Sについて。
追切評価「B」
馬場コンディションは、良表記の高速馬場(超高速寄り)。
開催10日目、Bコース3日目。
3角,4角「11.6-11.8-(11.2)」
直線「(11.2)-11.5-11.8」
5枠9番からスタートは煽り気味に出遅れて後方からの競馬。
ミドルペースの縦長展開で後方からの競馬なので、前半の展開面で見ると結構厳しい立ち回り。
後半は「11.6-11.8-11.2-11.5-11.8」
スプリント戦寄りなので3角~4角で求められたスピードはまぁまぁ速いが3~4角地点は減速ラップ。東京コースはコーナーが緩いし、内の立ち回りのアドバンテージは大きくなかったと見ている。
L3最速で11.2秒なので直線の序盤は無酸素運動戦でトップスピードが求められているが、トップスピードの質が求められたのは瞬間的。直線の途中からは有酸素運動戦に切り替わっているのでポテンシャル面も求められている。
8着と敗れてしまったレースだが、出遅れは結構痛かったと思う。ミドルペースで縦長だと前も極端に潰れにくいし、ラップ面で見てもL1は11.8と落ち切っていないので、後方からの競馬ではなかなか難しいものがある。
3角~4角の立ち回りも内のアドバンテージが大きくないので、後方内目から競馬をしたエナジーチャイムにとっては、外を回した馬に対して明確なアドバンテージを取ることが出来なかったのも展開面としては痛かったように思う。
スタートから崩れてしまったレースではあるので、なんとも評価しづらいレースではあるが、「出遅れ」に関しては今後心配になってくる要素になる。

新馬戦について。
馬場コンディションは、良表記の高速馬場。
開催5日目、Aコース5日目。
3角,4角「12.4-12.3」
直線「11.4-11.0-11.3」
2枠4番から好スタートを決めて、強めに促しながらハナに立つ。
後半1000mは「12.4-12.3-11.4-11.0-11.3」
3角~4角で求められたスピードはかなり緩いし、コーナーで加速ラップが求められたというほどでもない。新潟コースなのでカーブはキツめだが内のアドバンテージが高く発生したとは言えない。
レースタイプとしては「スローペース瞬発型の無酸素運動戦」と言って良いだろう。トップスピードの質は求められているが、L2最速11.0なので仕掛けは遅めのタイプ。
超スローペース戦で縦長のレースなので、後方の馬にとってはノーチャンスだったと思う。仕掛けも遅いレースなのでなおさら。そういう意味でエナジーチャイムは逃げの展開利があったし競馬はしやすかったかなと思う。一方、前目で競馬をした馬が崩れているし、レースレベル自体があまり高くない可能性があるというのが第一感。結果としてエナジーチャイムとショウナンアレクサが突き抜けたワンツーフィニッシュの形だが、この2頭がどの程度のレベルにあるかが今後のポイントになるだろう。
ショウナンアレクサは未勝利戦をすぐに勝ちぬけたが、紫菊賞やデイリー杯2歳Sではパッとしていないのは気になるね。

★今回のフェアリーSについて★

某サイトで一番人気なので取り上げたが、個人的には扱いづらい一頭だなというところ。
まず前走で出遅れてしまったのは明確な不安材料になる。やはり直線の短い中山コースで出遅れるとなると致命的なディスアドバンテージを背負うことになる可能性は高いからね。他馬との能力差が明確に開いていると感じることが出来るならば、それなりに目を瞑ることも出来るだろうが…。
あとはレースタイプかな。京王杯2歳Sは最後の直線、ポテンシャル面も求められた中でジリジリと伸びてきたので侮れないところはあるが、トップスピード面を求められない明確な有酸素運動戦に切り替わった時にどれだけ戦えるか。2歳戦や3歳戦はレースタイプの合致というのも勿論大事だが「成長力」が結構左右されるので、有酸素運動戦でいきなり化ける、というのは高望みしすぎな気もしている。
個人的に軸馬には選べなさそうな一頭。

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