22'中山記念/各馬考察⑤コントラチェック

★基礎データ★

馬齢:牝6
斤量:54.0kg
騎手:丸山元気

★血統★

-------父-------
ディープインパクト
【日本型】
大系統:サンデー系
小系統:ディープ系

-----父母父-----
Alzao
【欧州型】
大系統:ノーザンダンサー系
小系統:リファール系

------母父------
Halling
【欧州型】
大系統:ネイティヴダンサー系
小系統:ネイティヴダンサー系

-----母母父-----
Fairy King
【欧州型】
大系統:ノーザンダンサー系
小系統:ノーザンダンサー系

----------------

★レース分析★
※4角位置の(数値)は、小さいほど前、大きいほど後ろの競馬。
※前残り度の(数値)は、小さいほど前残り、大きいほど前崩れ。
※【スピードバイアス】は、マイナスが大きいほど、相対的に速いラップを刻んでいることを示す(基準:走破時計)。
逆にプラスが大きいほど緩んだラップを刻んでいることになる。


①19'ターコイズS【中山(5日目)/芝1600m・外(A)】

1着(-0.3)/斤量(54.0)/馬体重:466kg(+2kg)
前半3F-上がり3F[33.9-34.9]
3角位置:①[先頭](6.3%)
4角位置:①[先頭](6.3%)

馬場:良[-12]高速馬場
【LAP】1:32.2(-1.4/ハイペース)
12.4-10.5-11.0-11.5-11.9-11.8-11.1-12.0 
(+0.9/-1.0/-0.5/-0.0/+0.4/+0.3/-0.4/+0.5)
↑(スピードバイアス)
前3F[33.9秒(-0.2)]
前4F[45.4秒(-0.2)]
前5F[57.3秒(-0.1)]
後3F[34.9秒(+0.1)]
前残り度(3角):31.3%[B]
前残り度(4角):10.4%[A]

前半は、前4F[45.4秒]を稍ハイバランス(-0.2)で刻んでおり、高速型の基礎スピード戦に持ち込んだコントラチェック。
単騎逃げではなく、レース全体でペースが上がっている。

後半は、[11.9-11.8-11.1-12.0]と、L4地点で大きく緩んでいて、L4-L3地点で息を入れる形。
高速馬場の恩恵もあり[11.9-11.8]程度でも息を入れるには十分。ゆえにL2地点で[11.1]と速い加速を可能としている。
息を入れ切ったコントラチェックは再度L2で加速して後続を離し-0.3秒差をつけた形。

中山の外回りコースでL4-L3地点が緩んだことも有り、捲りが利きやすいレースではあったと思う。
実際、2着馬のエスポワールは3角で⑥番手から、4角で②番手に。3着馬のシゲルピンクダイヤは3角で⑧番手から、4角で②番手に捲っている。この捲りが利きやすい中で逃げ切ったのはかなり強いレースだったと見て良いだろう。
今回は距離が延びる代わりに、内回りに変わることでコーナーが急になる為、先行馬有利になるコース設定になるのはプラスだと思う。展開面で見れば中山内回りコースの方が良いタイプだと思う。
今回はコントラチェック、トーラスジェミニ、パンサラッサで先団を形成する可能性が高いと思っていて、2番手集団とはある程度離れた位置で展開すると思う。そうなれば道中で息を入れるタイミングはあると思うし、2番手集団との差をアドバンテージとして活かすことが出来るんじゃないかな。パンサラッサは高速馬場タイプの馬ではないと思っているので、息を入れて先団から出し抜けるのはこのコントラチェックが可能性として一番高いと思う。トーラスジェミニは中弛みを入れてから再加速をするようなギアチェンジの上げ下げをマイル戦でこなす適性はそんなに高くないと思う。どちらかと言えば息を入れないで押し切りたいタイプだと思うので、息を入れて出し抜くような展開では弾けないんじゃないかな。


②21'京成杯AH【中山(2日目)/芝1600m(B)】

2着(+0.0)/斤量(55.5)/馬体重:480kg(+0kg)
前半3F-上がり3F[34.6-35.2]
3角位置:①[先頭](6.3%)
4角位置:①[先頭](6.3%)
前残り度(3角):39.6%[C]
前残り度(4角):39.6%[C]

馬場:良[-17]超高速馬場
【LAP】1:32.0(-0.8/稍ハイペース)
12.3-11.2-11.1-11.0-11.2-11.4-11.4-12.4 
(+0.8/-0.3/-0.4/-0.5/-0.3/-0.1/-0.1/+0.9)
↑(スピードバイアス)
前3F[34.6秒(+0.0)]
前4F[45.6秒(-0.1)]
前5F[56.8秒(-0.1)]
後3F[35.2秒(+0.2)]

前半は、前4F[45.6秒]をミドルバランス(-0.1)で刻んでおり、高速型の基礎スピード戦に持ち込んだコントラチェック。
単騎逃げではないが、縦長の展開で進んだ形。

後半は、[11.2-11.4-11.4-12.4]と、道中は息の入らない形でスプリント性質強めのマイル戦になっている。
超高速馬場ということもあり、序盤から終盤まで速いラップを刻み続けるレース。息も入らないので前目の馬にとってはかなり厳しい展開。実際に1着馬のカテドラルは中団差しで、3着のグレナディアガーズも中団差しと、前崩れの展開だからね。しかしコントラチェックは逃げ粘りで、タイム差なしの2着と強い競馬をした。
①のターコイズSでも説明した通り、高速型の基礎スピード戦ではかなり強いタイプだと思う。
1800m戦でスプリント性質強めの競馬になってしまうと距離が長いと思うが、流石にどこかで息は入るだろうね。
今回の中山記念は、この京成杯AHよりは①のターコイズSに近い競馬になると思うし、①と②で比較すれば①の方がコントラチェックにとっては合うと思うから楽しみな面が強くなるね。


③21'フラワーC【中山(7日目)/芝1800m(A)】

1着(-0.4)/斤量(54.0)/馬体重:466kg(+0kg)
前半3F-上がり3F[36.6-34.9]
3角位置:①[先頭](7.7%)
4角位置:①[先頭](7.7%)
前残り度(3角):23.1%[A]
前残り度(4角):20.5%[A]

馬場:良[-8]稍高速馬場
【LAP】1:47.4(+1.8/スローペース)
12.7-11.9-12.0-12.1-11.8-12.0-11.8-11.2-11.9  
(+0.8/-0.0/+0.1/+0.2/-0.1/+0.1/-0.1/-0.7/-0.0)
↑(スピードバイアス)
前3F[36.6秒(+0.3)]
前4F[48.7秒(+0.2)]
前5F[60.5秒(+0.2)]
後3F[34.9秒(-0.3)]

前半は、前4F[48.7秒]を稍スローバランス(+0.2)で刻んでおり、後傾戦に持ち込んだコントラチェック。
序盤は激しい先行争いもなくテンは遅くなったが、その後の緩みも小さく淡々とした運びになっている。

後半は、[12.0-11.8-11.2-11.9]と、道中は淡々と息の入らない形だが、序盤が遅かった分だけあって、L2で[11.2]のラップを出せるだけの余力はあったと。
スローペース戦ではあるが、同舞台の中山1800m戦を弾けることが出来たのは好印象。とりあえずこのレースで中山内回りのコーナリング性能はクリアしていると見て良いだろう。
あとは前半のペースを上げて、道中で息を入れる形で1800m戦が持つかどうかというところになってくるんじゃないかな。
とにかく高速馬場の中山コース(特に1600~1800m戦)は、コントラチェックにとってかなり良い舞台だろう。


★22'中山記念について★

高速馬場の中山巧者。
中山1800m戦は、フラワーCで圧勝という戦歴も。
藤沢和雄調教師に、嬉しいプレゼントを添えることが出来るか。

距離適性は1600mがベストだと思うが、1800mは条件さえ合えば…。
コーナリング性能を高く求められる小回り、かつ高速馬場なら対応可能だと思う。

基礎スピードが高い馬なので、よほどのことがない限りは逃げ~先行の競馬になるだろう。
パンサラッサは前走が2500m戦のため、行き脚がつかない可能性も有り、枠順次第では楽にハナを取れる可能性もあると思っている。
トーラスジェミニよりも速いタイプだし、トーラスジェミニは逃げに拘らず先行策でも良いタイプだから、無暗に競って来ることはないんじゃないかな。

馬場に関しては、高速馬場向きの馬なので、開幕週かつ雨の降っていない今の中山コースは抜群に合うと思う。
高速馬場なら道中である程度の息さえ入れば、しっかりと速いラップで再加速するギアチェンジは持ち合わせている器用なタイプ。

コーナリング性能も高いタイプ。
フラワーCではスローの1800m戦で強い競馬だった。ペースが上がった時に距離1800mが保つかどうかは若干の不安ではあるが、道中に息さえ入れば個人的には問題ないと思っている。


課題は大きく1つ。
①距離1800mが合わない(長い)可能性。

良さそうなポイントは3つ。
①高速馬場になる可能性。
②コーナリング性能で優位に立つ可能性。
③前目で競馬が出来る可能性。

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