21'京都記念 各馬考察①ワグネリアン/牡6/57.0kg/武豊

★度数
・阪神芝2200m(0-0-0-1)
・芝2200m(0-0-0-1)
・阪神芝(2-0-1-2)
・騎手 武豊(初騎乗)


★レースタイプ評価
①19'大阪杯(阪神芝2000良)3着(+0.1)
時計指数 96(D+)/非時計指数 127(B)
後半TS(2F-L4-L3)戦/消耗度L1(B+)/脚質:差し(7-7-8-8)
【LAP】2.01.0(+1.6/スロー)
12.6-11.1-12.7-12.7-12.2-12.4-11.8-11.4-11.6-12.5

時計指数はD+、非時計指数はB。G1クラスとしてはちょっと平凡かな。
良馬場表記のスローペース戦で2.01.0秒。
後半トップスピード戦。
仕掛けはL4から11.8-11.4-11.6-12.5のL3最速戦。
L1は12.5秒でまぁまぁ落としている。
前半要素は大きく問われていない。
L3~L2の要素が結構強く出ているレースで、L3最速ということもあり、トップスピード持続力戦と思って良いかな。最速11.4秒なのでトップスピードの質はそこまで大きく問われていない。


②18'東京優駿(東京芝2400良)1着(-0.1)
時計指数 92(E)/非時計指数 134(A+)
後半TS(2F-L5-L3)戦/消耗度L1(B)/脚質:先行(4-5-6-4)
【LAP】2.23.6(+2.5/超スロー)
12.7-11.0-12.3-12.4-12.4-12.3-12.2-12.0-11.7-11.2-11.2-12.2

時計指数はE、非時計指数はA+。時計はちょっと不満だが、大外枠からの先行策を勝ち切ったという、パフォーマンスとしては良かったね。
良馬場表記のミドルペース戦で2.23.6秒。
後半トップスピード戦。
前半要素はほとんど問われていないが、緩んだ中でもタイトな流れだったかな。高速馬場の影響もあるだろう。
仕掛けはL5で12.0-11.7-11.2-11.2-12.2のL3最速戦。
L1は12.2秒とやや落ちた。
このレースもL3~L2の要素が結構強く出ているレースで、トップスピード持続力戦。レースタイプとしては大阪杯と似ているのがわかると思う。


③20'宝塚記念(阪神芝2200稍)13着(+3.3)
時計指数 66(E)/非時計指数 113(E)
総合PT(3F-L3-L3)戦/消耗度L1(B)/脚質:先行(2-2-2-2)
【LAP】2.13.5(-1.1/稍ハイ)
12.3-10.9-11.4-12.7-12.7-12.4-12.4-12.4-11.9-12.1-12.3

時計指数はE、非時計指数はE。適正、展開全て噛み合っていないので仕方ないかな。
稍重馬場表記の稍ハイペース戦で2.13.5秒。
総合ポテンシャル戦。
前半要素は2~3Fで10.9-11.4とかなり厳しく流れている。
仕掛けはL3で11.9-12.1-12.3のL3最速戦。
L1は12.3秒とやや落ちた。
このレースは前半2~3Fが集中して速いペースを踏んでいるので、前半ポテンシャル戦だね。稍ハイペースの割に時計も掛かっているので、稍重表記ということもあるようにパワーも要る馬場だったと。
先行策を取っていたこともあるし、ワグネリアンとしてはかなり厳しい流れだったと。
さらに言えばトップスピード持続力戦で良さを出してきているように、高速馬場の方が向いているし馬場も合ってなかったと。条件が全然合わなかった。


★21'京都記念について
前走の宝塚記念は条件が全く合っていなかったので仕方ない。
今回は阪神2200mでの開催なのだが、前半要素が問われやすく、ロンスパ戦になりやすいコース形状は、トップスピード持続力戦タイプのワグネリアンにとってはちょっと向いていないと思う。
だが開幕週というのはプラス材料になるし、ここに高速馬場というファクターと、ペースが落ち着くというファクターが重なれば、一気に展開は向いてくるかな。今回は小頭数だし逃げ馬がダンビュライトやジナンボーあたりになると思うので、コース適正は微妙だけど展開が味方するというパターンは十分。
タイトな流れにはなってほしくないし、道中の緩みは大きい中での先行策が一番良いだろう。タイトな流れになるならば中団差しという脚質になってどこまで…という感じだが、パフォーマンスは一段落ちるだろうし、こうなると相手次第という感じかな。
33週の術後長期休み明け初戦はちょっと引っかかるところはあるし、武豊騎手の初騎乗ということもあり、未知数な面は結構ある。
展開次第では勝ち切っても驚けないし、ちょっと評価が難しい馬ではある。