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23'日経新春杯/各馬考察④ヤマニンゼスト

★基本データ+血統★

★ラップ&バイアス★

★脚質★

★過去レース評価★

●22'神戸新聞杯

馬場コンディションは、良表記の高速馬場(超高速寄り)。
開催7日目、Bコース2日目。
追切評価「A」

1角,2角「(11.4)-12.6-(12.7)」
序盤から激しい先行争いでハイペースになっている。1角の入りでもペースが落ち切らず「前・外」の立ち回りはロスが大きい。2角に入るまでにペースが落ち着いた形になっている。1角の立ち回りは結構重要なポイントになっている。

3角,4角「(12.3)-11.6-11.4」
3角~4角は求められたスピードも速いし明確な加速ラップになっているのでロングスプリント型の競馬。ゆえに内の立ち回りのアドバンテージはかなり大きい。
1角の立ち回りも重要なポイントと考えると、内の立ち回りが超有利であると。

直線「11.2-12.1」
直線はトップスピードの質が求められていて無酸素運動戦。L1は結構落としているので後ろからでも脚を出し切りやすいラップにはなっている。
レースタイプとしては「ロングスプリント型の無酸素運動戦」といったところ。

レース全体で見ると内の立ち回りが圧倒的に有利。ワンツーフィニッシュのジャスティンパレスとヤマニンゼストは最内の立ち回りで展開的にフィットしている。ボルドグフーシュも1角の入りは内の立ち回りで、3角~4角は外を回して馬券圏内に来ていることを考えると強い競馬。後に菊花賞や有馬記念で好走するぐらいなのでレベルの高さはここで伺える。
余談になってしまったが、ヤマニンゼストにとっては展開はフィットしたレースだと言って良い。序盤はハイペースで前目の馬の脚がそれなりに削がれたのも良かった。
ロングスプリント型の無酸素運動戦で戦えたしコーナリング性能も高いので、高速馬場以上での中京コースというのはヤマニンゼストにとっては良い舞台になるだろう。後ろからの競馬になりやすいタイプなので序盤はハイペースで中弛みが起こって欲しいタイプではあるね。

★今回の日経新春杯について★

1勝クラスで0.4秒差をつけて勝ち上がったレースの考察をしようと思ったが、レースレベルが低いことと斤量が51.0kgと軽斤量であったことを考えて参考にしづらいと判断。神戸新聞杯を基準に考察することとする。
前走の菊花賞については距離が長かったということで適性外と判断しておく。上位3頭が突き抜けて強かったレースでもあるしね。

神戸新聞杯のように「ロングスプリント型の無酸素運動戦」というのは合っていると思うので、高速馬場でインからの強襲という競馬が一つの武器になると思う。ただし縦のポジショニングが甘い馬なのでL1のラップは出来るだけ落ちてほしいね。序盤でハイペースで流れて前の脚が削がれるような形になり、中弛みが発生して先団との差を縮めていくような展開は欲しいところ。週末に雨が降りそうなので、そうなるとこの展開は望みづらいかな。

懸念材料としては雨が降って「強めの有酸素運動戦」が求められた時。後ろからタフ馬場に脚を取られずにポテンシャルを引き出してこれるかだろう。神戸新聞杯ではL1でポテンシャルが求められたところで伸びて来ているし、血統的にもシンボリクリスエス産駒なので父系は欧州型のロベルト系+母系にサドラーズウェルズ系を持っているので、未知数なと部分ではあるが少し期待は持てそうなところはある。
あまりに後ろからの競馬だと、ダラダラと有酸素運動戦が続いてしまうパターンは伸びてこないイメージは湧くね。有酸素運動戦でもしっかりL1が落ちてほしいところ。ただし今回のメンバーだと「中団」からの競馬が出来るのでは、というところに希望を持っている。中団ぐらいでのポジションが取れるならダラダラとした有酸素運動戦でも馬券圏内なら届くパターンはありそうだし、このあたりをどう考えるかだね。
イン強襲が出来るタイプだが雨が降って内が伸びないパターンに陥ると厳しいものはあるし、外捲りの競馬になった時にどこまでパフォーマンスを下げずに走ってこれるかという課題も残る。
いつもよりポジションを上げて走れそうなところは魅力的なので、扱いの難しい馬ではあるなぁ…というところ。

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