22'フェブラリーS/各馬考察③ソリストサンダー


★基礎データ★

馬齢:牡7
斤量:57.0kg
騎手:戸崎圭太

★血統★

-------父-------
トビーズコーナー
【米国型】
大系統:ノーザンダンサー系
小系統:ダンチヒ系

-----父母父-----
Mister Frisky
【米国型】
大系統:マイナー系
小系統:ダマスカス系

------母父------
スペシャルウィーク
【日本型】
大系統:サンデー系
小系統:Tサンデー系

-----母母父-----
ブライアンズタイム
【欧州型】
大系統:ターントゥ系
小系統:ロベルト系

----------------

★レース分析★
※4角位置の(数値)は、小さいほど前、大きいほど後ろの競馬。
※前残り度の(数値)は、小さいほど前残り、大きいほど前崩れ。
※【スピードバイアス】は、マイナスが大きいほど、相対的に速いラップを刻んでいることを示す(基準:走破時計)。
逆にプラスが大きいほど緩んだラップを刻んでいることになる。


①21'武蔵野S【東京(2日目)/ダ1600】

1着(-0.2)/斤量(56.0)
前半3F-上がり3F[35.2-36.0]
3角位置:7[好位](43.8%)
4角位置:7[好位](43.8%)
前残り度(3角):56.3%[D]
前残り度(4角):52.1%[D]
馬場:稍重[-9]稍高速馬場

【LAP】1:35.0(-2.0/超ハイペース)
12.2-10.6-11.6-12.1-12.0-11.9-11.7-12.9
(+0.3/-1.3/-0.3/+0.2/+0.1/+0.0/-0.2/+1.0)
↑(スピードバイアス)

後半のラップは[12.0-11.9-11.7-12.9]となっていて、L2は最速[11.7]と加速バイアスで、後半の要素も求められた一戦。
中盤は少し息が入りL2で少し加速が出来る程度。
稍高速馬場の中、中弛みも大きくなく終始淡々とした速い流れを刻み、最後のL1でラップを大きく落とす展開。
レース全体としては、終始速いラップを刻み、前半要素も後半要素も求められながら、最後の1ハロンでどれだけ踏ん張れるかの勝負だったと。
前4Fは[46.5秒]となっていて、基礎スピードはある程度求められている。
稍高速馬場の中で[46.5秒]というのは、相対的に見るとかなり速いペースというほどでもない。ただ、ある程度の基礎スピードが求められた中でも、中弛みも小さく終始淡々と速いラップを刻んだことにより-2.0秒の超ハイペース戦となった。
基礎スピードが求められた中で、中弛みもなく、直線の長い稍高速ダートということで差し馬にとっては展開が向いたレースになっている。
[好位差し]のワンツーフィニッシュで決まっており、3着はオメガレンボーの追込が来ていることを見ても、先行勢には厳しいレースだったと。
ソリストサンダー自身は展開の恩恵を受けた一頭だと思って良いと思う。


②20'武蔵野S【東京(3日目)/ダ1600】

2着(+0.1)/斤量(56.0)
前3F-後3F[35.5-35.6]
3角位置:10[中団](62.5%)
4角位置:10[中団](62.5%)
前残り度(3角):62.5%[E]
前残り度(4角):58.3%[D]
馬場:良[-6]稍高速馬場

【LAP】1:35.0(-2.8/超ハイペース)
12.2-10.8-11.2-11.9-12.5-12.0-12.1-12.3
(+0.3/-1.1/-0.7/+0.0/+0.6/+0.1/+0.2/+0.4)
↑(スピードバイアス)

後半のラップは[12.5-12.0-12.1-12.3 ]となっていて、後半は完全な減速バイアスになっている。消耗戦と持久戦の間ぐらいのレースとみておきたい。
前4Fは[46.1秒]となっていて、基礎スピードは高いレベルで求められている。後半は完全な減速バイアスの超ハイペース戦に繋がる基礎スピード型の競馬となった。
基礎スピードが高く求められた中での減速戦で、直線の長い稍高速ダートということで、先行勢には厳しく、差し馬にとっては展開が向いたレース。
サンライズノヴァの追込が決まり、ソリストサンダーは[中団差し]、エアスピネルは[好位差し]という結果になった。


★22'フェブラリーSについて★

東京マイルが得意なソリストサンダーと戸崎圭太騎手の名コンビ。
初のGⅠタイトル獲得を目指して、昨年のリベンジに闘志を燃やす。

距離適性は、1600m~1700mに良績が集中しているので、マイルは適性の範囲内。
2走前は同舞台の武蔵野Sで勝ち切っているし、その前の年は0.1秒差の2着と東京マイルの適性は見せている。
いずれの武蔵野Sも稍高速ダートでの好走だったので、標準馬場よりは水分を含んだ高速ダートに近い方が良いタイプだろう。

昨年のフェブラリーSは、標準馬場が響いたこともあると思うが、状態面が良くなかったんじゃないかな。馬体重が494kgと+8kgで登場してきており、太目残りだったんじゃないかな。490kg台というのは後にも先にもこのフェブラリーSのみだからね。さらに言えば次走のかしわ記念では-12kgと馬体を絞ってタイム差なしの2着と好走しているからね。

前走の根岸Sはやはり距離不足だと思う。1400mだけで見れば下級条件でも成績が悪いしね。
あとは標準馬場というのも距離不足に重なって良くない条件だったと思う。

東京マイルは条件的にマッチすると思うし、水分の含んだ高速ダートになってくればベストだと思う。
あとはペースバランスかな。-2.0秒以上の超ハイペース戦で良さが出ているように、前が崩れてきてこその馬だと思う。
ミドルペース前後で落ち着いてしまい、前目の馬が崩れてこないと良さが出ないパターンはあるかもしれないね。

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