24'桜花賞/エトヴプレ

★基本データ★

★過去LAPデータ★

★考察★

●24'フィリーズレビュー（１着：-0.1秒差）

前走のフィリーズレビューの振り返り。
馬場は稍高速の良馬場。
ペースバランスは-1.3秒のハイペース戦。
「前2F=22.7秒」最序盤：ミドルバランス。
「前3F=33.8秒」　前半：ハイバランス。
エトヴプレ（前3F-後3F)「33.8-35.1」

エトヴプレは④番枠からまずまずのスタート。
藤岡佑介騎手のコメントにもあるように、逃げつもりは無かったようで、二の脚が速く押し出される形でハナへ。「前2F=22.7秒」と最序盤はミドルバランス。
エトヴプレの位置で「前3F=33.8」のハイバランス。
前2Fがミドルバランスの上に、内枠スタートで無理なく進めているので、最序盤の入り方としてはかなり良かったと思う。
前半で見るとハイバランスにシフトするレースで、道中は淡々とした流れでタイトなラップ。息の入らない展開で最速地点もＬ３と仕掛けが早く、先行勢からバテる馬も出てくる展開になった。
エトヴプレはマイペースで進みながら直線へ。２着のコラソンビートに差を縮めさせず、そのまま「３／４馬身」をつけて逃げ切った。

追切評価は「Ａ」。直線で軽めに追われて徐々に加速。ピッチ走法で動きに鋭さもあって良かったと思う。
馬体重-4kg。今回は２人引きで、いつもよりも入れ込み気味。当日の状態面はそこまで良かったとは思わないが、追切は結構良かったし距離1400mのスプリント戦で何とか持ちこたえた、というところかな。

「高速タイプの基礎スピード型」というスプリント戦。枠も良かったし最序盤のペースがでそこまで上がらなかったことも勝因の一つだと思う。
それでも直線ではコラソンビートに差を縮めさせなかったし良いレースだったと思う。

★展望★

◆コース適性
阪神1600m「0-0-0-0」
阪神（外）「0-0-0-0」
阪神（内）「2-0-0-0」
1600m「0-0-0-0」
右回り「3-2-0-0」
左回り「0-0-0-1」

◆馬場適性
金曜日の不良馬場からの回復が早かったし、それでいて土曜日も日曜日もそれなりに時計が出たので、路盤自体は硬めに設定されているはず。
雨の影響が少なければ稍高速～高速馬場が登場してくると思う。
週末に雨模様があるので、その影響がどの程度出るか。路盤が硬いので少々の雨では「タフ馬場」にシフトし切ることはないと思うが。
※4/4（木）追記
週末の雨模様が薄らいだので、水曜日に降った雨の影響がどの程度残るかがポイントになりそう。路盤の硬い阪神コースなので回復は早いと思うし「稍高速」～「高速」ぐらいで見ておきたいかな。

◇良馬場
超高速「1-0-0-0」
　高速「0-0-0-0」
稍高速「1-1-0-0」
　標準「0-1-0-0」
　タフ「0-0-0-0」
超タフ「0-0-0-1」

◇水分の含んだ渋った馬場
稍（標準より高速）「0-0-0-1」
稍（標準よりタフ）「0-0-0-0」
重（標準より高速）「0-0-0-0」
重（標準よりタフ）「0-0-0-0」
不「0-0-0-0」

◆適性と展開
阪神コースは２戦２勝だが、外回りコースは初めてなので注意が必要。
藤岡佑介が距離は1400mがギリギリ、というコメントを出しているが、個人的にもそう思う。フィリーズレビューは最序盤のペースが落ち着いていた中で、恵まれた入り方をした逃げ切りだからね。
また前走は「逃げるつもりがなかった」とコメントしているし、距離延長に不安を抱く中で今回も逃げるとは断言しづらい。このメンバーだと最序盤は速いタイプなので「先行」ポジションは楽に取れると思うけどね。他に逃げる馬がいるなら自分は逃げなくても良いという考えはあるんじゃないかな。前走が逃げて勝ったので、どこまで逃げの意識が上がったかどうか。

馬場に関しては「高速馬場以上」だと最序盤のペースがそれなりに上がってしまう可能性が高い。距離不安のあるエトヴプレにとってこれはあまり歓迎は出来ない材料だと思う。なおかつ明確な高速馬場が出てくると「速い上がり」が求められやすいのが桜花賞。そういうレース展開を経験していないし、対応出来るかどうかも未知数ではあるが、個人的にはネガティブに映る。
かと言って、「時計の掛かる馬場」でさらにスタミナを要求されて良さが出るようにも感じないし、なかなか展開面としてはハマりにくいと思っている。強いて言えば、誰もハナを主張しなかったことで最序盤でペースが落ち着いた場合、内枠＆マイペース＆ノーマークで逃げることが出来れば、といったところかな。
逃げ馬に関しては後続の仕掛け一つで結果が変わってしまうので、コラソンビートを制した逃げ馬という意味では怖いんだけどね。

◆馬券
強くは狙いにくい一頭。
血統面でも桜花賞で推せるような材料が揃っていないのも痛いところ。
「逃げ」「先行」の脚質は結構要注意な桜花賞ではあるので、ポジション差で上手く残せるかが重要かな。今回は鞍上の手腕がかなり問われるタイプだと思うし、前走勝ち切った藤岡佑介騎手が鞍上でないのも痛い。
現状は「三列目候補」か「消し」かの当落線上かな。