どこにいても惹きつける引力がある月
満ち欠けがカレンダーになっていたこともある月は、今の時代でも変わらずに人を導いてくれているような気がします。
月を見つけたり眺めたりするのが好きになったのは、子どもの頃のことです。車の後部座席の窓から空を眺めていたら、どこまでも追いかけてくる光の塊があると思って、どこまで自分を追いかけてくるんだろうとおもしろく目で追っていました。このときは、学校の理科の授業で天体のことを学ぶ前だったので、私という自己の視点が強く、私のことだけを追いかけてくる、なんて物好きな光の塊なんだろう